クリアなデジタル・ディレイから、テープ・エコーやアナログ・ディレイの柔らかな反復、シマーやリバースのような個性派まで。DD-8 Digital Delayは、性格の異なる11種類のモードをBOSSコンパクトの筐体に収めたデジタル・ディレイです。BOSSはこのモデルを、コンパクト・ディレイ・ペダル史上もっともワイドレンジで多機能な1台と位置づけています。
タップ・テンポ、オーバーダブ対応のルーパー、完全ステレオの入出力を備え、外部フットスイッチやエクスプレッション・ペダルでの操作にも対応しています。ペダルボードに置くスペースはいつものコンパクト1台分のまま、ディレイでできることが大きく広がります。

DD-8の主な特長
- スタンダードなデジタル・ディレイ、ビンテージ系エコー、シマー、モジュレーション、ルーパーなど11種類のモードを搭載
- 新規開発のディレイ・モード「WARM」「+RV」「GLT」を収録
- タップ・テンポで最大10秒までのディレイ・タイムを設定可能
- 最大40秒録音できるオーバーダブ対応ルーパー(外部フットスイッチで停止・消去を個別に操作可能)
- エフェクトをオフにしたとき、ディレイ音を残すかどうかを選べるキャリーオーバー・スイッチ
- ダイレクト音がAD/DA回路を通らないアナログ・ドライ・スルー設計
- 完全ステレオ対応の入出力と、3種類のステレオ・アウトプット・モード(完全独立ステレオ/パンニング/ワイド・ステレオ)
- ケーブルのつなぎ方で、モノ、ステレオ、エフェクト音+ダイレクト音、エフェクト音のみなどの出力を切り替え
- 外部フットスイッチ2基分、またはエクスプレッション・ペダルによるコントロールに対応
- 外部フットスイッチで、各ディレイ・モードに独特の回転感を加えるTWIST効果を使用可能
- BOSSの5年保証付き

11種類のディレイ・モード
MODEつまみを回すだけで、曲に合わせてディレイの性格をがらりと変えられます。どのジャンルにもなじむ定番のサウンドと、アンビエントや飛び道具に使える個性的なサウンドが、ひとつのつまみの上に並んでいます。
定番のディレイ・サウンド
STANDARDは、原音をくっきりと繰り返すクリアなデジタル・ディレイです。ANALOGはBBDを使ったクラシックなアナログ・ディレイを再現したモードで、反復音がマイルドに溶けていきます。TAPEはビンテージのテープ・エコーがベースで、テープ特有のゆらぎが加わります。新開発のWARMはマイルドで温かみがありながら、アンサンブルの中でも存在感を失わないデジタル・ディレイです。
空間系・個性派のサウンド
新開発の+RVは、ディレイにリバーブをブレンドしたモードです。1台で奥行きのある残響まで作れます。MODは反復音にゆらぎを加えたデジタル・ディレイ、SHIMはピッチ・シフトした音を混ぜ込んだきらびやかなディレイです。REVERSEでは逆再生のディレイが得られ、E.LEVELつまみをMAXにするとエフェクト音だけが入力音と同じレベルで出力されます。
WARPは幻想的なアンビエント・サウンドを作るモードです。ペダル・スイッチを踏み続けている間はフィードバックとレベルが上昇し、音がふくらんでいくような効果が得られます。新開発のGLTは機関銃のように細かく刻むディレイで、FEEDBACKつまみでGLT効果のかかり具合を、TIMEつまみで刻みの間隔を調節して、さまざまなリズミカルな効果を作れます。

