SONISFACT ソニスファクト / VOS-81 OVERDRIVE STATION【ディストーション】

SONISFACT ソニスファクト / VOS-81 OVERDRIVE STATION【ディストーション】

QUICK GUIDE

どんなエフェクター?

SONISFACT VOS-81は、旧型Distortion+がモチーフのBLIZZARDと、DOD 250 PreampのサウンドのFURYを切り替えられるアナログペダルです。歪みの前後に置ける6バンドEQ、クリーン・ブレンド、単独で使えるブースト/カットのHITで、ロックやネオクラシカルのソロを真空管アンプと一緒に作り込めます。

ブランド
SONISFACT
種類
オーバードライブ・ディストーション
対応楽器
ギター用
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SONISFACT VOS-81は、80年代からロックやネオクラシカルのギターソロを支えてきた2つの歪み、初期のディストーション「BLIZZARD」とプリアンプ・オーバードライブ「FURY」を1台に収めたアナログペダルです。歪みの前後に置ける6バンドEQ、クリーン・ブレンド、単独でも使えるブースト/カット「HIT」で、ソロの音色と強弱を細かく作り込めます。

目次

80年代のソロを支えた、2つの歪み

香港のブランドSONISFACTが手がけるOVERDRIVE STATIONシリーズのなかで、VOS-81はいちばんロック寄りの1台です。国内では2026年9月に発売されました。ゴールドの筐体に収められているのは、ハードロックやネオクラシカルのファンなら名前を聞いただけでピンとくる、2つの歪みのキャラクターです。

BLIZZARD:旧型Distortion+のディストーション

BLIZZARDという名前は、オジー・オズボーンのファーストアルバム『Blizzard of Ozz』から。ランディ・ローズのサウンドで知られる旧型MXR Distortion+がモチーフです。旧型Distortion+は一部の部品がすでに生産終了で、そのダイナミクスを再現するのは難しいサウンドですが、VOS-81は弾いた音が消えていくときの余韻のニュアンスまで丁寧に作り込んでいます。マスターボリュームのないブリティッシュ系の真空管アンプを、さらにひと暴れさせる使い方にも合います。

FURY:歪んだアンプをもうひと押しするプリアンプOD

FURYの名前で、イングヴェイ・マルムスティーンの『Unleash the Fury』を思い浮かべた方もいるはずです。こちらはDOD 250 Preampのサウンド。すでに歪ませたアンプの前に置いてブーストすると、角の取れた丸いトーンになり、速いフレーズでも流れるようにつながるネオクラシカルなソロが弾きやすくなります。

この2つのモチーフになったペダルについては、MXR M104 Distortion+やランディ・ローズ仕様のMXR RR104C、DODのOverdrive Preamp 250-Xの記事でも紹介しています。

VOS-81のポイント
  • BLIZZARD(ディストーション)とFURY(プリアンプOD)の2モード
  • LEDフェーダーの6バンドEQを、歪みの前(PRE)か後(POST)に配置
  • CLEAN VOLで原音を混ぜ、厚みとアタックを補える
  • HITで歪みの前段をブースト/カット。ODをオンにせず単独でも使える
  • ODとHITの2つのフットスイッチ、バッファードバイパス
  • 9VDC(センターマイナス)・80mA

真空管アンプの前で生きるペダル

VOS-81は、ペダル単体で完結させるより、真空管アンプと組み合わせたときにいちばんクラシックな音になります。とくにFURYは、アンプ側である程度歪ませておき、そこへ押し込む使い方が持ち味です。The Dead Daisiesのダグ・アルドリッチも、自身のペダルボードにVOS-81を組み込み、ソロで活躍させています。

アンプやデジタルのアンプシミュレーターの歪みを主役にして、VOS-81をブーストとして使うなら、まずOD DRIVEを低めにし、OD VOLを少しずつ上げて押し込み具合のちょうどよい位置を探します。そこからCLEAN VOLやHITを動かすと、ニュアンスの違いを試せます。デジタルのアンプシミュレーターは、強いブーストで入力のAD変換などに過大な信号が入ることがあるので、その場合はVOS-81の出力を控えめにしてください。

