ペダルボードの空きスペースは限られている。それでも、チューナーの見やすさや精度には妥協したくない。TC ELECTRONICのPOLYTUNE 3 NOIRは、そんな条件に応えてくれるペダルチューナーです。
全弦を一度に鳴らしてズレを確かめられるポリフォニックチューニング、±0.02セントのストロボモード、トーンを守るBONAFIDE BUFFER。POLYTUNE 3の持ち味をコンパクトなブラックの筐体にまとめているので、黒を基調にしたボードにも自然になじみます。
POLYTUNE 3 NOIRはどんなチューナー?
POLYTUNE 3 NOIRは、TC ELECTRONICのポリフォニックチューナー「POLYTUNE 3」をコンパクトなサイズにまとめた、ブラックカラーのモデルです。BONAFIDE BUFFERやオールウェイズオンモードといったPOLYTUNE 3の主要な機能はそのまま引き継いでいます。
同じコンパクトサイズのPOLYTUNE 3 MINIとは取扱説明書も共通で、機能とサイズは同じ。違いはカラーです。ボードに余裕がなくても組み込みやすく、ペダル選びの自由度を残したまま高機能なチューナーを置けるのが大きな魅力です。
POLYTUNE 3 NOIRの特徴
全弦をまとめてチェックできるポリフォニックチューニング
6弦ギターの開放弦をジャランと鳴らすと、ポリフォニックチューニングモードが自動で立ち上がり、6本すべての状態がディスプレイに一度に表示されます。合っている弦は緑、ズレている弦は赤のLEDで表示。赤いLEDが中央の列より上なら高め、下なら低めという見方です。
ズレている弦だけを直して、もう一度全弦を鳴らす。この流れなら、曲間のチューニングもテンポよく進められます。1本だけ鳴らしたときは、単音のチューニングに自動で切り替わります。
ニードルモードと±0.02セントのストロボモード
1本ずつ合わせるときの表示は、ニードルモードとストロボモードの2種類。本体側面のTUNING MODEボタンを長押しすると切り替わります。
ニードルモードは、ディスプレイ上部のLEDでピッチのズレを、下部で目標のノート名を表示するオーソドックスなスタイルです。低ければ左側、高ければ右側のLEDが点灯し、中央の緑のLEDが光ればチューニング完了です。
ストロボモードは、ピッチ検出精度±0.02セントの高精度モードです。目標の音に近づくほどディスプレイの回転がゆっくりになり、回転が止まって中央の緑のLEDだけが点灯したら合っている状態。レコーディング前など、ピッチをしっかり追い込みたい場面で頼りになります。
BONAFIDE BUFFER内蔵、バイパスモードは2種類から選べる
POLYTUNE 3 NOIRには、TC ELECTRONICのバッファー回路「BONAFIDE BUFFER」が組み込まれています。長いケーブルを使うときや、たくさんのペダルをつなぐボードで信号の劣化を抑え、ギター本来のトーンを保ってくれる回路です。SN比は112dBを超えます。
バイパスモードは、本体側面にある2つのDIPスイッチで切り替えます。
| スイッチの状態 | モード |
|---|---|
| 両方OFF(下側) | トゥルーバイパス(初期設定) |
| 1番がON(上側)、2番がOFF(下側) | バッファードバイパス |
| 両方ON(上側) | バッファードバイパス+オールウェイズオン |
ペダルの数が少なく、ケーブルも短めのセットならトゥルーバイパス。ギターから最初のペダルまで、あるいはボードからアンプまでのケーブルが長いときや、ペダルの数が多いときは、シグナルチェーンの最初と最後のペダルをバッファードバイパスにするのが基本の考え方です。
ただ、聴こえ方はピックアップの種類やケーブルの質、アンプとの組み合わせによって変わります。実際に音を出して比べながら、自分のセットに合うほうを選ぶのがおすすめです。
演奏中もピッチが見えるオールウェイズオンモード
DIPスイッチを両方ONにすると、音をミュートしていない演奏中もチューナーが動き続けるオールウェイズオンモードになります。アーミングの最中でもピッチを目で確認できるので、音程を意識したプレイに役立ちます。
このモードでは、フットスイッチの役割がチューナーのON/OFFからミュートの切り替えに変わります。オールウェイズオンを使えるのはバッファードバイパスのときだけなので、トゥルーバイパスと組み合わせられない点も覚えておきましょう。
周囲の明るさに合わせて輝度が変わるLEDディスプレイ
ディスプレイには明るいLEDと環境光センサーが搭載されていて、周りの明るさに合わせて輝度を自動で調整します。日差しの強い野外ステージでも、照明を落としたライブハウスでも、見やすい明るさで表示されます。
ドロップチューニングとカポモードにも対応
本体側面のTUNING MODEボタンを押すたびに、チューニングモードが切り替わります。ボタンから手を離して2秒ほど経つとディスプレイが2回点滅し、選んだモードで確定します。設定は保存されるので、電源を入れ直しても同じモードのまま使えます。
| モード | チューニングの状態 |
|---|---|
| 標準 | レギュラーチューニング(6弦から E-A-D-G-B-E) |
| Eb | 全弦半音下げ |
| D | 全弦1音下げ |
| Db | 全弦1音半下げ |
| C | 全弦2音下げ |
| B | 全弦2音半下げ |
| カポ1フレット | 半音上げ |
| カポ2フレット | 1音上げ |
| カポ3フレット | 1音半上げ |
| カポ4フレット | 2音上げ |
| カポ5フレット | 2音半上げ |
| カポ6フレット | 3音上げ |
| カポ7フレット | 3音半上げ |
6弦だけを1音下げるドロップD(6弦から D-A-D-G-B-E)は、フットスイッチの操作だけで切り替えられます。フットスイッチを約3秒長押しすると、ディスプレイに「DROP」と表示されてドロップDモードに入ります。もう一度約3秒長押しすれば「STD」と表示され、標準チューニングに戻ります。