モード別のディレイ・タイム
TIMEつまみで設定できるディレイ・タイムはモードごとに異なります。INPUT AとOUTPUT Bを使う「ロング・ディレイ」接続にすると、ディレイ・タイムは通常の2倍になります。
| モード | 通常の接続 | ロング・ディレイ接続 |
|---|---|---|
| STANDARD | 20~800ms | 40~1600ms |
| ANALOG | 20~800ms | 40~1600ms |
| TAPE | 20~800ms | 40~1600ms |
| WARM | 20~800ms | 40~1600ms |
| REVERSE | 300~5000ms | 600~10000ms |
| +RV | 20~800ms | 40~1600ms |
| SHIM | 200~800ms | 400~1600ms |
| MOD | 20~800ms | 40~1600ms |
| WARP | 20~800ms | 40~1600ms |
| GLT | 10~400ms | 20~800ms |
| LOOP | 最大40秒(ステレオ入力時は最大20秒) | 最大40秒 |
タップ・テンポとキャリーオーバー
曲のテンポに合わせて4分音符の間隔でペダルを踏むと、そのテンポに合ったディレイ・タイムが設定されます。タップ・テンポで設定できる範囲は67~10000ms(BPM 24~300)です。TIMEつまみの範囲を超える最大10秒までのロング・ディレイも、タップ・テンポなら足元で設定できます。
本体のペダル・スイッチを2秒以上踏むとテンポ・モードに切り替わり、そのままテンポを入力できます。外部フットスイッチをつないでいれば、エフェクトのオン/オフに関係なく、いつでもテンポを入力できます。踏んだ間隔を4分音符、付点8分音符などのどの音符として扱うかは「TAP DIVISION」で設定でき、この設定は電源を切っても保存されます。
CARRYOVERスイッチをONにしておけば、エフェクトをオフにしてもディレイ音が途切れずに自然に消えていきます。ソロの終わりやフレーズの切れ目で、余韻を残したままディレイを切りたいときに便利です。
接続方法で変わる出力とステレオ・モード
DD-8は、どの端子にケーブルを挿すかで出力のしかたが切り替わります。モノのボードにもステレオのリグにも、アンプのエフェクト・ループにも組み込みやすい設計です。
| 接続 | 入力 → 出力 | 内容 |
|---|---|---|
| ノーマル | INPUT A → OUTPUT A | モノ・ディレイ |
| ロング | INPUT A → OUTPUT B | ディレイ・タイムが通常の2倍になるモノ・ディレイ |
| ダイレクト・ミュート | INPUT B → OUTPUT A | エフェクト音のみを出力。アンプのパラレル・エフェクト・ループでのブレンドに最適 |
| ステレオ(モノ・イン) | INPUT A → OUTPUT A/B | モノ・イン/ステレオ・アウトのディレイ |
| ステレオ(ステレオ・イン) | INPUT A/B → OUTPUT A/B | ステレオ・イン/ステレオ・アウトのディレイ |
| エフェクト+ダイレクト | INPUT B → OUTPUT A/B | OUTPUT Aからエフェクト音、OUTPUT Bからダイレクト音を個別に出力 |
ステレオで使うときは、3種類のアウトプット・モードから効果を選べます。「完全独立ステレオ」はA/Bの信号をそれぞれ独立して処理するモードで、工場出荷時はこの設定です。「パンニング」はディレイ音が左右に飛び交い、「ワイド・ステレオ」は残響音に空間的な広がりを持たせます。求める音像に合わせて選べば、ステレオならではの奥行きをしっかり引き出せます。

外部フットスイッチとエクスプレッション・ペダル
TEMPO/EXP端子には、フットスイッチ(FS-5U、FS-6、FS-7)かエクスプレッション・ペダル(FV-500H、FV-500L、EV-30、Roland EV-5)を接続できます。本体のペダル・スイッチはエフェクトのオン/オフやWARP・GLTの操作に使い、テンポ入力やルーパーの停止・消去は外部フットスイッチに任せる、といった使い分けができます。
FS-6やFS-7、または2台のFS-5Uをつなぐと、アグレッシブな回転感を加えるTWIST効果が使えます。TWISTはLOOP以外のすべてのディレイ・モードで使えます。FS-5Uを1台だけ接続した場合は、TWISTは使えません。
エクスプレッション・ペダルでは、E.LEVEL、FEEDBACK、TIMEのうち、ひとつだけでも、全部を同時にでも連続的にコントロールできます。ペダルを踏み込むにつれて反復が増えていく、といった表情豊かな演奏が可能です。コントロールする範囲は最大値を設定する方式です。

