マルチエフェクターって音が良くない、なんて話を一度は聞いたことありませんか?
それはもはや過去の話。近年では「ギタープロセッサー」などとも呼ばれ、アンプの音を再現する機能が搭載されたり、音質もどんどんと良くなり、プロの現場でも活躍する機種も多数登場しています。
そして、そのギタープロセッサー界を牽引する「HEADRUSH」から満を持して登場したのがこちらの「MX5」。
今回は、実機をお借りするができましたので、ECBが徹底的にその魅力に迫りたいと思いますー!
マルチはちょっと、と思っていたあなた!その考えがガラリと変わるかもしれませんよ!
MX5ってどんなエフェクター?
ハイクオリティなスタジオプロセッサーを驚きの価格で実現!
HEADRUSH(ヘッドラッシュ)はこれまで「Pedalboard」など、いくつかのギタープロセッサーをリリースし、世界中のプレイヤーから絶賛されてきました。
ただ、音はもちろん良いのですが、お値段もプロフェッショナルクラス!10万円を超える機材はなかなか手が届きませんよね…
そこで!そんな願いを叶えてくれるべく登場したのがこちらのMX5!
これまでのHEADRUSH製品のクオリティーはそのままに、サイズも値段もギュッとコンパクトにした待望のギタープロセッサーです。
HEADRUSH「MX5」はこんなエフェクター
HEADRUSH「MX5」はひとことで言うと、コンパクトでめっちゃ良い音、そして抜群の操作性を持ったギター用マルチエフェクター&アンプモデラーです。
- コンパクトながらHeadRushシリーズのパワーを搭載している
- ビンテージからモダンアンプまで手軽に再現できる
- タッチディスプレイで直感的に操作できる
知る人ぞ知るディレイの名機「AKAI HEADRUSH」の名前を思い出しますが、実はその名前を由来としているそうですよ。
アンプを再現するというコンセプトがすごい!
HEADRUSHシリーズは、単純にギターサウンドという出来上がった音を再現するだけではなく、アンプをパーツ単位で研究し、徹底的にモデリング。巷に溢れるアンプシミュレーターと呼ばれるものとは一線を画しています。
言うならば、ソフトウェアの中でアンプを構築(再現)しているイメージです。
例えば、リアルなアンプでボリュームを上げると、低域が出るようになったり、歪みが増えたりするような相互作用があったりしますが、そのような反応まで実際のアンプに近いのが大きな特徴です。
手軽にリアルなアンプサウンドを鳴らしたい方には絶対おすすめです!
MX5の4つの特徴!
MX5が他のマルチエフェクターと違って何がすごいのか、その大きな特徴がこちらの4つ!
とにかくコンパクト
HEADRUSHといえば「Pedalboard」が有名ですが、大きくて重たい…という課題を抱えていました。ひとまわり小さい「Gigboard」もありますが、ペダルが無いため、別途エクスプレッションペダルなどを準備する必要がありました。
ですが、MX5はそれらの課題を一気に解決しています。
わずか1.6kgのボディはほとんどのバックパックや楽器ケースに簡単に収納可能。スタジオに練習に行くときもサクッと持ち出して、自宅で作り込んだ音を瞬時に鳴らすことができてしまいます。
しかも!コンパクトながらもペダルがついてワウやボリュームペダル、さらには様々なエフェクトのコントロールもこれ一台で完結します。
スマホみたいに使えるタッチ・ディスプレイ
まるでスマートフォンのように美しい4インチ高解像度ディスプレイを採用。フリックした時の反応スピードもまるでスマホのような反応スピードで、ストレスなく操作が可能です。
タッチはもちろんスワイプ、ドラッグ&ドロップも可能で、エフェクターの追加や入れ替えも簡単。
直感的に操作できる画面構成で、ある程度であればマニュアルが無くても、誰でも簡単に音作りを楽しむことができます。
豊富なサウンドファイルの種類
46種類のアンプ
誰もが知っている有名なアンプからマニアックな逸品まで、人気の年代ごとにもたくさんのアンプが収録されており、数々の特徴的な音色を楽しむことが可能。
通常なら手に入れることの難しいヴィンテージアンプも手軽に鳴らすことができてしまいます。
15種類のキャビネット
なんと、スピーカーキャビネットの種類も個別で選べるので、あのアンプにこのスピーカーを取りつけてなど、本当のアンプではできない組み合わせも実現可能。
アンプやキャビネットの種類はユーザーや販売店の意見をもとにサウンドファイルが追加されていくため、アップデートのたびに新しい音が増えていくのも嬉しいところです。
10種類のマイク・エミュレーター
さらには、レコーディングスタジオなどでギターを録音する際に使用されるマイクもエミュレート。マイキングによって変わる音の違いを試してみるのも楽しそうです。
フルアサイン可能なエクスプレッション・ペダル
MX5の可能性を大きく広げてくれるコンパクトながらも優れたサウンドコントロールを実現するエクスプレッションペダル。踏み込む硬さも六角で調整できるスグレモノ!
