electro-harmonix エレクトロハーモニクス / Voice Box ヴォイスボックス【ボーカルハーモナイザー/ボコーダー】

electro-harmonix / Voice Box [ハーモニーマシーン&ヴォコーダー]

QUICK GUIDE

どんなエフェクター?

歌うだけで、ハーモニーがついてくる。ボコーダーも内蔵したボーカル用ペダル。

ブランド
Electro Harmonix
種類
ハーモナイザー・ボコーダー
対応楽器
ギター用・ボーカル用
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弾き語りをしていて、「ここにハモりがあったら」と思ったことはありませんか。Electro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニックス)のVoice Boxは、マイクとギター(または鍵盤)をつなぐだけで、自分の歌声から2〜4声のハーモニーを作り出すボーカル用ペダルです。キーは一緒に弾いている楽器の和音から判断してくれるので、曲ごとに設定し直す必要はありません。さらに、ボコーダーを世に広めたEMSの開発者が設計した256バンドのボコーダーも内蔵しています。

Electro-Harmonix公式チャンネルによる、Voice Boxのデモ動画です。

目次

Voice Boxはどんなペダルなのか

Voice Boxは、マイクプリアンプ、ハーモニー、ボコーダー、リバーブを1台にまとめたボーカル用のプロセッサーです。歌えば、まるでコーラス隊が後ろについたように、同じキーでハーモニーが重なります。

マイクはXLRで直接つなげ、コンデンサーマイク用のファンタム電源も備えています。加工したボーカルはXLRのバランス出力から出るので、PAやミキサー、オーディオインターフェースにそのまま送れます。ギターなどの楽器はINSTRUMENT INからINSTRUMENT OUTへ抜けるので、いつもどおりアンプやエフェクターにつなげます。

楽器の和音でキーを判断する仕組み

Voice Boxは、つないだ楽器の音からキーを読み取り、その調に合ったハーモニーを作ります。そのため、6つのハーモニーモードとボコーダーでは、歌と一緒に楽器を弾く必要があります。ルート、3度、5度を含む和音を弾くと、いちばん正確に動作します。

一方、OCTAVESとUNISON + WHISTLEの2つのモードは、楽器を弾かなくても使えます。アカペラで歌声を加工したいときは、このどちらかを選びます。

9つのモード

モード内容楽器
LOW HARMONY声の下に、主に3度と5度の2声必要
HIGH HARMONY声の上に、主に3度と5度の2声必要
LOW + HIGH下に5度、上に3度の2声必要
MULTI HARMONY 1下3度・下5度・上3度の3声必要
MULTI HARMONY 2下3度・下5度・上3度・上オクターブの4声必要
MULTI HARMONY 3下オクターブ・下5度・上3度・上5度の4声必要
OCTAVESちょうど1オクターブ上と下不要
UNISON + WHISTLE音程を変えずに声質を変えるユニゾンと、歌った音の2オクターブ上で鳴る口笛のような音不要
VOCODER256バンドのボコーダー必要(楽器などの音源)
Voice Boxのポイント
  • 自分の歌声から最大4声のハーモニーを作れる
  • キーは一緒に弾く楽器の和音から自動で判断
  • 256バンドのボコーダーを内蔵
  • 原音とハーモニーに別々にかけられるリバーブ
  • GENDER BENDERで声のキャラクター(フォルマント)を変えられる
  • XLR入出力とファンタム電源付きのマイクプリアンプ
  • モードごとにプリセットを1つ保存できる

つまみとスイッチ

  • BLEND:原音とエフェクト音のバランスを調整します
  • DRY REVERB:原音のボーカルにかけるリバーブの量です
  • HARMONY REVERB:ハーモニーやボコーダーなど、加工した声にかけるリバーブの量です
  • GENDER BENDER:フォルマント(声のキャラクター)を変えます。12時でそのまま、右に回すと女性的に、左に回すと男性的になります
  • VOICE MIX:多くのモードでは、低いハーモニーと高いハーモニーのバランスを決めます。ボコーダーでは高域の強調や倍音の付加に使います
  • MODE:9つのモードを切り替えます
  • MIC GAINスイッチ:通常はHI。音が歪むときや、声量の大きい歌い手に感度の高いマイクを使うときはLOにします
  • ファンタム電源スイッチ:コンデンサーマイクを使うときだけオンにします