ルーパー機能
MODEつまみをLOOPに合わせると、DD-8はルーパーになります。録音時間はモノ入力で最大40秒、ステレオ入力で最大20秒で、録音したフレーズに演奏を重ねるオーバーダブにも対応しています。練習中のバッキング再生やライブ前のサウンド・チェック、ソロ演奏でのフレーズの重ね録りなど、幅広い場面で役立ちます。
操作はすべて本体のペダル・スイッチでできます。踏むたびに録音→再生→オーバーダブ→再生と切り替わり、素早く2回踏むと停止、停止中に2秒以上長押しすると消去です。外部フットスイッチをつなげば、停止と消去をそれぞれワン・アクションで行えます。再生音の音量はE.LEVELつまみで調節します。

主な仕様
| 規定入力レベル | -20dBu |
| 入力インピーダンス | 1MΩ |
| 規定出力レベル | -20dBu |
| 出力インピーダンス | 1kΩ |
| 推奨負荷インピーダンス | 10kΩ以上 |
| バイパス | バッファード・バイパス |
| コントロール | MODEつまみ TIMEつまみ FEEDBACKつまみ E.LEVEL(エフェクト・レベル)つまみ CARRYOVERスイッチ ペダル・スイッチ |
| インジケーター | CHECKインジケーター(バッテリー・チェック兼用) |
| 接続端子 | INPUT-A(MONO)/INPUT-B端子:標準タイプ OUTPUT-A(MONO)/OUTPUT-B端子:標準タイプ TEMPO/EXP端子:TRS標準タイプ DC IN端子 |
| 電源 | アルカリ電池(9V形) ACアダプター(別売) |
| 消費電流 | 100mA |
| 連続使用時の電池の寿命 | アルカリ電池:約3.5時間 ※使用状態によって異なります |
| 外形寸法 | 73(W)×129(D)×59(H)mm |
| 質量 | 440g(乾電池を含む) |
| 付属品 | チラシ(安全上のご注意、使用上のご注意、お問い合わせの窓口) アルカリ電池(9V形、本体に接続済み) 保証書 |
| 別売品 | ACアダプター:PSA-100 フットスイッチ:FS-5U、FS-6、FS-7 エクスプレッション・ペダル:FV-500H、FV-500L、EV-30、Roland EV-5 |
よくある質問
- DD-8の最大ディレイ・タイムはどれくらいですか?
-
TIMEつまみで設定できる範囲はモードによって異なり、多くのモードは20~800msです。ロング・ディレイ接続(INPUT A→OUTPUT B)にするとディレイ・タイムが2倍になり、REVERSEモードでは最大10000msまで伸びます。タップ・テンポを使えば、67~10000msの範囲でディレイ・タイムを設定できます。
- TWIST効果を使うには何が必要ですか?
-
TEMPO/EXP端子に、FS-6、FS-7、または2台のFS-5Uを接続する必要があります。FS-5Uを1台だけ接続した場合や、LOOPモードでは使えません。
- ルーパーは何秒まで録音できますか?
-
モノ入力で最大40秒、ステレオ入力で最大20秒です。録音したフレーズへのオーバーダブにも対応しています。
- 電池でも使えますか?
-
9V形アルカリ電池で使えます。連続使用時の電池の寿命は約3.5時間です(使用状態によって異なります)。長時間の演奏には、別売のACアダプターPSA-100が便利です。INPUT端子が電源スイッチを兼ねているため、使わないときは入力端子からプラグを抜いておくと電池の消耗を防げます。
- エフェクトをオフにしたとき、ディレイの余韻は残せますか?
-
CARRYOVERスイッチをONにすると、エフェクトをオフにしてもディレイ音が残り、自然に消えていきます。OFFにすると、オフと同時にディレイ音も止まります。
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