QUICK GUIDE
SONISFACT VOS-82は、OD-3に近いモダンで透明なWIDEと、鳴らし切った真空管アンプのようなTHICKを切り替えられるアナログ・オーバードライブです。歪みの前後に置ける6バンドEQ、クリーン・ブレンド、ブースト/カットのHITで、ギターとアンプの個性を残したまま歪みを作り込めます。
- ブランド
- SONISFACT
- 種類
- オーバードライブ
- 対応楽器
- ギター用
SONISFACT VOS-82は、2つのモダンなオーバードライブを1台にまとめたアナログペダルです。レンジが広く透明感のある「WIDE」と、鳴らし切った真空管ロックアンプのような手ごたえの「THICK」を切り替えられ、ギターとアンプのキャラクターを残したまま、透明な歪みから分厚い歪みまでを作れます。6バンドEQ、クリーン・ブレンド、ブースト/カットのHITも備えています。
透明から分厚いまで、2つのモダンなオーバードライブ
香港のブランドSONISFACTのOVERDRIVE STATIONシリーズは3台構成で、VOS-82はそのうちのブルー。国内では2026年9月に発売されました。2つのグリーン系を収めたVOS-80、80年代のディストーションとプリアンプODを収めたVOS-81がクラシックなサウンドを軸にしているのに対し、VOS-82はよりモダンなオーバードライブに焦点を合わせています。
カントリーやポップス、ロック、そしてブースターとしての使い方まで、ジャンルを選ばずに使えるのがこのペダルの持ち味です。好きなギターとアンプの個性を消さずに、そこへ歪みを足していくタイプのオーバードライブです。
WIDE:レンジが広く、明瞭で伸びるモダンOD
WIDEは、全帯域にわたって素直に鳴り、余韻の長い現代的なオーバードライブです。ゲインを上げても音の輪郭がはっきりしていて、サステインも豊か。キャラクターとしてはBOSS OD-3に近く、レンジの広さと透明感で、クリーン寄りのクランチから伸びのあるリードまで幅広く対応します。
THICK:鳴らし切った真空管ロックアンプの手ごたえ
THICKは、音量を上げたクラシックな真空管ロックアンプのようなトーンと弾き心地のモードです。厚みのあるアンプライクな歪みで、ブティック系ブランドのハイゲインなTS系改造オーバードライブにも近いサウンド。ブルースロックやクラシックロックのリフやソロに、とくによく合います。
- WIDE(モダンで透明)とTHICK(アンプライクで分厚い)の2モード
- ギターとアンプのキャラクターを残す歪み。カントリーからロック、ブーストまで
- LEDフェーダーの6バンドEQを歪みの前(PRE)か後(POST)に
- CLEAN VOLで原音をブレンド、HITで歪みの前段をブースト/カット
- ODとHITの2つのフットスイッチ、バッファードバイパス
- 9VDC(センターマイナス)・80mA
「ほぼ無限」の調整幅
VOS-82を愛用しているギタリストのスティーヴ・トロヴァートは、その理由に「ほぼ無限の調整幅」を挙げています。モードは2つでも、音を作り込むための道具がそろっているのがこのシリーズの強みです。
6バンドEQは、暗いステージでも見やすいLEDフェーダー式。スイッチで歪み回路の前(PRE)にも後(POST)にも置けます。PREなら歪みに入る前の音を整えるので、どの帯域がどう歪むかを変えられ、POSTなら歪んだ後の音を仕上げるので変化がはっきり出ます。POSTのほうがノイズも少なく、全体に静かな音作りができます。
CLEAN VOLは歪んでいない原音をブレンドするつまみで、音のボディやピッキングのアタックを補えます。HITは歪みの前段で信号をブースト/カットするフェーダーで、専用のフットスイッチでオン/オフ。ODをオンにしないで単独のブースト/カットとしても使え、HITを低めにしてオンにすれば歪みを軽くする「クリーンアップ」になります。
ブースターとして使うときのコツ
アンプやアンプシミュレーターの歪みをメインにして、VOS-82をブースターとして使う場合は、OD DRIVEを低めにしてから、OD VOLを少しずつ上げて押し込みのちょうどよい位置を探します。そこからCLEAN VOLやHITを動かすと、ニュアンスの違いを試せます。デジタルのアンプシミュレーターは、強いブーストで入力のAD変換などに過大な信号が入ることがあるので、その場合はVOS-82の出力を控えめにしてください。
OVERDRIVE STATION 3台の選び分け
3台とも、6バンドEQ・クリーン・ブレンド・HITという操作系と、電源やサイズは共通です。違うのは中に入っている2つの歪みのキャラクターで、どんな音楽を弾くかで選び分けられます。
| モデル | モード | キャラクター |
|---|---|---|
| VOS-80 | NASHVILLE/TEXAS | 2つのグリーン系オーバードライブ。セッション向きの広いレンジと、温かいミッドのブルース・トーン |
| VOS-81 | BLIZZARD/FURY | 旧型Distortion+系のディストーションと、DOD 250系のプリアンプOD。80年代のロックやネオクラシカルのソロに |
| VOS-82 | WIDE/THICK | モダンで透明なODと、アンプライクで分厚いOD。ギターとアンプの個性を残したい人に |
仕様と電源
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | SONISFACT VOS-82 OVERDRIVE STATION |
| 種類 | オーバードライブ(2モード) |
| ドライブモード | WIDE/THICK |
| 主なコントロール | OD VOL、OD DRIVE、CLEAN VOL、6バンドEQ(LEDフェーダー、PRE/POST切替)、HITフェーダー |
| フットスイッチ | OD、HIT |
| バイパス | バッファードバイパス |
| 電源 | 9VDC(センターマイナス) |
| 消費電流 | 80mA |
| 入力インピーダンス | 約1MΩ |
| 出力インピーダンス | 約1kΩ |
| 寸法 | 127.5×85×62.5mm |
| 重量 | 410g |
よくある質問
- WIDEとTHICKはどう使い分ければいいですか?
-
ギターとアンプの素の音を生かした、明瞭でレンジの広い歪みが欲しいならWIDE、真空管アンプを鳴らし切ったような厚みと手ごたえが欲しいならTHICKが合います。
- VOS-80とどちらがいいですか?
-
チューブスクリーマー系のミッドが効いたクラシックな歪みが好みならVOS-80、より現代的でレンジの広い歪みや、アンプライクな分厚い歪みが欲しいならVOS-82が合います。
- ブースターとしてだけ使えますか?
-
使えます。HITはODをオンにしなくても、独立したブースト/カットとして働きます。
- 電源は何を使えばいいですか?
-
9VDC(センターマイナス)のアダプターを使います。消費電流は80mAです。
ギターとアンプの声を残したまま、歪みを足す
VOS-82は、OD-3に近いモダンで透明なWIDEと、鳴らし切った真空管アンプのようなTHICKを、PRE/POSTを選べる6バンドEQ、クリーン・ブレンド、HITと組み合わせたオーバードライブです。好きなギターとアンプの音を土台に、その上へ歪みを重ねていく使い方にぴったりの1台です。
一般的なコンパクトペダルより大きく、コントロールも多いので、つまみ数個で済むシンプルなODを探しているなら大げさに感じるかもしれません。それでも、ジャンルや会場が変わっても1台で歪みとブーストと帯域を整えたいなら、VOS-82は長く付き合える足元の中心になってくれます。
BRAND
SONISFACT
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