MXR エムエックスアール / M226R Flanger/Doubler【フランジャー】

MXR エムエックスアール / M226R Flanger/Doubler フランジャー・ダブラー 【フランジャー/ダブラー】

QUICK GUIDE

どんなエフェクター?

MXR M226R Flanger/Doublerは、70〜80年代の名盤で使われたMXRのラック・ユニットをペダルで再現した、アナログBBDのフランジャー/ダブラーです。ジェット機のようなフランジャーと、コーラスからスラップバックまで作れるダブラーを切り替えられ、LED表示やInvert、CV入出力で揺れを細かく作り込めます。

ブランド
MXR
種類
コーラス・フランジャー・空間系・モジュレーション系マルチエフェクター
対応楽器
ギター用
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MXR M226R Flanger/Doublerは、70〜80年代の名盤で使われたMXRのラック・ユニットを、ペダルの形でよみがえらせたアナログのフランジャー/ダブラーです。BBD(バケット・ブリゲード・デバイス)とオリジナルと同じコントロール構成を受け継ぎ、ジェット機のようなフランジャーから、コーラスやスラップバックまで広がるダブラーまでを1台で作れます。CVの入出力も備えた、実験好きのための1台です。

目次

ラックの名機が、足元のペダルに

MXRのFlanger/Doublerは、もともとスタジオのラックに収まっていたエフェクターです。M226Rはその音を、本物のBBDとオリジナルのコントロール・セットでペダルに落とし込みました。往年のレコードで聴けるフランジングやダブリングをそのまま追いかけることも、ブレンドとフィードバックを使って自分だけの多層的な揺れを作ることもできます。国内では2026年9月に発売されました。

同じMXRのフランジャーには、ペダル版の定番M117Rや、小型のM152 Micro Flangerがあります。M226Rはそれらとは別の、ラック・ユニットを源流とするモデルで、ダブラーモードやCV端子、ディレイタイムを示すLEDなど、操作の幅が大きく広がっています。

M226Rのポイント
  • MXRのラック・ユニットをペダルで再現した、オールアナログのBBDフランジャー/ダブラー
  • フランジャー(0.33〜5.5ms)とダブラー(14〜66ms)をDoublerボタンで切り替え
  • Manual・Width・Speed・Regen・Mixの5つのつまみ
  • ディレイタイムを光で示す2つのLED、ウェット音の位相を反転するInvertボタン
  • CV In/Out(0〜5V)とInstr/Lineの入力レベル切り替え
  • トゥルーバイパス、9V DCアダプター専用(電池不可)・160mA

2つの声:フランジャーとダブラー

フランジャー:ジェット機のうねりと金属的な響き

出荷時の基本モードがフランジャーで、ディレイタイムは0.33〜5.5msの範囲です。ジェット・エンジンのような大きなうねりや、金属的なレゾナンスを作れます。Manualでディレイタイムを長めに設定すると、より深く奥行きのある響きになります。

ダブラー:コーラスからスラップバックまで

Doublerボタンを押すと、すべての設定でディレイタイムが長くなり、14〜66msの範囲になります。わずかにずらしたもう1本のトラックを重ねるような厚みが得られ、設定次第でビブラートやコーラス、短くタイトなスラップバック・ディレイ、フィードバックで音程が曲がるようなサウンドまで作れます。

5つのつまみで、揺れを形にする

つまみ働き
Manual平均的なディレイタイムを決める
Width揺れ幅。揺れなしから、大きく音程が曲がるほどの幅まで
SpeedWidthの範囲を揺れる速さ(LFOは0.025〜18.5Hz)
Regenフィードバック量。かすかなきらめきから、深いジェット音まで
Mix原音とエフェクト音のバランス。完全なドライからフルウェットまで

Manual・Width・Speedで揺れの「位置・幅・速さ」を決め、Regenで強さを、Mixで原音との割合を整える、という流れで音を作ります。Regenを上げていくと、なめらかで穏やかな色づけから、攻撃的で金属的なレゾナンスへと性格が変わっていきます。