POLYTUNE 3 NOIRのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | TC ELECTRONIC |
| 製品名 | POLYTUNE 3 NOIR |
| タイプ | ポリフォニック・ペダルチューナー |
| チューニング方式 | ポリフォニック(6弦ギターのみ)/ニードル/ストロボ |
| ストロボモード精度 | ±0.02セント |
| 基準ピッチ | 440Hz固定 |
| チューニングモード | 標準/全弦半音下げ〜2音半下げ/カポ1〜7フレット/ドロップD |
| バイパスモード | トゥルーバイパス/バッファードバイパス(DIPスイッチで切り替え) |
| オールウェイズオンモード | あり(バッファードバイパス時) |
| バッファー | BONAFIDE BUFFER(SN比112dB超) |
| 入力 | 6.3mm TS(アンバランス)、1MΩ |
| 出力 | 6.3mm TS(アンバランス)、100Ω |
| 電源 | 9V DC センターマイナス(5.5×2.1mm) |
| 消費電流 | 100mA |
| 電池駆動 | 不可(電源アダプターは別売) |
| サイズ | 48×48×93mm(W×H×D) |
POLYTUNE 3・POLYTUNE 3 MINIとの違い
| 項目 | POLYTUNE 3 NOIR | POLYTUNE 3 MINI | POLYTUNE 3 |
|---|---|---|---|
| サイズ | コンパクト | コンパクト(NOIRと同じ) | 標準サイズ |
| カラー | ブラック | NOIRとは別カラー | - |
| ストロボモード精度 | ±0.02セント | ±0.02セント | ±0.02セント |
| BONAFIDE BUFFER | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
| オールウェイズオン | あり | あり | あり |
| 基準ピッチ | 440Hz固定 | 440Hz固定 | 変更可(1Hz単位) |
| 電池駆動 | 不可 | 不可 | 可(9V電池) |
| DC OUT(他ペダルへの給電) | なし | なし | あり |
NOIRとMINIの違いはカラーだけです。ボード全体を黒でまとめたい、落ち着いた見た目が好み、という場合はNOIRを選べば間違いありません。
通常サイズのPOLYTUNE 3は、電池駆動、DC OUT、基準ピッチの変更に対応しているのが強みです。442Hzなど440Hz以外に合わせる機会がある人や、DC OUTから他のペダルに電源を回したい人は、通常サイズも候補に入れておくと選びやすくなります。
≫ Polytune 3・Mini・Noir・Clipの違いと選び方
購入前に確認しておきたいポイント
- 基準ピッチは440Hz固定:442Hzなど、ほかの基準ピッチには変更できません。
- 電池では動かない:9V DCセンターマイナス・100mA以上の電源アダプターが必要です。アダプターは付属しないため、別途用意しておきましょう。
- ポリフォニックチューニングは6弦ギター専用:全弦同時のチューニングに対応しているのは6弦ギターのみです。
- オールウェイズオンはバッファードバイパス時のみ:トゥルーバイパスのままでは使えません。
POLYTUNE 3 NOIRが向いている人
- ペダルボードのスペースをできるだけ節約したい人
- ボードを黒系のペダルでまとめたい人
- 全弦を一度に確認して、曲間のチューニングを手早く済ませたい人
- ストロボモードでピッチをしっかり追い込みたい人
- チューナーとバッファーを1台で兼用したい人
- 半音下げやドロップD、カポを使った演奏が多い人
まとめ:コンパクトなボディに、POLYTUNE 3の実力をそのまま
POLYTUNE 3 NOIRは、ポリフォニックチューニング、±0.02セントのストロボモード、BONAFIDE BUFFERといったPOLYTUNE 3の持ち味を、コンパクトなブラックの筐体で使えるペダルチューナーです。バイパスモードとオールウェイズオンは側面のDIPスイッチでまとめて設定でき、ドロップDや変則チューニング、カポにも対応しています。
440Hz固定で電池が使えない点を押さえておけば、限られたボードスペースでチューナーとバッファーの役目を1台でこなしてくれる頼れる一台です。
よくある質問
- POLYTUNE 3 NOIRとPOLYTUNE 3 MINIの違いは何ですか?
-
機能とサイズは同じで、取扱説明書も共通です。違いはカラーで、NOIRはブラックのモデルです。
- 電池で使うことはできますか?
-
電池駆動には対応していません。9V DCセンターマイナス・100mA以上の電源アダプターが必要です。アダプターは付属しないので、別途用意してください。
- 基準ピッチを442Hzに変更できますか?
-
POLYTUNE 3 NOIRの基準ピッチは440Hz固定です。基準ピッチを変えて使いたい場合は、1Hz単位で変更できる通常サイズのPOLYTUNE 3が選択肢になります。
- ドロップDにするにはどうすればいいですか?
-
フットスイッチを約3秒長押しします。ディスプレイに「DROP」と表示されればドロップDモードです。もう一度約3秒長押しすると「STD」と表示され、標準チューニングに戻ります。
- トゥルーバイパスとバッファードバイパスはどちらを選べばいいですか?
-
ペダルの数が少なくケーブルも短いセットならトゥルーバイパス、ケーブルが長い場合やペダルの数が多い場合はバッファードバイパスが基本です。初期設定はトゥルーバイパスで、本体側面のDIPスイッチで切り替えられます。
- ポリフォニックチューニングはどの楽器で使えますか?
-
ポリフォニックチューニングに対応しているのは6弦ギターのみです。開放弦をまとめて鳴らすと、自動でポリフォニックモードに切り替わります。
BRAND
TC ELECTRONIC
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