小型のマルチエフェクターは音は申し分ないのに、フットスイッチが足りなくてライブでは結局出番がない。そんなもどかしさを感じたことはないでしょうか。プリセットを切り替えたいだけなのに、手を伸ばしてつまみを操作する時間が生まれてしまうと、演奏の流れは途切れてしまいます。
Sonicake Pocket Control BKは、その一点を解決するために生まれた充電式のMIDIフットコントローラーです。TRS・USB・ワイヤレスの3通りの接続に対応し、168gという軽さでポケットにも収まります。
Sonicake Pocket Control BKとは|足元にスイッチを4つ増やす小型MIDIコントローラー
Pocket Control BK(型番:QCT-4BK)は、フルプログラマブルな4つのフットスイッチを備えたポータブルMIDIコントローラーです。メーカーの説明によれば、POCKET MASTERやGP-5をスタジオやステージでも積極的に使いたいという声を受け、フットスイッチの少ないマルチエフェクターの使い勝手を向上させるツールとして開発された製品とされています。
つまり出発点が「小型マルチの弱点を補う」ところにあるため、単体で音を出す機材ではなく、すでに持っている機材の操作性を引き上げるための一台という位置づけになります。参考価格帯は税込4,840円前後(オープンプライス)とされており、ペダルボードに追加する機材としては手を出しやすい価格帯です。
TRS・USB・ワイヤレス、3通りの接続を機材に合わせて選べる
Pocket Controlは6.35mm TRSとUSBによる有線接続に加えて、ワイヤレス(Bluetooth)でのMIDI送信に対応しています。ワイヤレス時の動作範囲は最大7.5mとされており、ステージ上で本体から離れた位置に置く使い方も想定されています。
接続方式が選べることの利点は、機材が変わっても使い回せる点にあります。ペダルボードに組み込むならTRS、デスクトップのUSB MIDI機器ならUSB、ケーブルを一本でも減らしたい場面ならワイヤレス、といった具合に現場の配線条件に合わせられます。特定の接続方式に縛られないぶん、機材を入れ替えたあとも手元に残しやすいタイプの製品です。
USBホスト機能でパソコン不要|マスターコントローラーとして使える
この価格帯のフットスイッチ型MIDIコントローラーとPocket Controlを分けているのが、USBホスト機能です。通常、USB MIDI機器同士をつなぐにはパソコンなどのホスト側が必要になりますが、Pocket Control自身がホストとして振る舞えるため、パソコンを介さずにUSB MIDI対応機器を直接コントロールできます。
スタジオやライブハウスにノートパソコンを持ち込まずに済むというのは、機材の総量にも、セッティングにかかる時間にも直結します。USB MIDI対応のマルチエフェクターやアンプシミュレーターを使っている方にとっては、ここが導入の決め手になりやすい部分です。
1つのスイッチに最大16種類|SONICLINKアプリで設定を組み立てる
各フットスイッチには、最大16種類のMIDIメッセージを割り当てることができます。単純なプリセットの上下切り替えだけでなく、複数の動作をひとまとめにして一度の踏み込みで呼び出す、といった組み方が可能です。マルチエフェクターのプリセット変更と外部機器のオンオフを同時に走らせるような使い方も、この範囲に収まります。
設定は専用モバイルアプリ「SONICLINK」(iOS/Android対応)から行います。本体側に細かなディスプレイを持たせず、画面の広いスマートフォンで割り当てを視覚的に確認しながら編集できる構成です。日本語のユーザーマニュアルも代理店の公式サイトで配布されているため、MIDIの設定に慣れていない方でも手順を追いやすくなっています。
MIDI OUTとエクスプレッションペダルは共用端子|購入前に知っておきたい仕様
Pocket Controlの端子まわりで、事前に把握しておきたい点がひとつあります。MIDI OUTとエクスプレッションペダル用の端子は共用になっており、メーカーのFAQによれば初期状態ではエクスプレッションペダルモードに設定されています。MIDI OUTとして使いたい場合は、アプリの設定から出力モードを切り替える必要があります。
「つないだのにMIDIが出ない」という状況はここに原因があることが多いため、最初に確認しておくとスムーズです。またエクスプレッションペダルとして使う場合の対応抵抗値は最大25kΩとされています。手持ちのペダルを流用する予定がある方は、この数値を先に照らし合わせておくと安心です。
最大12時間のバッテリー駆動と168gの軽量ボディ
電源は内蔵の充電式リチウムバッテリーで、最大12時間の連続駆動に対応します。リハーサルからライブ本番までを電源アダプターなしでまかなえる計算になるため、足元の電源分岐やケーブルの取り回しを考えずに済みます。充電はUSB経由で行えます。
外形寸法は幅225.6mm×奥行40.1mm×高さ29.8mm、重量は168g。ギグバッグの隙間やポケットに入る大きさなので、常備しておいて必要な現場だけ取り出す、という持ち方もできます。ボードの前列に横一列で置いても奥行きをほとんど食わないサイズ感です。