6バンドEQで、歪みの「下ごしらえ」と「仕上げ」

6バンドEQはLEDで光るフェーダー式で、暗いステージでも位置がひと目でわかります。スイッチひとつで歪みの前にも後にも置けるのが、このシリーズの大きな特徴です。

PREにすると、歪み回路に入る前の信号を整えるので、どの帯域をどれだけ歪ませるかを変えられます。ギターの音色そのものを変えたいときはこちら。POSTにすると、歪んだ後の音を整えるので変化がはっきり出て、ゲインが高いほど効果を感じやすくなります。帯域を持ち上げたときのノイズが歪みで増幅されにくいため、POSTのほうが全体に静かな音作りができます。

クリーン・ブレンドとHITで、ソロの強弱を足元に

CLEAN VOLは、歪んでいないクリーンな信号をブレンドするつまみです。ゲインを上げると埋もれがちな音の厚みや、ピッキングのアタックを取り戻せます。

HITは、歪み回路の前段で信号をブースト/カットするフェーダーで、専用のフットスイッチでオン/オフします。ソロの入りでひと押しする、逆にバッキングで少し引く、といった強弱を足で操れます。ODをオンにせず、HITだけを独立したブースト/カットとしても使えます。HITフェーダーを低めにしてHITをオンにすれば、歪みを軽くする「クリーンアップ」として働きます。

VOS-80・VOS-82との違い

OVERDRIVE STATIONシリーズの3台は、6バンドEQ、クリーン・ブレンド、HITという操作系と、9VDC・80mAの電源仕様が共通で、違うのは中に入っている2つの歪みのキャラクターです。2つの“グリーン”系オーバードライブを収めたVOS-80が、セッション向きのNASHVILLEとブルース向きのTEXASという温かい歪みのペアなら、VOS-81はディストーションとプリアンプODで、ハードロックやメタルのソロに焦点を合わせた組み合わせです。OD-3に近いモダンな歪みと、アンプライクで分厚い歪みを収めたのがVOS-82です。

仕様と電源

項目内容
製品名SONISFACT VOS-81 OVERDRIVE STATION
種類ディストーション/オーバードライブ(2モード)
ドライブモードBLIZZARD(ディストーション)/FURY(プリアンプOD)
主なコントロールOD VOL、OD DRIVE、CLEAN VOL、6バンドEQ(LEDフェーダー、PRE/POST切替)、HITフェーダー
フットスイッチOD、HIT
バイパスバッファードバイパス
電源9VDC(センターマイナス)
消費電流80mA
入力インピーダンス約1MΩ
出力インピーダンス約1kΩ
寸法127.5×85×62.5mm
重量410g

よくある質問

BLIZZARDとFURYはどう使い分ければいいですか?

クリーンや軽いクランチのアンプにディストーションの音そのものを足したいならBLIZZARD、アンプ側で歪ませた音をさらに押して、丸く伸びるソロトーンにしたいならFURYが合います。

2つのモードを同時に鳴らせますか?

モードを切り替えて使うペダルです。BLIZZARDかFURYのどちらか一方を選んで鳴らします。

ブースターとしてだけ使えますか?

使えます。HITはODをオンにしなくても、独立したブースト/カットとして働きます。

電源は何を使えばいいですか?

9VDC(センターマイナス)のアダプターを使います。消費電流は80mAです。

ソロの一音に、80年代の熱を

VOS-81は、旧型Distortion+の流れをくむBLIZZARDと、DOD 250 PreampのサウンドのFURYを、PRE/POSTを選べる6バンドEQ、クリーン・ブレンド、HITと組み合わせたペダルです。あの時代のソロの音を、自分のアンプとフレーズに合わせて細かく仕立てられます。

一般的なコンパクトペダルより大きく、コントロールも多めなので、つまみ数個のシンプルな歪みが好みなら本家系のペダルのほうが気楽です。それでも、ソロ用の歪みとブーストと帯域の調整を1台でまとめたいなら、VOS-81は頼もしい足元の相棒になります。

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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