1970年代のMaestro Echoplex EP-3は、あたたかく揺らぐエコーはもちろん、通すだけで音に張りと太さが加わるプリアンプでも多くのギタリストに愛されてきた名機です。Catalinbread Belle Epoch Deluxeは、そのEP-3の回路を細部まで再現し、ペダルボードに収まるサイズに仕上げたテープエコー系ディレイです。Black and Silverは、黒いボディにシルバーのグラフィックを組み合わせた引き締まった外観のモデルです。
22VのパワーレールまでEP-3の回路を再現
Belle Epoch Deluxeの核になっているのは、EP-3の回路そのものです。22Vのパワーレールから、後期仕様のJFETプリアンプ、ミキサー段、ハイゲイン・シリコントランジスタによるレコード/プレイバックアンプ、フィードバックループまで、音に関わる回路がEP-3の仕様どおりに組まれ、そこから丁寧に音が追い込まれています。
電源は一般的な9V DCアダプターでかまいません。EP-3と同じ22Vのパワーレールは本体の内部でつくられるので、特別な電源を用意しなくても、オリジナルと同じ条件で回路を動かせます。
基板はすべてディスクリート部品によるスルーホール実装です。オレンジドロップ225Pコンデンサー、カーボンコンポジション抵抗、ゲルマニウムダイオードといった部品が選ばれていて、中身まで手を抜かないCatalinbreadらしいつくりになっています。
テープの代わりに24ビットのデジタルディレイライン
EP-3と違うのは、レコードヘッドとプレイバックヘッドの部分だけです。テープのかわりに24ビットのハイファイなデジタルディレイラインが入っているため、テープの交換や走行系のメンテナンスを気にせずに、EP-3の回路が生むエコーを鳴らせます。
ディレイタイムは80〜800msで、EP-3と同じ範囲です。スラップバックのような短いエコーから、ゆったりとした長めのリピートまで、EP-3の守備範囲をそのまま足元で扱えます。
EP-3の操作感を受け継ぐコントロール
右側に並ぶノブは、EP-3の操作系を下敷きにしています。どれも音の変化が素直で、ツマミを少し動かすだけでエコーの表情が変わっていきます。
- Echo Delay:ディレイタイムを80〜800msの範囲で設定します。
- Echo Sustain:リピートの回数(フィードバック量)を調整します。効き方はEP-3に合わせてチューニングされています。
- Echo Volume:原音とエコーのバランスを決めます。EP-3と同じミキサー回路を通るため、原音にもEP-3特有のわずかな位相と音色の変化が加わります。
- Record Level:レコードアンプに入る信号の強さを調整します。低くすれば澄んだリピートに、上げていけばトランジスタのレコードアンプが歪み、エコーに厚みとざらつきが出てきます。
6つのエコープログラムで広がる音づくり
Echo Programノブでは、6種類のエコーを切り替えられます。EP-3のサウンドを軸にしながら、アナログディレイ系の音色やモジュレーションを効かせたエコーまでそろっていて、1台で鳴らせる音の幅がぐっと広がります。
- EP-3:Echoplex EP-3のサウンド
- BBD:少しダークなアナログディレイ風のリピート
- ロータリー:ロータリースピーカーを通したようなリピート
- レゾナントフィルター:フィルターのかかったリピート
- DMMコーラス:Electro-Harmonix Deluxe Memory Manのコーラスモードを再現
- DMMビブラート:Deluxe Memory Manのビブラートモードを再現
Depthノブでは、選んだプログラムのモジュレーションの深さを調整します。控えめな揺れから大胆なピッチの揺らぎまで、プログラムとの組み合わせで表情が大きく変わります。
エクスプレッションペダルと発振スイッチで演奏の幅を広げる
エクスプレッションペダルをつなげば、エコーを演奏中にリアルタイムで操作できます。本体のV/Dトグルスイッチを「D」にするとディレイタイムを、「V」にするとプログラムに応じて再生音量、ロータリーの回転速度、フィルターのスウィープを操作します。ディレイタイムを操作する場合は、Echo Delayノブでつま先側の最大ディレイタイムを決められます。
もうひとつのフットスイッチ「Echo Osc」は、踏んでいるあいだだけリピートを発振させるモーメンタリースイッチです。発振の効き具合は内部のトリマーで調整できるので、曲の盛り上がりに合わせて一瞬だけエコーを暴れさせる、といった使い方ができます。
本体にタップテンポはありませんが、Belle Epoch Deluxe用の外部タップテンポ「CB Tap」が別売で用意されています。
トゥルーバイパスとバッファードを切り替え可能
バイパスはトゥルーバイパスが標準で、内部のスライドスイッチでバッファードモードに切り替えられます。ボード全体の配線の長さや、エフェクトをオフにしたときのエコーの残り方にあわせて選べます。
スペック
| ブランド | Catalinbread |
| モデル | Belle Epoch Deluxe(Black and Silver) |
| エフェクトタイプ | テープエコー系ディレイ |
| ディレイタイム | 80〜800ms |
| コントロール | Echo Program、Depth、Record Level、Echo Volume、Echo Sustain、Echo Delay |
| スイッチ | バイパス、Echo Osc(モーメンタリー)、EXP V/Dトグル |
| 内部機能 | リピート調整用トリマー、バイパス方式切替スイッチ |
| バイパス | トゥルーバイパス(バッファードに切替可) |
| エクスプレッション | 1/4インチTRS入力 |
| 電源 | 9V DC(別売) |
| 消費電流 | 200mA |
| サイズ | 約119(W)×93(D)×61(H)mm |
| 重量 | 約422g |
よくある質問
- 22V用の電源を用意する必要はありますか?
-
必要ありません。電源は9V DCで、22Vのパワーレールは本体の内部でつくられます。消費電流は200mAなので、余裕のあるパワーサプライを選んでください。
- ディレイタイムはどれくらいですか?
-
80〜800msで、オリジナルのEP-3と同じ範囲です。
- タップテンポは使えますか?
-
本体にタップテンポのスイッチはありません。別売の外部タップテンポ「CB Tap」を使うとタップテンポで操作できます。
- バイパス方式は選べますか?
-
標準はトゥルーバイパスです。内部のスイッチでバッファードモードに切り替えられます。
BRAND
Catalinbread
このエフェクターのみんなの記録
このエフェクターについてのひとことや、登録しているユーザーを見ることができます。
このエフェクターをコレクションしているユーザー
MY COLLECTION BOXに登録すると、所有状況とコレクションを公開できます。
この機材を登録しているMY COLLECTION BOXはまだありません。