Sonicake Pocket Control BK 主なスペック
| 型番 | QCT-4BK(ブラック) |
|---|---|
| タイプ | ワイヤレスMIDIフットコントローラー |
| フットスイッチ | 4基(フルプログラマブル) |
| MIDIメッセージ | 各スイッチ最大16種類まで割り当て可能 |
| 接続方式 | 6.35mm TRS/USB/ワイヤレス |
| USBホスト機能 | 対応(パソコン不要のスタンドアロン操作) |
| ワイヤレス動作範囲 | 最大7.5m |
| 対応エクスプレッションペダル | 最大25kΩ |
| 電源 | 内蔵充電式リチウムバッテリー(USB充電対応) |
| バッテリー駆動時間 | 最大12時間 |
| 外形寸法 | 幅225.6mm×奥行40.1mm×高さ29.8mm |
| 重量 | 168g |
| 専用アプリ | SONICLINK(iOS/Android) |
| カラー展開 | Black/Clear Black/White/Purple |
※スペックはメーカー公表値です。価格や仕様は変更される場合がありますので、購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。
こんな方に向いています
- POCKET MASTERやGP-5など、フットスイッチの少ない小型マルチをライブでも使いたい方
- パソコンを持ち込まずにUSB MIDI機器を足元から操作したい方
- ペダルボードの空きスペースが限られていて、奥行きを取らないコントローラーを探している方
- ケーブルを増やさずにMIDIコントロールを追加したい方
- スマートフォンでじっくり設定を追い込みたい方
逆に、次のような場合は別の選択肢が向いています
- 5つ以上のスイッチを同時に踏み分けたい場合(本機は4スイッチ構成です)
- MIDI OUTとエクスプレッションペダルを同時に使いたい場合(端子が共用のため、どちらか一方の動作モードになります)
- 本体だけで設定を完結させたい場合(詳細な編集は専用アプリ経由が前提です)
- 従来型の5ピンDIN端子で直接つなぎたい場合(本機はTRS端子です)
スイッチ同士の間隔は本体サイズなりに詰まっているため、踏み間違いが気になる方は事前に実機のサイズ感を確認しておくとよいかもしれません。
よくある質問
- パソコンがなくても使えますか?
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USBホスト機能を搭載しているため、パソコンを介さずにUSB MIDI対応機器を直接コントロールできます。ステージやスタジオでノートパソコンを持ち込まずに運用したい場合に向いた仕様です。
- どのような機材をコントロールできますか?
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メーカーはPOCKET MASTERシリーズやGP-5、MATRIBOXなどとの組み合わせを挙げています。それ以外でもTRS・USB・ワイヤレスのいずれかでMIDI受信に対応した機材であれば連携が可能です。お使いの機材の対応状況は、事前にそれぞれのマニュアルでご確認ください。
- エクスプレッションペダルは接続できますか?
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接続できます。対応抵抗値は最大25kΩとされています。ただしこの端子はMIDI OUTとの共用で、初期設定ではエクスプレッションペダルモードになっています。MIDI OUTとして使う場合は、専用アプリから出力モードを切り替えてください。
- バッテリーはどのくらい持ちますか?
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内蔵の充電式リチウムバッテリーで最大12時間の連続駆動に対応しています。充電はUSB経由で行えます。
- ブラック以外のカラーはありますか?
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Black(QCT-4BK)のほかに、Clear Black(QCT-4TBK)、White(QCT-4WH)、Purple(QCT-4PP)が展開されています。在庫状況は販売店によって異なります。
まとめ
Sonicake Pocket Control BKは、小型マルチのスイッチ不足という具体的な悩みに対して、168gの本体とTRS・USB・ワイヤレスという3つの接続方法で応える一台です。USBホスト機能によってパソコンなしで完結できる点は、同じ価格帯のBluetooth系フットスイッチとの明確な違いになっています。
導入前に押さえておきたいのは、MIDI OUTとエクスプレッションペダル端子が共用であることと、詳細な設定が専用アプリ前提であること。この2点さえ把握しておけば、手持ちの機材の稼働率を引き上げてくれる存在になってくれるはずです。

