Effects Bakery エフェクツベーカリー / Melon Pan Chorus メロンパンコーラス【コーラス】

コーラスは歪みほど出番が多いわけではないので、最初の1台にどこまで予算をかけるか迷うところです。かといって揺れの質が物足りないものを選ぶと、結局ボードから外れてしまいます。Effects Bakeryの『Melon Pan Chorus』は、そのあたりで足踏みしているときに手を伸ばしやすい価格帯のコーラスペダルです。メロンパンをかたどった見た目とは裏腹に、中身はRATE・DEPTH・MIXの3ノブだけというシンプルなアナログコーラスです。

目次

Melon Pan Chorusはどんなペダル

Melon Pan Chorusは、ギターサウンドに奥行きと立体感を加えるアナログコーラスです。Effects Bakeryはパーツの一括購入と一括生産でコストを削減し、その分を価格に反映させているブランドです。Melon Pan Chorusも、コーラスとして必要な機能はひととおり揃えたうえで手の届きやすい価格に収めています。筐体はミニサイズですがノブは大きめで、暗いステージでも今どこに設定しているかが見て取れます。

Effects Bakery Melon Pan Chorusの本体正面。メロンパンをかたどったデザインと3つのノブ

コーラスというエフェクトが世に出たのは1970年代のこと。その源流には、ヴィブラートやユニヴァイブといった揺れを生み出すエフェクトがありました。Melon Pan Chorusが作るのは、その系譜にある爽やかでトラディショナルな揺れです。DEPTHを深めに設定していくと、ヴァイブに近い風合いへと寄せていくこともできます。

3つのノブでできること

コントロールはRATE、DEPTH、MIXの3つ。それぞれの役割は次のとおりです。

  • RATE:コーラスの揺れる速さを調整します。上げるほど揺れが速くなります。
  • DEPTH:揺れの振幅、つまり深さを調整します。
  • MIX:原音に対してコーラス成分をどれだけ混ぜるか、その濃度を調整します。
Melon Pan ChorusのRATE・DEPTH・MIXの3ノブを上から見たところ

混同されやすいのがDEPTHとMIXです。DEPTHは揺れそのものの幅を変えるノブで、MIXは揺れた音をどれだけ前に出すかを変えるノブ。この2つが別々になっているおかげで、「揺れは深いけれど薄く効かせる」「揺れは浅いけれどしっかり効かせる」といった作り分けができます。原音とのバランスを手元で決められるため、バンドアンサンブルのなかで音を埋もれさせたくない場面でも調整が利きます。

設定に迷ったときは、まず3つのノブを12時に合わせて音を出してみるのが分かりやすい方法です。そこからRATEを最大から最小まで動かし、12時に戻す。同じようにDEPTH、MIXも動かしてみると、それぞれのノブが音のどこを変えているのかが掴めます。目安としては、RATEを低く・DEPTHを高くするとスローテンポの楽曲に合う深いコーラスに、RATEを高く・DEPTHを低くするとアップテンポ向けの軽いコーラスになります。

どんな場面で使えるか

強く主張しすぎない、初期のアナログコーラスを思わせる方向性のサウンドです。歌モノのバッキングでギターをオケになじませたい場面や、逆にリードをもう少し太く聴かせたい場面のどちらにも振ることができます。

Melon Pan Chorusの側面。インプット・アウトプット端子の配置

クリーントーンにコーラスをかけてマイナーキーのアルペジオを弾けば、耽美的なV系サウンドからメタル系のイントロまで対応できます。カッティング系のバッキングに合わせれば80sポップスからフュージョンの空気感に。エフェクトを薄めにかけて輪郭を残せば、現代的なコーラスの使い方にも寄せられます。ジャンルを選ばない味付けなので、1台目のコーラスとしていろいろ試してみるにはちょうどいいところです。

MIXで原音を厚めに残しながら深めのコーラスを乗せれば、ベースに使うこともできます。ギターとベースを持ち替える方や、宅録で1台を兼用したい方には嬉しいところです。

ボードに組み込むときのサイズと電源

Melon Pan Chorusの上面にあるDC9V電源端子

本体サイズは突起を含めて47 × 94 × 50mm、重量は154g。横幅がコンパクトなので、すでに歪みや空間系で埋まりかけているボードにも差し込みやすいサイズ感です。インプットは本体右側、アウトプットは左側、電源端子は上面に配置されているため、横並びで組んだときにケーブルの取り回しが素直にまとまります。

電源はセンターマイナスDC9Vアダプターのみで、電池は使用できません。消費電流は19mAと少ないので、パワーサプライの容量に余裕がないボードでも足を引っ張りません。なお、安定化されていないアダプターを使うとノイズの原因になることがあるため、一般的なエフェクター用の安定化されたDC9Vアダプターを使用してください。

仕様

種類アナログコーラス
コントロールRATE、DEPTH、MIX
電源センターマイナスDC9Vアダプター(電池は使用不可)
消費電流19mA
インプットインピーダンス500k ohm
アウトプットインピーダンス1k ohm
サイズ(W×D×H)47 × 94 × 50mm(突起含む)
重量154g
JANコード4562459901377

よくある質問

電池で駆動できますか?

電池には対応していません。センターマイナスのDC9Vアダプターで駆動します。安定化されたエフェクター用アダプターの使用が推奨されています。

DEPTHとMIXは何が違いますか?

DEPTHはコーラスが揺れるときの振幅(深さ)を変えるノブ、MIXはコーラス成分の濃度を変えるノブです。この2つが別々になっているため、揺れの深さと効き具合を分けて調整できます。

ベースに使えますか?

MIXで原音を厚めに残しながら深めのコーラスを乗せれば、ベースにも使えます。

パワーサプライの容量はどれくらい必要ですか?

消費電流は19mAです。一般的なパワーサプライの1口で十分にまかなえる範囲で、他のペダルと併用する際も電流容量を圧迫しにくい設計です。

初めてのコーラスとして選んで問題ないですか?

コントロールはRATE・DEPTH・MIXの3つのみで、コーラスの基本的なパラメーターがそのまま並んだ構成です。ノブの役割と音の変化がそのまま対応しているので、揺れ系エフェクトの操作に慣れるにはちょうどいい構成です。

BRAND

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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