レンジの広さと掛かり具合の良さ、可変幅の広さが好まれて著名なプロに愛用され、知名度を拡大したワウ・ペダル、Ibanez WH10。
ヴィンテージ市場の常連となった初代、そこから進化した2代目に連なる3代目モデル”WH10V3”が、各部仕様とサウンドの見直しを経てデビューします。
新モデルではDRY OUTを廃し、トゥルー・バイパスとバッファード・バイパスの切り替えスイッチを装備し、WH10V3の後段にプレイヤーが繋ぐペダルやアンプに合わせて、バイパス方式を選択することが可能です。
またON-OFF時の踏み心地の確かさに留意してスイッチやクッション・パーツの見直しも行い、ステージ・ギアとしての使いやすさ向上も図っています。
周波数域によってゲインの量も変化する一般的なインダクター・タイプのワウ・ペダルと違い、オペアンプによる増幅回路を用いることで、どの周波数域においても同じゲインを保つ歴代WH10同様の特徴により、例えばトゥルー・バイパス・モードを選択し、ペダルを動かして任意の周波数を選んでからペダルを固定したのちにDEPTHでブースト量を調節することで、特定周波数に特化したブースター的に使用することもできるでしょう。
ワウ・エフェクトの効く帯域をGuitar(350Hz~2.2kHz)とBass(175Hz~1.1kHz)とに切り替えて最適なワウを得ることが出来るのもWH10の大きな特徴です。(注:数値はWH10V3)
なかにはある著名プロ・ミュージシャンのように、べース・モードでギターにエフェクトを掛けてそのトリッキーかつ特徴的なワウ・サウンドを楽しむこともまた、可能です。
前モデル同様の堅牢なアルミ・ダイキャスト製ボディはブラック・カラーとし、ルックス面でも差別化を図りました。
主な機能
– バイパス(True/Buffered)モード 切替スイッチ
WH10V3最大のフィーチャーがこの機能です。エフェクトOFF時の原音の劣化を嫌うプレイヤーには新たにトゥルー・バイパスを選ぶことが可能になりました。もちろん従来のWH10同様にバッファード・バイパスを選ぶこともでき、プレイヤーそれぞれが本機の後段に繋ぐエフェクターやアンプの種類によって、トグル・スイッチの操作ひとつで切り替え可能です。
– Frequency range (Guitar/Bass)切替スイッチ
本体横のスイッチでワウ・エフェクトの帯域を切り替えることで、ギター/ベースどちらでも使用することが可能です。
– アルミ・ダイキャスト製ボディ
WH10V2同様、堅牢で高耐久なアルミ・ダイキャスト製の筐体です。
スペック
– Controls:
Depth
– Switches
Effect on/off, Frequency range(Guitar/Bass), Buffered/True bypass
– I/O’s
Input, Output
– Size
100 (W) x 202 (D) x 60-84 (H) (mm)
– Weight
815g (incl.battery)
– Power consumption
12mA
– Power Supply
One 9V battery or External DC 9V AC adapter (*)
9V(006P)乾電池×1駆動、ACアダプター駆動でご使用の際は、
9V/センター・マイナス仕様のものを別途お求め下さい。