QUICK GUIDE
ピッキングの強弱に反応するKLOWRAのデジタル・エンベロープフィルター/オートワウ。Envelope・LFO・LFO + Envelopeの3モードとLP・BP・HPの3フィルターで、ファンクの鳴きからシンセ風の太いうねりまで作れます。タップテンポにも対応。
- ブランド
- Klowra
- 種類
- オートワウ・エンベロープフィルター
- 対応楽器
- ギター用・ベース用
ピッキングを強くすれば大きく開き、そっと弾けば小さくうなずく。KLOWRAのHane Filterは、弾き手のタッチにしっかり反応するエンベロープフィルター/オートワウです。演奏の強弱で動くEnvelope、一定の周期で揺れるLFO、その2つを重ねるLFO + Envelopeの3モードに、ローパス・バンドパス・ハイパスの切り替えも備え、ファンキーな「クワッ」という鳴きから、シンセのような太いうねりまで小さな筐体で作れます。
羽根のように、タッチを拾うエンベロープフォロワー
羽根でそっと触れるような繊細さが、このペダルのテーマです。クラシックなアナログ機材のトラッキングの反応を手本にしたエンベロープフォロワーが、ピッキングのわずかな強弱を感じ取って、フィルターの開閉をリアルタイムに動かします。強く弾けば上下に大きくスイープし、軽く弾けば音色の変化も控えめに。ワウペダルを踏まなくても、右手だけで表情をつけられるのがこのペダルの気持ちよさです。
低域の痩せを抑えたフィルター設計なので、ファンクのカッティングはもちろん、太いサブベースのような「ブニュッ」としたシンセ系の音にも向いています。逆に、足でかかり具合を細かく操りたい人には、エクスプレッション対応のワウやフィルターのほうが合うでしょう。
3つのモードで、揺れ方を選ぶ
MODEボタンを押すたびにモードが切り替わり、LEDの色で今のモードがわかります。
| モード(LED) | 動き方 | フットスイッチ長押し |
|---|---|---|
| LFO(白) | 内蔵LFOで一定の周期でスイープ。演奏の強弱には左右されない | タップテンポでRATEを設定(操作がないと5秒で自動終了) |
| Envelope(青) | 入力信号で動く。ピッキングに合わせてスイープする、いわゆるタッチワウ | スイープの向きを反転(アップ/ダウン) |
| LFO + Envelope(オレンジ) | LFOとエンベロープが同時に働き、複雑に絡み合うスイープ | 効果をその時点のRATE値まで持ち上げる(ランプ) |
長押しの機能が働いているあいだは、LEDが紫色に変わります。LFOモードのタップテンポを使えば、オートワウの周期を曲のテンポにぴったり合わせられます。Envelopeモードでスイープを反転させると、強く弾いたときにフィルターが閉じる「ダウン・スイープ」になり、ぐっと沈み込むようなシンセ風の表情に変わります。LFO + Envelopeでは、ピッキングが強いほど揺れが速くなるので、弾き方そのものが揺れのスピードを決める、呼吸するようなフィルターになります。
4つのつまみとフィルタータイプ
| コントロール | 役割 |
|---|---|
| FREQ | フィルターの中心周波数(どのあたりの帯域でワウがかかるか) |
| RES | フィルターのレゾナンス(ピークの高さ)。上げるほどクセの強い鳴きに |
| DRIVE | 入力感度と効果の強さ。Envelopeモードでは出力音量は変わらない |
| RATE(ATTACK) | LFOとLFO + EnvelopeではLFOの速さ、EnvelopeモードではスイープのAttack(反応の立ち上がり) |
| トグルスイッチ | LP(ローパス)/BP(バンドパス)/HP(ハイパス)。低域を強調するならLP、中域ならBP、高域ならHP |
Envelopeモードでいちばん大切なのがDRIVEの合わせ方です。自分のいちばん強いピッキングで、インジケーターLEDが赤く点滅するくらいに設定すると、反応がちょうどよくなります。ピックの強さやピックアップの出力で最適な位置が変わるので、まずはここから合わせてみてください。
- Envelope/LFO/LFO + Envelopeの3モードと、LP・BP・HPの3フィルター
- DRIVEは「いちばん強い音でLEDが赤く点滅する」位置が目安
- 長押しでタップテンポ・スイープ反転・ランプを使い分け
- 外部フットスイッチ(3.5mm TS、変換ケーブル付属)で長押し機能を足元から操作
- トゥルーバイパスとバッファードバイパスを切り替え可能
外部フットスイッチと、電源投入時の設定
