QUICK GUIDE
Colorsound Power Boostを再現したブースト/オーバードライブとHIWATTアンプを再現したアンプ・セクションを1台にまとめた、Crazy Tube Circuitsのペダル。2つの間にパッシブのエフェクトループを備え、別々にも使えます。
- ブランド
- Crazy Tube Circuits
- 種類
- オーバードライブ・ブースター
- 対応楽器
- ギター用
ピンク・フロイド『Wish You Were Here』の時代を象徴する、英国製のブースターとアンプの組み合わせ。Crazy Tube CircuitsのHI POWERは、その2台をまとめて1つの筐体に収めたペダルです。右側にColorsound Power Boostを再現したブースト/オーバードライブ・セクション、左側にHIWATTアンプを再現したアンプ・セクションを備え、2つの間にはエフェクトループも用意されています。
ブースター+アンプを1台にした構成
HI POWERは「ペダル+アンプ・イン・ア・ボックス」型のオーバードライブです。シリコントランジスタのブースターで、ヘッドルームの大きいブリティッシュ・アンプの入力を叩くという、往年の組み合わせをそのまま再現しています。
2つのセクションにはそれぞれフットスイッチがあり、片方だけでも両方同時でも使えます。どちらも高品位なリレーによるトゥルーバイパスです。
ブースト/オーバードライブ・セクション(Colorsound Power Boost)
オリジナルと同じBC184トランジスタを使い、内部の昇圧回路で作った18Vで動かすことで、当時のPower Boostの回路を再現しています。トーンは低域と高域を個別に調整できる2バンドで、互いに影響し合う柔軟なEQです。
| つまみ・スイッチ | 役割 |
|---|---|
| gain | ブースト/歪みの量。右に回すとクリーンブーストから荒々しくファズっぽいオーバードライブへ。オリジナルのリニアカーブではなく逆対数カーブのポットで、細かく設定しやすい |
| bass | 低域の量。右に回すほど太く大胆に |
| treble | 高域の量。右に回すほど明るく |
| master | 出力音量。非常に大きな音量が出せ、アンプを自然なオーバードライブまで押し込める。初期のオリジナルにはなかったつまみで、最大にすると初期の回路とまったく同じになる |
| VOICINGトグル | PWR=18Vのブースト回路/ODR=9Vのオーバードライバー回路 |
ODRはPower Boostの派生版にあたる「Overdriver」の回路で、PWRよりゲインが高くヘッドルームが小さい設定です。VOICINGを切り替えたときに一瞬ポップ音が出るのは正常な動作です。
アンプ・セクション(HIWATT)
HIWATTアンプの流れをたどったオールアナログ回路で、ヘッドルームの大きいクリーンから、太く力強いブリティッシュ・クランチ/オーバードライブまでをカバーします。
| つまみ・スイッチ | 役割 |
|---|---|
| volume | アンプのドライブ量。クリーンからブリティッシュ・クランチ/オーバードライブまで |
| bass/middle/treble | 低域・中域・高域の量 |
| presence | 上の中域と高域を持ち上げる。パワーアンプ・シミュレーション回路のネガティブフィードバック部にあり、trebleと組み合わせて高域の出方を決める |
| master | 出力音量。実機のマスターボリュームの反応を再現しており、上げるほどプリアンプがパワーアンプ部を押し込んで歪みが増える |
| INPUT CHANNELトグル | N(ノーマル)/B(ブライト)/L(リンク)の入力切り替え |
| HEADROOMトグル | 103=大きなヘッドルームとダイナミックな反応/504=少しゲインが高く、コンプレッションの効いた音 |
INPUT CHANNELの使い分け
N(ノーマル)は太くフルレンジな音で、シングルコイルの明るいギターや、ほかのオーバードライブ/ブースターと組み合わせるときに向いています。B(ブライト)は高域と中域が持ち上がり低域が抑えられるので、こもりがちなハムバッカーのギターでもバンドの中で抜けやすくなります。L(リンク)は2つの入力を1つのvolumeでつないだ状態で、ゲインが増えて周波数レンジも広がります。
HEADROOMとパワー管の数
103はEL34を4本使う100Wのパワー部、504はEL34を2本使う50Wのパワー部をイメージしたポジションです。HEADROOMの違いはゲインを上げたときや、ブースト・セクションで押し込んだときほどはっきり出ます。
2つのセクションをつなぐエフェクトループ
SND/RTNはパッシブのシリーズ・エフェクトループで、SNDがブースト/オーバードライブ・セクションの出力、RTNがアンプ・セクションの入力です。ブースターとアンプの間にお気に入りのペダルを挟めるほか、外部のスイッチャー/ルーパーを使えば2つのセクションを別々のペダルとして使うこともできます。
ジャックに何も挿していないときは、SNDとRTNが内部でつながっています。ループに入れたペダルは、両方のセクションをバイパスしていても信号経路に残る点に注意してください。
使い方の注意点
アンプ・セクションにはスピーカー・シミュレーターが入っていません。アンプやキャビネットの前に置くプリアンプ/オーバードライブとして使う設計なので、オーディオインターフェースなどにライン直結するときは、別途スピーカー・シミュレーターを用意します。
電源投入時、2つのLEDが点滅してからバイパス状態で起動します。起動時にフットスイッチを押し続けると、そのセクションをオン状態で起動する設定に変えられます(同じ操作で元に戻せます)。スイッチャーで一度だけオン/オフを決めて運用する場合に便利です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電源 | DC9V(センターマイナス、安定化電源)。9Vより高い電圧は故障の原因になるため不可 |
| 消費電流 | 最大84mA |
| バイパス | 2系統とも高品位リレーによるトゥルーバイパス |
| エフェクトループ | パッシブ・シリーズ(SND/RTN) |
| 保証 | 製造日から5年 |
デモ動画
よくある質問
- ブースト・セクションとアンプ・セクションは別々に使えますか?
-
使えます。それぞれにフットスイッチがあり、片方だけオンにできます。外部のスイッチャーを使えば、エフェクトループ経由で2台の独立したペダルとしても扱えます。
- 18Vで使えますか?
-
使えません。電源はDC9Vのみで、それより高い電圧は故障の原因になります。ブースト・セクションの18Vは内部の昇圧回路で作っています。
- ライン直結で録音に使えますか?
-
アンプ・セクションにはスピーカー・シミュレーターがないため、ライン直結の場合は別途スピーカー・シミュレーターを通してください。
- 同じブランドのほかのドライブは?
-
Crazy Tube Circuitsには、Triptychonのドライブ部を単体化したRaptureや、Crossfire、Unobtaniumなどのオーバードライブもあります。
BRAND
Crazy Tube Circuits
このエフェクターのみんなの記録
このエフェクターについてのひとことや、登録しているユーザーを見ることができます。
このエフェクターをコレクションしているユーザー
MY COLLECTION BOXに登録すると、所有状況とコレクションを公開できます。
この機材を登録しているMY COLLECTION BOXはまだありません。