リバーブを原音とハーモニーで別々に調整できるのは、ライブでとても便利です。メインの歌は輪郭を残しつつ、後ろのハーモニーにだけ深めの響きを足す、といった音作りが手元でできます。

プリセットの保存

MODEつまみを約3秒押し続けると、いま選んでいるモードのプリセットとして保存されます。保存されるのは黒い5つのつまみの位置で、各モードに1つずつ持てます。PRESETフットスイッチを踏めば、保存した設定をすぐに呼び出せます。なお、MIC GAINやファンタム電源のスイッチ、マイクのバイパス状態は保存されません。

Voice Boxが向いている人、別の選択肢が合う人

向いている人

  • 弾き語りやソロのステージで、ハーモニーを足したい
  • ボコーダーのロボットボイスを手軽に取り入れたい
  • マイクプリやリバーブを含めて、ボーカルまわりを1台にまとめたい

別の選択肢を検討したほうがいい人

楽器を弾かずにアカペラでハーモニーを付けたい場合、Voice Boxではハーモニーモードが使えません。また、歌ではなくギターの音そのものにハーモニーを付けたいなら、同じElectro-HarmonixのIntelligent Harmony MachineやPico Intelligent Harmony Machine、ピッチシフターのPitch Forkのほうが目的に合います。

仕様と電源

回路デジタル、モノラル
入出力MIC IN(XLR)、EFFECT OUT(XLRバランス)、INSTRUMENT IN/OUT(1/4インチ)
マイクプリアンプMIC GAINスイッチ(HI/LO)、ファンタム電源(+45V)
プリセットモードごとに1つ(黒い5つのつまみの位置を保存)
バイパスバッファードバイパス
電源付属の9.6V DC・200mAアダプター(センターマイナス)。電池は使用不可
消費電流200mA
サイズ約146×121×64mm(5.75×4.75×2.5インチ)

電源は付属の9.6Vアダプターを使います。取扱説明書には、ほかのEHX製品のものを含め、付属品以外のアダプターは使わないよう注意書きがあります。電池では動作しません。

よくある質問

楽器を弾かなくても使えますか?

OCTAVESとUNISON + WHISTLEの2つのモードは、楽器なしで使えます。6つのハーモニーモードとボコーダーは、楽器を一緒に弾く必要があります。

どんなマイクが使えますか?

XLRでつなぐマイクに対応しています。コンデンサーマイクを使うときはファンタム電源(+45V)をオンにし、それ以外のマイクではオフにしておきます。

ミキサーやPAに直接つなげますか?

つなげます。ボーカルはXLRのバランス出力(EFFECT OUT)から出るので、ミキサーやオーディオインターフェースにそのまま送れます。

プリセットは保存できますか?

できます。MODEつまみを約3秒押し続けると、そのモードのプリセットとして保存されます。モードごとに1つずつ保存でき、保存されるのは黒い5つのつまみの位置です。

電源には何を使えばいいですか?

付属の9.6V DC・200mAのアダプターを使います。取扱説明書では、付属品以外のアダプターは使わないよう案内されています。電池は使えません。

まとめ

Voice Boxは、マイクと楽器をつなぐだけで、自分の歌声に2〜4声のハーモニーを重ねられるボーカル用ペダルです。キーは弾いている楽器から読み取るので、曲が変わるたびに設定し直す手間がありません。256バンドのボコーダーや、原音とハーモニーで別々に調整できるリバーブも備え、ひとりのステージをぐっと華やかにしてくれます。

ハーモニーモードでは楽器の演奏が前提になる点だけは覚えておきたいところです。弾き語りで、歌に厚みや遊び心を加えたい方は、ぜひ候補に入れてみてください。

BRAND

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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