光るLEDと、Invertで広がる音色

パネル上部の2つの赤いLEDは、その瞬間のディレイタイムを光で示します。Widthが最小のときはManualの設定位置を表示し、左が長いディレイ、右が短いディレイ側です。Widthを最大にすると、Manualに関係なくすべてのディレイタイムを行き来します。音が大きくて耳だけでは判断しにくいステージでも、目で揺れの動きを確かめながら調整できます。

Invertボタンを押すと、エフェクト音の位相が反転します。中が抜けたような空気感のある声っぽい響きから、低中域に押し出しのある音まで、同じセッティングから違う質感を引き出せます。

CVとラインレベルで、ボードの外へ

CV Inには0〜5Vの制御電圧を入れられ、シンセやシーケンサー、CV対応のエクスプレッション・ペダルでManual・Width・Speedの代わりに揺れを動かせます。CV Outからは、内部LFOから作られた0〜5Vの電圧が出るので、ほかの機器をM226Rの揺れに合わせて動かすこともできます。

入力レベルはInstrとLineで切り替えられます。Lineはもっともヘッドルームが広く、シンセやミキサーなどレベルの高い信号を入れるときに。Instrはノイズがもっとも少なく、ギターを直接つなぐときに向いています。最大入力レベルは0dBuです。

仕様と電源

項目内容
製品名MXR M226R Flanger/Doubler
種類フランジャー/ダブラー(アナログBBD)
コントロールManual、Width、Speed、Regen、Mix、Doublerボタン、Invertボタン、Input Levelスイッチ(Instr/Line)
ディレイタイムフランジャー:0.33〜5.5ms/ダブラー:14〜66ms
LFOレート0.025〜18.5Hz
CVCV In/CV Out(0〜5V)
バイパストゥルーバイパス
入力インピーダンス220kΩ以上
出力インピーダンス1kΩ未満
最大入力レベル0dBu
電源9V DC(Dunlop ECB003などのアダプター、MXR Brickシリーズ)。電池は使えません
消費電流160mA

電池では動かないので、9V DCのアダプターかパワーサプライが必要です。消費電流は160mAとやや多めなので、パワーサプライの出力に余裕があるかを確認してからつないでください。

よくある質問

フランジャーとダブラーはどう切り替えますか?

Doublerボタンで切り替えます。オフのときはフランジャー(0.33〜5.5ms)、オンにするとディレイタイムが長くなってダブラー(14〜66ms)になります。

コーラスとしても使えますか?

使えます。ダブラーモードでは、設定によってビブラートやコーラスのような揺れから、スラップバック・ディレイまで作れます。

電池で使えますか?

使えません。9V DCのアダプターやパワーサプライで使います。消費電流は160mAです。

エクスプレッション・ペダルで操作できますか?

CV In端子に0〜5Vの信号を入れれば、CV対応のエクスプレッション・ペダルやシンセ、シーケンサーでManual・Width・Speedの代わりに揺れを操作できます。

70年代のスタジオの揺れを、自分の手で曲げる

M226Rは、MXRのラック・ユニットの音をBBDとオリジナルのコントロールで受け継ぎ、そこにLEDの視覚的なガイド、Invert、CV入出力、ラインレベル対応を加えたフランジャー/ダブラーです。名盤のフランジングを追いかけるにも、新しい揺れのテクスチャーを探すにも、手がかりが多い1台です。

つまみやスイッチが多いぶん、オン/オフだけで使う定番のフランジャーより扱いに慣れが要り、電源も160mAを確保する必要があります。シンプルさを優先するならM117RやM152、揺れを細かく作り込みたい、ほかの機材と連携させたいならM226Rが応えてくれます。揺れ系全体を見比べたいときは、モジュレーション系エフェクターの特集も参考にしてください。

BRAND

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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