極めて原音に忠実でレスポンスの良いオーバードライブ・サウンド。調整するのが楽しくなる気の利いたトーン・コントロール。「Timmy Overdrive」は所謂トランスペアレント系オーバードライブの元祖、そして最高峰として君臨する珠玉の逸品だ。
アメリカのアンプデザイナーであるポール・コクレーン氏の手により、アンプ本来の良さを最大限発揮できるように設計された「Timmy Overdrive」。ナチュラルでキメの細かいオーバードライブ・サウンドは、アンプやギターのキャラクターに余分な色付けをする事無く、歪みを加える事が可能となっている。
トーンコントロールを楽しくさせてくれるカットスタイルEQ
コントロールはVolume, Gain, Treble, BassにモードセレクターSWひとつと非常にシンプルだが、注目すべきはEQ部分。TrebleとBassの2バンドEQが一般的なエフェクターやアンプとは反対のカットスタイルになっている。すなわちカットは出来てもブーストは出来ないのである。
ゼロの位置がフラットな状態で時計まわりにまわしていくとカット・フィルターがかかっていく。当初は戸惑うかもしれないが、慣れるとこの使い勝手の良さに気づくだろう。
さらにこの2バンドEQを配置する場所をGainの後ろに回すことにより、ナチュラルなトーン変化になるよう設計されているのも見逃せない。
モードを選択するディップスイッチではクリッピング回路の選択ができ、歪みおよびコンプレッションのかかり具合を選択できるようになっている。
Voice Of Stomper
Paul CochraneのTimmy、他のドライブペダルと組み合わせた時のEQの微調整、チューブ感の付与に最適。特に回路が優秀、EQがカット方式なのも音創りがしやすくて良い。某国産ブティックペダルの回路がこれと酷似しているのはあまりにも有名。 https://t.co/pThJ7lHNXh
— さとすけ (@SatosukeHolo) June 14, 2019
Paul Cochrane / Timmy
2バンドのカットコントロール、クリッピングの切り替えでその場のどんなアンプでも合わせやすいのが気に入ってます。
フットスイッチの位置も筐体端になっていて踏みやすいです。 https://t.co/hPYBwwOWUQ— kazuhiro arai (@peyoung335) June 14, 2019
ギターアンプが本来持っている味わいをそのままに、自分だけのサウンドメイクを楽しむことができる「Timmy Overdrive」。あなたのオーバードライブコレクションの中に是非加えてほしい一台だ。