もっと歪んだ音が欲しい。激しく、荒々しく、ロックらしく鳴らしたい。そう思ってディストーションを調べ始めると、今度は種類の多さに圧倒されます。
DS-1、RAT、MT-2——どれも定番と言われているのに、それぞれ音の性格がまったく違います。価格もピンからキリまであって、どれにすればいいか迷ってしまいます。
この記事では、5千円台のコスパ機から3万円台の本格機まで7機種を、音の傾向とジャンル適性を軸に紹介しています。予算と好みのサウンドから、自分の1台を見つけてください。
ディストーションとは
ディストーションは、歪み系エフェクターの中でもオーバードライブより強い歪みを作り出すペダルです。クリーンなアンプでもしっかりと歪ませることができるため、ロックやヘヴィメタルで定番のエフェクターとして定着しています。
オーバードライブとの違いや歪みエフェクターの仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ディストーションの選び方
① どんな音を出したいか
ディストーションはモデルによって音の性格が大きく異なります。DS-1のような鋭くエッジの立ったサウンドを好むか、RATのような太くウォームな歪みを好むかで、選ぶべきモデルが変わります。ロックやオルタナ系には幅広く対応できる万能型が向いており、メタルやハードロックには歪みの深いモデルを選ぶとよいでしょう。
② 予算の目安
5千円台のミニペダルから3万円台の高級機まで幅広い価格帯があります。1万円以下でも十分実用的なモデルが揃っており、はじめての1台としては1万円以下〜1万円台前半が選びやすい価格帯です。チューブ回路搭載など特殊な機構を持つモデルは2万円台以上になりますが、それだけの個性と音質を持っています。
ディストーションエフェクターおすすめ7選
※価格は時期によって変動します。購入前に最新の価格をご確認ください。
Effects Bakery Croissant Distortion|5千円台で試せるコスパ最良のミニペダル
パン屋をモチーフにしたユニークなデザインで知られるEffects Bakeryのディストーションです。5千円台というコンパクトエフェクターの中でも特に手頃な価格帯ながら、GAIN/VOLUME/TONEの3ノブで十分な音作りが可能です。
軽めのクランチからロック向きの歪みまでカバーし、コードを弾いたときの音の分離感の良さが特徴です。ヘヴィメタルには歪みが足りませんが、ロックやオルタナ系のプレイヤーには十分な音量と歪みが得られます。「まずディストーションの音を試してみたい」という方の最初の1台に向いています。
BOSS DS-1|1978年から売れ続ける、ディストーションの王道
1978年の登場以来、世界中で売れ続けているBOSSの定番ディストーションです。LEVEL/TONE/DISTの3ノブというシンプルな設計で、鋭くエッジの立った歪みが特徴です。カート・コバーンが愛用したことでも知られており、ロックのあらゆるジャンルに対応できる汎用性の高さが長年支持される理由です。
1万円以下という価格帯でBOSSの信頼性と耐久性を手に入れられる、コストパフォーマンスに優れた1台です。はじめてディストーションを買う方にまず候補として挙げたいモデルです。
ProCo RAT2|万能型の代名詞、クランチからファズライクまで1台で
オルタナ・グランジ・パンクの定番として世界中のギタリストに愛され続けてきた名機です。DISTORTION/FILTER/VOLUMEの3ノブ構成で、FILTERはトーンではなくローパスフィルターとして機能するため、音の輪郭やザラつきを細かく調整できます。
ゲインを絞ればオーバードライブ的な軽い歪みから、上げていけばファズに近い荒々しいサウンドまで対応できる幅の広さが最大の魅力です。ジェフ・ベックも使用したことで知られており、1台で幅広いジャンルをカバーしたい方に間違いなく候補に入るモデルです。
BOSS MT-2 Metal Zone|メタル・ハードロック系の定番、3バンドEQ搭載
1991年の登場以来、メタル系ディストーションの定番として世界中のギタリストに使われ続けているモデルです。LOW/MID/HIGHの3バンドEQに加え、MIDの周波数帯域を調整するMID FREQコントロールを搭載しており、サウンドの細かな作り込みが可能です。