側面のCTRL端子(3.5mm TS)には外部のモーメンタリー・フットスイッチをつなげます。働きは本体フットスイッチの長押しと同じなので、エフェクトのオン/オフとタップテンポなどを別々のスイッチで扱えるようになります。3.5mm TSから標準プラグ(TS)への変換ケーブルが付属しています。
フットスイッチを押したまま電源を入れると、設定モードに入ります。ここではMODEボタンでトゥルーバイパス(緑のLEDが点滅)とバッファードバイパス(赤のLEDが点滅)を切り替えられ、RATE(ATTACK)ノブでLEDの明るさも調整できます。ボードの配線が長い場合はバッファード、信号経路をシンプルに保ちたい場合はトゥルーバイパスを選ぶとよいでしょう。設定が終わったらフットスイッチをもう一度押すと抜けられます。
同じBudding Bloomシリーズの仲間
Hane Filterは、KLOWRAのコンパクトなBudding Bloomシリーズの1台です。アジアの神話の生き物や聖なる道具をモチーフに、インディペンデントのアーティストが手描きしたサイケデリックなイラストがシリーズ共通の見どころ。同じシリーズのポリフォニック・オクターバーLeap Octaveと組み合わせて、オクターブ下を足した音をHane Filterに送れば、ベースシンセのような太いフィルターサウンドも楽しめます。
アナログ回路のフィルターにこだわるなら、バンドパス/ローパスを切り替えられるMojo Hand Fx Little Wonderも比べてみてください。Hane Filterは、デジタルならではのモード切り替えやタップテンポ、ファームウェア更新でできることが広がる点が強みです。
仕様と電源
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | KLOWRA Hane Filter(KBB-06) |
| 種類 | デジタル・オートワウ/エンベロープフィルター |
| コントロール | FREQ、DRIVE、RATE(ATTACK)、RES、MODEボタン、フィルタータイプ切り替えトグル、フットスイッチ |
| 入出力 | 1/4インチTS入力×1、出力×1(モノラル)、CTRL(3.5mm TS、外部フットスイッチ)、USB-C(ファームウェア更新) |
| インピーダンス | 入力500kΩ/出力100Ω |
| 最大入力レベル | +7dBu |
| バイパス | トゥルーバイパス/バッファードバイパス切り替え |
| 処理 | 24bit AD/DA、32bit浮動小数点DSP、サンプリングレート44.1kHz |
| 電源 | 9V DC センターマイナス、150mA以上 |
| サイズ | 高さ51×奥行92×幅38mm |
| 重量 | 234g |
| 付属品 | 3.5mm TS(オス)→1/4インチTS(メス)変換ケーブル、ステッカー、クイックスタートほか |
150mAを下回る電源では正しく動作しないことがあります。電池は使えないので、容量に余裕のあるパワーサプライかアダプターを用意してください。
よくある質問
- 電池で使えますか?
-
電池は使えません。9V DCセンターマイナス、150mA以上の電源が必要です。
- ベースにも使えますか?
-
低域の痩せを抑えた設計で、太いサブベースのようなフィルターサウンドも作れます。入力の最大レベルは+7dBuなので、出力の大きいアクティブベースではDRIVEを控えめから合わせてください。
- ペダルを踏まずにワウのテンポを曲に合わせられますか?
-
LFOモードでフットスイッチを長押しするとタップテンポになり、LFOの周期をテンポに合わせられます。外部フットスイッチをCTRL端子につなげば、オン/オフとタップを別々に操作できます。
- ステレオで使えますか?
-
入出力はモノラル(TS)1系統ずつです。
- エフェクトの反応が鈍いときは?
-
DRIVEを調整してください。いちばん強く弾いた音でLEDが赤く点滅する位置が目安です。
右手ひとつで、フィルターを歌わせる
ワウペダルを踏む余裕がない場面でも、Hane Filterならピッキングのニュアンスだけでフィルターが動いてくれます。タッチワウ、テンポに合わせたオートワウ、その2つを混ぜた揺らぎと、モードごとに表情がはっきり違うので、ファンクのカッティングからシンセ風のリードまで、ボードの小さなスペースで遊びの幅を広げてくれる1台です。
BRAND
Klowra
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