QUICK GUIDE
弾いた直後のフレーズをループにして、リバーブやディレイで加工できる2チャンネルペダル
- ブランド
- Chase Bliss Audio
- 種類
- ディレイ・ルーパー
- 対応楽器
- ギター用
Chase Bliss Audio MOODは、弾いたばかりのフレーズをその場でループに変え、リバーブやディレイと行き来させながら音を変化させていける2チャンネルのペダルです。
片方のチャンネルは、オフの間もずっと録音を続けているマイクロルーパー。もう片方は、リバーブ、ディレイ、再生速度を操るSLIPを備えた空間系エフェクトです。ふたつのチャンネルは互いに音を受け渡せるので、ループを空間系で加工し、その響きをまたループに取り込むといった往復で、音をどんどん変えていけます。
「Chase Bliss Audio MOOD」ってどんなエフェクター?

Drolo FXとOld Blood Noise Endeavorsが手がけたふたつのチャンネル
MOODは、Chase Bliss Audioと2つのブランドによるコラボレーションから生まれたペダルです。マイクロルーパーの「ループチャンネル」をDrolo FXが、空間系の「ウェットチャンネル」をOld Blood Noise Endeavorsが担当しています。
それぞれ単独でも使えますが、MOODらしさが出るのは両方をオンにしたときです。ループチャンネルはウェットチャンネルのエフェクト音ごとループに録り込めて、そのループを再びウェットチャンネルに送って加工することもできます。
常に録音し続けるループチャンネル
ループチャンネルは、オフの状態でもずっと音を録り続けています。フットスイッチを踏むと、直前に弾いたフレーズがそのままループとして再生される仕組みです。録音ボタンを押してから弾く一般的なルーパーとは違い、弾き終わった後からでもフレーズをループにできます。
再生中にフットスイッチを踏み続けると、踏んでいる間だけ録り直しができ、離すと再生に戻ります。モードはトグルスイッチで3種類から選べます。
ENV
演奏でループに割り込み、途切れるような反復や音の引き伸ばし、フリーズを生み出すモードです。ループを細かいスライスに分け、弾いた瞬間に鳴っていたスライスだけを繰り返します。弾くのをやめると、通常のループ再生に戻ります。LENGTHでスライスの長さを、MODIFYで演奏への反応の感度を調整します。
TAPE
ループの再生速度と方向を段階的に切り替えるモードです。MODIFYで、逆再生の4倍速・2倍速・等速・0.5倍速から、順再生の0.5倍速・等速・2倍速・4倍速まで8段階を選べます。LENGTHを下げるとループが細かな粒に刻まれ、音がふくらんだりしぼんだり、ばらばらに崩れていくような質感になります。
STRETCH
ループの一部を引き伸ばすタイムストレッチのモードです。LENGTHで引き伸ばす範囲を、MODIFYで引き伸ばす量を決めます。一瞬の音をぐっと拡大して、にじませるように響かせられます。
3つの空間系を備えたウェットチャンネル
REVERB
にじませることのできる複数のディレイタップで構成されたモードです。リバーブはもちろん、マルチタップディレイやコムフィルターのような響きまで作れます。TIMEですべてのタップの時間を、MODIFYでにじみ具合を調整します。MODIFYを上げていくと、くっきりした反復から霞んだリバーブへと変わっていきます。
DELAY
ループし続けるタイプのディレイです。MODIFYでフィードバック量を決めます。最大にすると反復が消えずに残り、ルーパーのように音が積み重なっていきます。CLOCKノブと組み合わせることを前提に作られたモードで、CLOCKの設定を変えながら音を重ねていくと、ハーモニーを組み立てられます。
SLIP
録った音を、速度と方向を変えて再生するモードです。再生速度は半分から2倍まで、順再生・逆再生のどちらにも対応します。TIMEで録る長さを決め、短くすれば粒状のグラニュラー的な効果に、長くすればフレーズ全体を変化させるディレイのような使い方になります。
MOODの中心となるCLOCKノブ
CLOCKは、両チャンネルの録音と再生のサンプルレートをまとめて動かすノブです。変化はハーモナイズされたステップで起こるため、ループと、それを加工しているリバーブを同時にハーフスピードにする、といった変化を一瞬で作れます。ループを小鳥のさえずりのような細かな音に変えたり、リバーブをざらついたノイズへ崩したりと、音色そのものを大胆に変える使い方もできます。
CLOCKは、ループチャンネルで録れる長さも決めます。いちばん高い設定で0.5秒、いちばん低い設定で16秒です。下げるほど長いループが録れる一方、サンプルレートも下がるので、音はだんだん粗くなっていきます。8k以下ではノイズやエイリアシングがはっきり聴こえてきます。このローファイな質感まで音作りに使えるよう、あえて広い可変幅が用意されています。
ウェットチャンネルに送る音を選べるルーティング
両チャンネルがオンのとき、中央のトグルスイッチでウェットチャンネルが処理する音を選べます。選択肢は、入力音だけ、入力音とループの両方、ループだけの3通りです。ギターの音にはリバーブをかけずループだけを加工するなど、同じ設定でも鳴り方をがらりと変えられます。
プリセット、ランピング、MIDIにも対応
本体には2つのプリセットを保存でき、下側のトグルスイッチで呼び出します。ノブ、トグル、ディップスイッチの状態まで丸ごと記憶されます。
背面のディップスイッチでは、ランピング機能を設定できます。TIME、LENGTH、2つのMODIFY、CLOCKを自動で往復させたり、一方向に動かして止めたりする機能です。ランピング使用時は、MIXノブが変化のスピードを決めるノブに切り替わります。このほか、フットスイッチのモーメンタリー動作や、オフにしても残響が自然に消えていくトレイルもディップスイッチで設定できます。
EXP/CV端子にはエクスプレッションペダルやCV(0〜5V)を接続でき、MIDIはプログラムチェンジとコントロールチェンジに対応しています。