クリーンなアンプにつないでもヘヴィなサウンドが得られるため、会場のアンプを問わず自分の音を出しやすいのが強みです。メタルやハードロック系の音を求めている方への、まず1台目の選択肢として最も信頼性の高いモデルです。
MXR DISTORTION+|ランディ・ローズが愛用した70年代の名機
1970年代に登場し、80年代のハードロック・ヘヴィメタルブームを支えてきたクラシックなディストーションです。OUTPUTとDISTORTIONの2ノブだけというシンプル極まりない設計ながら、ランディ・ローズをはじめとする多くのプロギタリストに愛用されてきました。
ウォームでナチュラルな歪みは70〜80年代のロックやハードロックサウンドに最適で、軽いオーバードライブからファズに近い歪みまで幅広く対応できます。ビンテージ系のサウンドを求める方や、操作をシンプルにまとめたい方に向いています。
Fender MTG Tube Distortion|本物の真空管を搭載した、チューブサウンドの再現
「真空管の音を模倣するのではなく、本物の真空管を使う」というコンセプトで開発されたFenderのディストーションです。アメリカ製のNOS(New Old Stock)6205プリアンプ真空管を搭載し、9Vの電源を内部で150Vに昇圧することで本物の真空管サウンドを実現しています。
TREBLE/MIDDLE/BASSの3バンドEQにTIGHTコントロールとブーストスイッチを搭載し、リズムからリードまで1台でカバーできます。2万円台という価格帯ながら、他のペダルでは得られないチューブサウンドの滑らかさと質感を持つ1台です。
Suhr Riot Distortion|チューブアンプのレスポンスをペダルで再現
「100Wのチューブアンプのような音をペダルで」というコンセプトで開発されたSuhrのディストーションです。GAIN/LEVEL/TREBLE/BASS/MIDの5ノブ構成で、どんなアンプにつないでも良質なチューブアンプのような深い歪みとピッキングへの敏感なレスポンスが得られます。
強く弾けば音が張り出し、弱く弾けば歪みが自然に収まる——このダイナミクスの表現力が他のディストーションとの大きな違いです。3万円台という価格帯ですが、ペダルを通していることを忘れるほどのナチュラルな使用感を求める中上級者に向いています。
ボードでの接続位置
ディストーションは一般的に、コンプレッサーの後段、モジュレーション系・空間系エフェクターの前段に置くのが基本です。
チューナー → コンプレッサー → ディストーション → モジュレーション系 → ディレイ → リバーブ
オーバードライブと組み合わせる場合、ディストーションを前段に置いてオーバードライブでブーストする方法と、逆にオーバードライブで軽く歪ませてからディストーションに送る方法があり、順番によって音の質感が変わります。どちらが正解というルールはないので、試しながら自分の好みを見つけてください。
よくある質問
- オーバードライブとディストーション、どちらを先に買うべきですか?
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幅広いジャンルに対応したいならオーバードライブから、最初からロックやメタルの歪んだ音を目指しているならディストーションから始めるのが自然です。どちらが優れているという話ではなく、目指すサウンドに合わせて選んでください。
- ディストーションをはじめて買うならどれがおすすめですか?
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予算を抑えたい方にはEffects Bakery Croissant DistortionまたはBOSS DS-1がおすすめです。幅広いジャンルに対応したい方にはProCo RAT2、メタル系の音を求めているならBOSS MT-2が向いています。
- ディストーションはオーバードライブと一緒に使えますか?
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はい、組み合わせて使うことは一般的です。ディストーションの前にオーバードライブを置いてゲインを足したり、逆にディストーションの後にオーバードライブをブースターとして使ったりと、さまざまな組み合わせ方があります。
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