QUICK GUIDE
Merisのリバーブペダル。映画『ブレードランナー』のサウンドトラックにインスパイアされ、プレートのUltraplateと壮大なCathedraの2アルゴリズム、残響に音程を重ねるPitch Vector、オートスウェルを備えています。
- ブランド
- Meris
- 種類
- リバーブ
- 対応楽器
- ギター用・ベース用
Meris(メリス)のMercury7 Reverbは、1982年の映画『ブレードランナー』のサウンドトラックにインスパイアされたリバーブペダルです。スタジオ機材ゆずりのクオリティを、ボードに収まるペダルの形に落とし込んだ1台。広がっていく残響を、つまみひとつで揺らし、うねらせ、別世界のようなアンビエンスへと変えていけます。
- 『ブレードランナー』のサウンドトラックにインスパイアされたリバーブ
- プレートの「Ultraplate」と、壮大な「Cathedra」の2アルゴリズム
- Pitch Vectorでリバーブの中に音程をずらした反射を生み出せる
- オートスウェル、ステレオ入出力、MIDIやエクスプレッションペダルにも対応
『ブレードランナー』の空気をまとう、Merisのリバーブペダル
Mercury7は、ギターやシンセを新しいアンビエントの世界へ連れていくことを目指したリバーブです。手元のつまみでリアルタイムに操作できる直感的な作りの裏に、緻密なモジュレーションの仕組みが組み込まれていて、どこまでも続く残響をふくらませたり、ゆがめたりできます。
なお、Mercury7にはスタジオ用の500シリーズモジュール版もありますが、この記事で紹介しているのはペダル版です。ドライ音とミックスはアナログ回路で処理され、24bitのAD/DAと32bit浮動小数点のDSPで、ペダルらしい扱いやすさと上質な音を両立しています。
Merisがペダル版の製品ページで紹介している、Mercury7 Reverbの機能デモ動画です。
UltraplateとCathedra、2つのアルゴリズム
リバーブのアルゴリズムは2種類です。Ultraplateは、立ち上がりが速く、豊かで華やかなプレートリバーブ。Cathedraは、ゆっくりと立ち上がる、壮大で幻想的な響きのアルゴリズムです。
Space Decayで残響の長さを、Mixでドライとウェットのバランスを決め、Hi FrequencyとLo Frequencyで高域・低域の残り方を整えます。高域を早めに減衰させれば自然な部屋鳴りに、低域を長く残せば大きな空間にいるような印象に。シンプルなリバーブから、果てしなく広がるアンビエンスまで作り込めます。
Pitch Vectorとモジュレーションで、残響を「動かす」
Mercury7ならではの機能がPitch Vectorです。リバーブの中で音程をずらした反射を生み出し、残響そのものに別の音程を重ねられます。設定できる音程は、1オクターブ下、わずかに上、わずかに下、5度上、1オクターブ上の5つ。オクターブ上ならきらめくようなシマー系の響きに、オクターブ下なら重く沈み込むような響きになります。
Modulateつまみでは、リバーブ全体のモジュレーションの深さを調整できます。Altモードでモジュレーションの速さや、リバーブの入力にかけるビブラートも設定できるので、残響がゆらゆらと揺れる幻想的なテールを作れます。
スウェルで、音が湧き上がるアンビエントに
フットスイッチで切り替えられるオートスウェルを使えば、ピッキングのアタックを消して、音がふわっと湧き上がるような演奏ができます。立ち上がりの時間も調整できるので、バイオリン奏法のような効果から、ゆっくりと満ちていくパッドのような音まで思いのままです。
シンセにも、ステレオにも、MIDIにも
入出力はステレオで、レベルはギター、シンセ、ラインの3つから切り替えられます。ギターボードだけでなく、シンセや録音の環境にも組み込みやすい作りです。
EXP端子には、エクスプレッションペダル、4プリセットのスイッチ、タップスイッチなどをつなげます。エクスプレッションペダルなら全パラメーターを一度に動かせるので、足元で音色をがらりと変化させることも可能。別売りの変換ボックスを使えば、MIDIでの操作もできます。
コントロール一覧
| つまみ/スイッチ | 主な機能 | Altモード |
|---|---|---|
| Space Decay | 残響の長さ | Predelay |
| Modulate | モジュレーションの深さ | Mod Speed |
| Mix | ドライとウェットのバランス(アナログ) | Pitch Vector Mix |
| Lo Frequency | 低域の残り方 | Density |
| Pitch Vector | リバーブ内の音程(5種類) | Swellのアタックタイム |
| Hi Frequency | 高域の残り方 | Vibrato Depth |
| フットスイッチ | バイパス/アルゴリズム選択、Swell | ― |
よくある質問
- 500シリーズ版とペダル版の違いは?
-
500シリーズ版はスタジオのラックに組み込むモジュールで、この記事のペダル版はエフェクターボードで使うためのペダルです。名前は同じですが、形も使い方も別の製品です。
- シンセにも使えますか?
-
使えます。入出力のレベルをギター、シンセ、ラインから切り替えられ、ステレオ入出力にも対応しています。
- MIDIで操作できますか?
-
できます。EXP端子に対応の変換ボックス(別売)をつなぐと、MIDIでの操作やプリセットの呼び出しができます。
まとめ
Mercury7 Reverbは、『ブレードランナー』のような広がりのある空間を、足元でリアルタイムに操れるリバーブペダルです。Pitch Vectorやモジュレーション、スウェルを組み合わせれば、ありきたりではない残響が次々と生まれます。アンビエントやシネマティックな音づくりが好きな方にぴったりです。同じMerisのEnzoと組み合わせて、シンセ的な音の世界を広げるのも楽しいですよ。ディレイなら、うねるような残響を作れるPolymoonとの組み合わせもおすすめです。
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