ラインアウトを備えた機材をミキサーやPAへ直接送る場面では、機材同士のアース電位差から生じるグランドループノイズと、ミキサー側から流れ込むファンタム電源・リバースボルテージが問題になりがちです。これらは音を濁らせるだけでなく、接続先の機材を傷めることもあります。Pedal Tank Line Isolatorは、入出力間をトランスフォーマーで絶縁することでこうしたトラブルを抑える、パッシブ仕様のラインアイソレーターです。
グランドループノイズを断つ絶縁トランスとGND Lift
本機はインプットとアウトプットの間をトランスフォーマーで絶縁し、両者のグラウンドを切り離します。機材同士がグラウンドでつながることで生じるループを断つため、ハムやバズといったノイズの発生源そのものを抑えられます。唯一のコントロールであるGND Lift(グラウンドリフト)スイッチを備えており、現場の電源環境に応じてグラウンドの接続と切り離しを切り替え可能。ノイズが出たときの対処もしやすく、スタジオからライブステージまで安定した信号を保てます。
ファンタム電源・リバースボルテージから機材を守る
キャビネットシミュレーターやマルチエフェクターのようなライン機材にとって、ミキサーから供給されるファンタム電源やリバースボルテージは故障の原因になり得ます。トランスフォーマーによる絶縁は信号だけを通し、こうした直流電圧が接続先の機材へ流れ込むのを防ぎます。高価なライン機材でも、ミキサーやPAへ安心して送り出せます。
DIとの違いと、設置を選ばないコンパクトさ
インプットはTS(アンバランス)とTRS(バランス)の両方に対応し、キャビネットシミュレーターやマルチエフェクターのラインアウトを主な用途として想定しています。搭載トランスは1:1のゲインレシオで、一般的なDIのように信号レベルを落とさずそのまま送り出せる点が、レベル変換を伴うDIとの大きな違いです。対応インピーダンスは600Ω~100kΩと幅広く、筐体は55×55×39mmと小型。ペダルボードやラックの空きスペースにも無理なく収まります。

