Mythos Pedals / Oracle Analog Echo 【ディレイ】

Mythos Pedals / Oracle Mythos Pedals 【ディレイ】

アナログディレイならではの、角の取れたやわらかなリピート。それを足元でシンプルに扱えて、曲のテンポにもさっと合わせられたら――。Mythos Pedalsの「Oracle Analog Echo」は、そんな望みにまっすぐ応えてくれるアナログディレイです。

ファズやオーバードライブを中心にラインナップを広げてきたMythos Pedalsにとって、ブランド初のディレイペダル。日本のビンテージBBDディレイをお手本にしながらも、特定モデルのクローンではなく、オリジナルの回路として仕上げられています。設計にはElectronic Audio Experiments(EAE)のJohn Snyder氏が携わっています。

Mythos Pedals
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ビンテージの温かみと、にごらない輪郭

音づくりの軸にあるのは、ビンテージのアナログディレイらしい温かみです。とはいえ、こもったり暗く沈んだりすることはなく、リピートの輪郭はきちんと残ります。アンプの前段につないでもギターの音を邪魔せず、演奏にそっと寄り添うようにチューニングされているのが、このペダルの持ち味です。

リイシュー版MN3205を2基搭載

心臓部には、往年のアナログディレイで広く使われてきたBBDチップ「MN3205」のリイシュー品を2基搭載。Timeノブだけで約600msまでのディレイタイムをカバーします。短いスラップバックから、フレーズの後ろに余韻を残す長めのディレイまで、この1台で無理なく届きます。

3ノブで迷わない、シンプルな操作系

コントロールはTime、Feedback、Mixの3つだけ。液晶画面やプリセットは持たず、フットスイッチもバイパスとタップテンポの2つに絞られています。ノブを探ってあれこれ悩むより、弾くことに時間を使える。そんな割り切りの良さが魅力です。

Mixを上げきっても原音が主役

Mixはディレイ音を原音に重ねていくタイプで、最大まで回しても原音とディレイ音がおよそ半々のバランスにとどまります。ウェット音だけにはならないので、思いきって上げても芯のあるギターの音がしっかり前に残ります。

発振寸前まで追い込めるFeedback

リピート回数を決めるFeedbackは、発振するかしないかの境目ぎりぎりまで回せるように調整されています。控えめに使えば自然な余韻に、深く回せばリピートが重なり合う濃密なエコーに。ノブひとつで表情が大きく変わります。

タップテンポが広げる表現の幅

シンプルなアナログエコーでありながら、マイクロコントローラー制御のタップテンポを搭載。曲のテンポに合わせて、足元ですぐにディレイタイムを合わせられます。外部タップスイッチ用のジャックも備えているので、ボードのレイアウトに合わせた使い方もできます。

600msの先にある、ローファイなリピート

タップテンポを使うと、Timeノブの上限である600msを超えるディレイタイムを設定できます。この領域ではBBDチップを通る信号があえて劣化し、ざらついたローファイなリピートに変化します。短めにタップすれば澄んだアナログのリピート、長めにタップすれば崩れていく味わい深い残響。1台のなかで、ふたつのキャラクターを行き来できます。

こんな場面で活躍します

Mythos Pedalsがおすすめセッティングとして挙げているのは、次の3つの使い方です。

  • ロカビリーやカントリーで映える、クラシックなアナログのスラップバック
  • 演奏の後ろにうっすらと響かせる、控えめなエコー
  • 空間を包みこむような、長めのアトモスフェリックなディレイ

長く付き合える、堅実なハードウェア

In、Out、DCの各ジャックには、高品質なパネルマウント式を採用。基板に直付けするタイプに比べてジャック部分への負担が少なく、ツアーや日々の抜き差しにも安心して使い続けられます。スイッチングはトゥルーバイパスです。電源は9V専用で、9Vを超える電圧をかけると故障の原因になり、保証の対象外になるので注意してください。

Oracle Analog Echoの仕様

ブランドMythos Pedals
モデルOracle Analog Echo
タイプアナログディレイ(BBD)
BBDチップMN3205(リイシュー)×2
ディレイタイムTimeノブで約600ms(タップテンポでそれ以上に延長可能)
コントロールTime、Feedback、Mix
フットスイッチバイパス、タップテンポ
入出力モノラルIn/Out、外部タップジャック
バイパス方式トゥルーバイパス
電源9V DC(9Vを超える電圧は使用不可)
消費電流約35mA
筐体サイズ約119×94×35mm(4.70×3.70×1.39インチ)

まとめ

Oracle Analog Echoは、ビンテージBBDディレイの温かさを受け継ぎながら、輪郭のはっきりしたリピートと、迷わず使える3ノブの操作系を両立させたアナログディレイです。タップテンポで曲に合わせる実用性も、600msの先にあるローファイなサウンドで遊ぶ楽しさも、この1台に詰まっています。ギターの音を主役にしたまま、足元にアナログならではの奥行きを加えたい方に、ぜひ候補に入れてほしいペダルです。

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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