コードを鳴らしたときに、音にもう少し厚みや広がりがほしい。そんなときの定番エフェクトがコーラスです。エレクトロ・ハーモニックスのSMALL CLONE(スモールクローン)は、ニルヴァーナのカート・コバーンが使ったことで広く知られるようになったアナログ・コーラスです。現行モデルは、その名機を2000年に復刻したものです。
操作はRATEノブとDEPTHスイッチの2つだけです。このシンプルな操作で、澄んだきらめきから大きくうねる揺れまで作れます。長く愛されてきた音を、いまも新品で手にできる1台です。
SMALL CLONEのサウンドの特徴
アナログ回路ならではの、あたたかく立体的な響き
SMALL CLONEは、原音のピッチをわずかに揺らし、その音を揺らしていない原音と混ぜ合わせます。2つの音が重なることで、同じフレーズを2本のギターで弾いたようなダブリング効果が生まれます。
回路はすべてアナログです。クリアで奥行きのある響きと、あたたかみのある揺れを両立しているのが、この機種ならではの持ち味です。
澄んだきらめきから、ロータリースピーカー風のうねりまで
浅めに設定すると、コードに12弦ギターのような澄んだきらめきが加わります。アルペジオやクリーントーンのバッキングに、ほどよい広がりを足したいときにぴったりです。
深く設定すると、レスリーのようなロータリースピーカーを思わせる、大きく波打つ揺れが生まれます。さりげない味付けから、曲の印象を決めるほど個性的な揺れまで。1台でここまで表情を変えられるのが、SMALL CLONEの大きな魅力です。
RATEとDEPTHだけで音が決まるシンプルな操作
RATEノブで揺れの速さを決める
RATEノブは、ピッチを上げ下げする周期、つまり揺れの速さを調整します。ゆっくり回せば、なめらかで大らかな揺れになります。速くすれば、細かく震えるような揺れになります。
DEPTHスイッチでかかりの深さを2段階で切り替える
DEPTHスイッチは、揺らした音のピッチがどれだけ変化するかを決めます。切り替えは2段階です。浅いほうはさりげないコーラスに、深いほうはうねりのはっきりした揺れになります。ノブではなくスイッチなので、狙った深さに迷わず設定できます。
フットスイッチと赤色LED
エフェクトのオン・オフはフットスイッチで切り替えます。オンのときは赤いLEDが点灯するので、ステージの足元でも状態をひと目で確認できます。
電源と使い勝手
9V電池付属、9.6V DCアダプターにも対応
9V電池が付属しているので、届いたその日から音を出せます。ACアダプターで使う場合は、EHXの9.6V DC/200mAアダプター(別売)に対応しています。現行の復刻版はセンターマイナスのプラグを採用しているため、一般的なエフェクター用パワーサプライとも組み合わせやすくなっています。消費電流は12mAと控えめで、ほかのペダルと電源を分け合うときも計算しやすい数値です。
トゥルーバイパスでオフ時は原音のまま
トゥルーバイパス仕様なので、エフェクトをオフにしているときは、ギターの信号が回路を通らずにそのまま出力されます。ボードに組み込んだままでも、オフ時の音を気にせず使えます。
電池を長持ちさせるコツ
電池で使う場合、INPUTジャックにプラグが挿さっている間は、エフェクトがオフでも電池を消費します。演奏を終えたらINPUT側のケーブルを抜いておくと、電池が長持ちします。
小さいサイズのNeo Cloneとの違い
エレクトロ・ハーモニックスには、SMALL CLONEをコンパクトな筐体で再現することを目指して作られたNEO CLONEもあります。NEO CLONEは、SMALL CLONEと同じクラシックな回路を土台にしたアナログ・コーラスです。RATEノブとDEPTHスイッチという操作系も共通です。いちばん大きな違いは筐体のサイズで、ペダルボードのスペースを節約したい場合はNEO CLONEも選択肢になります。
| SMALL CLONE | NEO CLONE | |
|---|---|---|
| 回路 | アナログ | アナログ(SMALL CLONEと同じ回路がベース) |
| コントロール | RATEノブ、DEPTHスイッチ | RATEノブ、DEPTHスイッチ |
| サイズ | 約133 × 86 × 70 mm | 約114 × 70 × 53 mm |
| 消費電流 | 12mA | 12mA |
| バイパス | トゥルーバイパス | トゥルーバイパス |
| 発売年 | 2000年(復刻版) | 2010年 |
SMALL CLONEの主な仕様
| エフェクトタイプ | コーラス |
|---|---|
| 回路 | アナログ |
| コントロール | RATEノブ、DEPTHスイッチ(2段階) |
| バイパス | トゥルーバイパス |
| インジケーター | 赤色LED(エフェクトオン時に点灯) |
| 入出力 | モノラル(INPUT/OUTPUT 各1) |
| 電源 | 9V電池(付属)、または9.6V DC/200mA ACアダプター(別売・センターマイナス) |
| 消費電流 | 12mA |
| サイズ | 約133 × 86 × 70 mm |
| 発売年 | 2000年(復刻版) |
よくある質問
- SMALL CLONEにはどの電源アダプターを使えばいいですか?
-
エレクトロ・ハーモニックスの9.6V DC/200mAアダプター(別売)に対応しています。現行の復刻版はセンターマイナスのプラグを採用しています。消費電流は12mAなので、パワーサプライから電源を取る場合も余裕をもって組み合わせられます。
- ステレオで出力できますか?
-
SMALL CLONEはモノラル仕様で、INPUTとOUTPUTが1つずつ付いています。
- エフェクトをオフにすると音は変わりますか?
-
トゥルーバイパス仕様なので、オフのときはギターの信号が回路を通らずにそのまま出力されます。
- ペダルボードのスペースを節約したい場合、小さいモデルはありますか?
-
SMALL CLONEと同じ回路をベースにした、コンパクトなNEO CLONEがあります。サイズは約114 × 70 × 53 mmで、操作系はSMALL CLONEと同じくRATEノブとDEPTHスイッチです。
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Electro Harmonix
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