見た目以上にしっかり踏み込むことができるので、ワウやボリューム操作、その他数々のエフェクトパラメータも足元で操作可能です。
アドバンスと呼ばれるモードに切り替えれば、最大4つのパラメーターを割り当てることもできます。ペダルを踏むと、割り当てられているすべてのパラメーターを同時にコントロール!これを使えばかなりトリッキーなサウンドも作ることができそうです。
スペック・サイズ
外観
トップ
バック
レフト
ライト
入出力
→左より
・標準フォンギター入力端子
・外部エクスプレッションペダル用の標準フォンTRS入力端子
・エフェクトと外部機材の操作と統合する標準フォン入出力(センド&リターン)
・アンプレベル/ラインレベルの切り替え可能な標準フォンTRS出力端子2系統
・ステレオミニジャック・ヘッドホン出力端子
・AUX端子
・5ピンMIDIアダプタ用MIDI入力/出力端子
・USB端子
さらに使える便利機能
オーディオインターフェイスとしても使える!
MX5はUSB経由でコンピュータに接続することで、24bit/96kHzのオーディオ・インターフェイスとして選択し使用することができます。
わざわざインターフェイスを別に用意しなくてもパソコンとの接続ができるので、これからYouTubeで配信をするために機材を探しているという方にもおすすめです。
さらに注目なのが、リアンプ・オプションというものを選択すると、録音済みのオーディオ信号にアンプのトーン・カラーリングを加えることができます。
要は一度録音したギターテイクを弾き直すことなく、音色だけを変更できるので、今のプレイめっちゃくちゃ良かったのに、音がちょっと気に入らないーと言う時に重宝します。
これはすごいテクノロジー!!
IRファイルも、使用可能
MX5はカスタムIRファイルを無制限にロードすることが可能です。
イギリスのスタジオにて精密にキャプチャーされた300種以上のIRが標準収録されている上、ドライブの容量が許す限りファイルの拡張が可能です。世界中のアンプやスピーカーのIRを探してきて、あなただけのMX5を作り上げることができます。
セーブ/ロード機能を搭載したルーパー
内蔵の高性能ルーパーは、パフォーマンス中のリフにレイヤーを重ねたり、曲のアイデアを具現化する作曲ツールとして活用することができます。
また、WAVファイルやMP3をルーパーに取り込んでバッキングトラックとして再生することもできるので、練習や耳コピをしたい時にも便利そうです。
各ループの長さは最大5分、一度に最大20分のオーディオを重ねることができます。
まとめ
小さく、軽く、使いやすい、そして何より音が良い!
「HEADRUSH MX5」は家でもスタジオでもライブハウスでも、どこでも活躍してくれる頼れる相棒のような存在です。
- ハイクオリティながらも驚きの価格
- とにかくコンパクト
- 4インチタッチパネルで音作りが直感的に
- 豊富なサウンドファイル
- オーディオインターフェイスとして使える
- IRファイルの読み込みが可能
- ルーパーとしても使える
- クオリティの高いプロセッサーが欲しい、でもあまり予算は出せないという方
- とにかくアンプが大好きだけど、家では大音量で鳴らせる環境がないという方
- 家でも外でも手軽に同じ音を鳴らしたい方
- セッションやスタジオ練習の荷物を減らしたい方