後継機「MOOD MKII」について
初代MOODはChase Bliss公式サイトでの販売をすでに終了しており、現在は後継機のMOOD MKIIがラインナップされています。MKIIでは、ループチャンネルでオーバーダブができるようになりました。あわせて、MIDIキーボードでMOODを演奏できる機能やMIDIクロック同期など、MIDIまわりも大きく拡張されています。
「Chase Bliss Audio MOOD」の仕様
| エフェクトタイプ | 2チャンネル グラニュラー・マイクロルーパー/ディレイ |
|---|---|
| ループチャンネル | ENV/TAPE/STRETCH(LENGTH、MODIFY) |
| ウェットチャンネル | REVERB/DELAY/SLIP(TIME、MODIFY) |
| 共通コントロール | MIX(RAMP)、CLOCK、ルーティング切替トグル、プリセット切替トグル |
| ループの長さ | 0.5秒〜16秒(CLOCKの設定に連動) |
| プリセット | 本体に2つ |
| 外部コントロール | MIDI(プログラムチェンジ/コントロールチェンジ)、エクスプレッションペダル、CV(0〜5V) |
| バイパス | バッファードバイパス、トレイル対応、ラッチ/モーメンタリー切替可 |
| ドライ音 | アナログドライスルー |
| 入出力 | モノラル |
| インピーダンス | 入力1MΩ/出力1kΩ未満 |
| 電源 | 9V DC センターマイナス(消費電流約150mA、200mA以上の電源を使用) |


よくある質問
- CLOCKノブを下げるとノイズが増えるのは故障ですか?
-
故障ではなく、MOODの仕様です。CLOCKを下げるとサンプルレートも下がるため、8k以下ではノイズやエイリアシングが目立ってきます。この粗さも音作りに使えるよう、広い可変幅が用意されています。
- MIDIクロックに同期できますか?
-
初代MOODはMIDIクロックには対応していません。MIDIはプログラムチェンジとコントロールチェンジで操作できます。クロック同期に対応しているのは後継機のMOOD MKIIです。
- ループチャンネルの音がウェットチャンネルより小さく聴こえます。
-
ふたつのチャンネルの音量には、設計上わずかな差がつけられています。チャンネル間のバランスは調整できませんが、フットスイッチにいちばん近い内部トリマーを時計回りに回すと、ウェット音全体の音量を上げられます。
- どんな電源を使えばいいですか?
-
9V DC・センターマイナスで、200mA以上の電流を供給できる電源を使ってください。100mAの電源では正常に動作しません。
BRAND
Chase Bliss Audio
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