electro-harmonix エレクトロハーモニクス / Holy Grail Nano ホーリーグレイルナノ【リバーブ】

electro-harmonix エレクトロハーモニクス / Holy Grail リバーブ 【エフェクター】

QUICK GUIDE

どんなエフェクター?

EHXの定番デジタルリバーブ。スプリング、ホール、フランジャーを組み合わせたフラーブの3種類をスイッチで選び、REVERBつまみひとつで深さを決めるシンプルさが魅力です。リバーブのないアンプに、手軽にスプリングの響きを足せます。

ブランド
Electro Harmonix
種類
リバーブ
対応楽器
ギター用
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アンプにリバーブが付いていない、あるいは付いていても物足りない。そんなときに足元へ置くリバーブとして、長く選ばれてきたのがElectro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニックス)のHoly Grail Nanoです。スプリング、ホール、そしてEHXならではのフラーブの3種類をスイッチで選び、REVERBつまみひとつで深さを決めるだけ。迷う余地がほとんどないシンプルさが、このペダルのいちばんの持ち味です。

Electro-Harmonix公式チャンネルによる、Holy Grailのデモ動画です。

目次

Holy Grail Nanoはどんなペダルなのか

Holy Grail Nanoは、ギター向けに作られたデジタルリバーブです。EHXはスプリングモードの再現度について「サーフギターの立役者ディック・デイルでさえ本物と区別できなかった」と紹介しており、アンプ内蔵のスプリングリバーブのような響きを手軽に足せることを売りにしています。

Holy Grailの名を持つペダルには、のちにNeo、Plus、Maxといった兄弟機も登場しました。その中でHoly Grail Nanoは、Spring・Hall・Flerbの3モードとつまみ1つという、シリーズの原点ともいえる構成です。

Holy Grail Nanoのポイント
  • Spring・Hall・Flerbの3種類のリバーブ
  • REVERBつまみ1つで原音とリバーブ音のバランスを調整
  • トゥルーバイパス
  • 9V DC電源(9.6Vアダプター付属、電池は非対応)

3つのリバーブモード

リバーブの種類は、本体のスライドスイッチで切り替えます。

モード特徴
Spring(スプリング)ギターアンプに内蔵されたクラシックなスプリングリバーブを再現。サーフやロカビリー、ブルースなど、ヴィンテージ感のある音に
Hall(ホール)大きなホールのような、なめらかで広がりのある残響。EHXはギター向けに調整したホールリバーブとしている
Flerb(フラーブ)フランジャーと空間的なリバーブを組み合わせたEHX独自のモード。揺れのある幻想的な響きに

Spring:アンプ内蔵リバーブの代わりに

もっとも出番が多いのはSpringでしょう。リバーブを持たないアンプやアンプシミュレーターの前に置けば、ヴィンテージアンプのような湿った響きを足せます。REVERBつまみを上げていくと、サーフミュージックでおなじみの深くにじむ残響まで作れます。

Hall:曲全体を包む広がり

Hallは、スプリングよりも癖が少なく、音の後ろにふわりと空間を広げたいときに向いています。バッキングに薄くかけて奥行きを出したり、深めにしてアルペジオやロングトーンを包み込んだりと、使いどころの広いモードです。

Flerb:EHXならではの遊びどころ

Flerbは、フランジャーのうねりがリバーブに加わったような独特の音です。普通のリバーブとは明らかに違う響きなので、イントロやソロで雰囲気を変えたいときの飛び道具として使えます。

つまみ1つとスイッチ1つの操作

操作するのは、モードを選ぶスライドスイッチと、REVERBつまみだけです。REVERBつまみはドライ音とリバーブ音のバランスを決めるもので、残響の長さや音色を個別に調整する機能はありません。

細かく追い込めない代わりに、ライブ中に足元を見て一瞬で設定を把握できるのは大きな利点です。「リバーブはかかっていればいい、深さだけ決められれば十分」という人にとっては、むしろちょうどいい割り切りといえます。

トゥルーバイパスと電源

バイパス時はトゥルーバイパスで、エフェクトをオフにすれば原音はペダルの回路を通りません。入出力はモノラルです。

本体の電源表記は9V DC(センターマイナス)で、EHXからは9.6V DC・200mAのアダプターが付属します。電池では動きません。消費電流は105mAです。パワーサプライから給電する場合は、極性(センターマイナス)と、消費電流105mAに余裕を持って対応できる出力かを確認しておきましょう。

Holy Grailシリーズのほかのモデルとの違い

モデルリバーブモード主なつまみ
Holy Grail NanoSpring/Hall/FlerbREVERB
Holy Grail NeoSpring/Hall/PlateREVERB
Holy Grail PlusSpring/Hall/Room/FlerbBLEND、AMOUNT
Holy Grail MaxSpring/Hall/Plate/ReverseBLEND、TIME

いずれもEHX公式の製品情報によるものです。なおHoly Grail Plusは、EHXでは2022年に生産を終えたモデルとして扱われています。

Nano、Neo、Max。どれを選ぶ?

リバーブのないアンプにスプリングの響きを足したい、操作はつまみ1つで十分。そんな使い方ならHoly Grail Nanoがぴったりです。同じつまみ1つの構成で、Flerbの代わりにプレートリバーブを使いたいならHoly Grail Neoが合います。

残響の長さも調整したい、リバースリバーブも使いたいならHoly Grail Max、シマーやモジュレーション系まで含めて、より多くの種類から選びたいならOCEANS 11も検討してみてください。

仕様と電源

エフェクトの種類デジタルリバーブ
リバーブモードSpring/Hall/Flerb
コントロールREVERB(原音とリバーブ音のバランス)、モード切替スライドスイッチ
入出力INPUT、AMP(モノラル)
バイパストゥルーバイパス
電源9V DC センターマイナス(本体表記)。付属アダプターは9.6V DC・200mA。電池非対応
消費電流105mA
サイズ・重量約72(W)×110(D)×50(H)mm、240g

サイズと重量は国内販売店の表記です。EHX公式ではサイズを4.5×2.75×2.1インチ(約114×70×53mm)としています。

よくある質問

どんな種類のリバーブが入っていますか?

Spring(スプリング)、Hall(ホール)、Flerb(フランジャーを組み合わせたリバーブ)の3種類です。本体のスライドスイッチで切り替えます。

残響の長さは調整できますか?

できません。REVERBつまみで調整できるのは、原音とリバーブ音のバランスです。残響の長さも変えたい場合は、TIMEつまみを備えたHoly Grail Maxを選ぶとよいでしょう。

電池で動きますか?

電池には対応していません。本体の電源表記は9V DC(センターマイナス)で、付属の9.6V DCアダプター(200mA)で動作します。消費電流は105mAです。

バイパスはトゥルーバイパスですか?

はい、トゥルーバイパスです。

Holy Grail Neoとの違いは何ですか?

どちらもつまみ1つのシンプルな構成ですが、Holy Grail NanoはSpring・Hall・Flerb、Holy Grail NeoはSpring・Hall・Plateを搭載しています。フラーブのような個性派を使いたいならNano、プレートリバーブを使いたいならNeoが合います。

まとめ

Holy Grail Nanoは、Spring・Hall・Flerbの3モードを、つまみ1つで使い分けるシンプルなデジタルリバーブです。リバーブのないアンプにスプリングの響きを足す、という目的なら、これ以上の機能はほとんど必要ありません。

深めのスプリングでサーフサウンドを鳴らすもよし、Hallで薄く空間を足すもよし。ときにはFlerbで、いつもと違う揺らぎを試してみてください。

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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