QUICK GUIDE
Lee Jackson XLS-1000のODチャンネルを再現したVeroCityのプリアンプ。改造マーシャル譲りのジューシーな歪みに、中域の幅を変えるFrequencyと2つのマスターボリュームを備え、ソロで音量を上げる切り替えも足元でこなせます。
- ブランド
- VeroCity Effects Pedals
- 種類
- ディストーション・プリアンプ
- 対応楽器
- ギター用
80年代のL.A.でマーシャルの改造を手がけ、90年代にはその音を自身の名前のアンプとして製品化したLee Jackson。VeroCity Effects PedalsのLJXLS-B2は、そのアンプ「XLS-1000」のODチャンネルをエミュレートしたプリアンプです。改造マーシャルらしいジューシーな歪みに、中域の幅を変えるFrequencyと、VeroCityが加えた2つ目のマスターボリュームを組み合わせ、バッキングとソロの音量差を足元で作れます。
Lee Jacksonのアンプを足元で鳴らす
Lee Jacksonは、80年代のL.A.でMarshallの改造によって一時代を築いた人物です。90年代に入ると、手を加えたホットロッドなマーシャルを自身の名前のアンプとして製品化しました。LJXLS-B2は、そのXLS-1000を精密に解析し、ODチャンネルの音をペダルに収めたモデルです。
現代のハイゲインアンプと比べると、歪みはホットロッドにチューニングされた改造マーシャル特有のジューシーな質感。同じVeroCityのJMP-LAが、80年代のL.A.で改造されたMarshall JMP 2203そのものをモデルにしているのに対し、LJXLS-B2は改造で名を上げたLee Jacksonが自らの名前で世に出したアンプがモデルです。
一つひとつハンドセレクトしたパーツをカスタムレイアウトのVero Board(基板)に組み上げ、BELDENワイヤーとドイツ製WBT銀ハンダで製作されています。ESP直営のBIGBOSSで受注生産品として扱われ、追加料金なしのカラーオーダーにも対応しています。
- Lee Jackson XLS-1000のODチャンネルをエミュレート
- 中域のレンジを広げるFrequencyコントロール
- GainとMoreの2段で歪みの量を作る
- Master 1/Master 2をフットスイッチで切り替えて、ソロの音量を上げられる
- 出力ジャックの半挿しで、アンプのリターンにも合わせられる
- 受注生産(カラーオーダー無料)
中域の幅を決めるFrequency
このペダルの個性は、Lee Jacksonのアンプにしか見られなかったFrequencyコントロールです。トーン全体の中域を調整するつまみで、右に回すほど中域のレンジが広がります。Middleで中域の量を、Frequencyで中域の幅を決めると考えると、音作りの見通しが立てやすくなります。
アンサンブルの中で埋もれないミッドを作りたいとき、とくに頼りになるつまみです。バンドで音が引っ込むと感じたら、まずFrequencyを少しずつ右へ回して、中域の広がり方を確かめてみてください。
8つのつまみと2つのフットスイッチ
上段にトーン系の4つ、下段に歪みと音量の4つが並びます。BIGBOSSの説明文では歪みの深さを決めるつまみを「Preamp」と書いていますが、本体のパネル表記はGainです。
| つまみ・スイッチ | 働き |
|---|---|
| Treble | 高域を調整 |
| Frequency | トーン全体の中域を調整。右に回すほど中域のレンジが広がる |
| Middle | 中域を調整 |
| Bass | 低域を調整 |
| Gain(説明文ではPreamp) | 歪みの深さを調整 |
| More | さらに歪みを加える |
| Master 1/Master 2 | それぞれの出力音量を調整 |
| Channel I/II(左フットスイッチ) | Master 1とMaster 2を切り替える |
| In/Bypass(右フットスイッチ) | エフェクトのオン/オフ |
2つのMasterでソロの音量を持ち上げる
2つ目のマスターボリュームは、VeroCityがLJXLS-B2のために加えたものです。左のChannel I/IIスイッチでMaster 1とMaster 2を切り替えて、出力音量を選びます。歪みの設定はそのままに音量だけを変えられるので、バッキング用とソロ用の音量をあらかじめ決めておけば、いざというときにスイッチひとつで前に出られます。
ゲインも一緒に切り替えたい場合は、同じVeroCityのRev.F-GMを見てみてください。Mesa Dual RectifierのレッドチャンネルをもとにGainとMasterを2系統備え、歪みの量ごと切り替えられます。改造マーシャル系の歪みで音量だけを切り替えたいならLJXLS-B2、レクチ系の重い歪みでゲインも変えたいならRev.F-GMを選ぶとよいでしょう。
つなぎ方で働きが変わる入出力ジャック
入力ジャックはプラグを抜くとミュートがかかります。アダプター専用のため電源は切れず、つないだアンプやスピーカーに負担をかけずにギターを差し替えられます。
出力ジャックは、普通に挿せばアンプのクリーンチャンネルに。半挿しにすると、ギターアンプのリターンに接続できるようインピーダンスが変わります。スイッチングシステムでインピーダンスを合わせたいときにも使えます。ただし半挿しはアンプやケーブルとの相性があるため、最適な状態はご自身の機材で確かめてください。動作が確認されているプラグはSwitchcraft、G&H、Canare、アンプはMarshall JCM900、JCM2000、Roland JC-120などです。
ハイゲインで使うときの注意
VeroCityのハイゲインシリーズは、音の可能性を狭めないよう、あえてつまみの可変域を絞っていません。そのため極端な設定では「ピー」という発振が出ることがありますが、故障ではなく、本体を傷めることもありません。
また、ゲインを上げたときの「サー」というノイズは、設計上取り除けないものです。気になる場合は、LJXLS-B2の直後にノイズゲートを足すのがおすすめです。初期のSLO-100系の歪みが好みならSLD-B2も比べてみてください。
仕様と購入前に知っておきたいこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | プリアンプ/ディストーション(Lee Jackson XLS-1000 ODチャンネル・エミュレーター) |
| コントロール | Treble、Frequency、Middle、Bass、Gain(Preamp)、More、Master 1、Master 2 |
| フットスイッチ | Channel I/II(Master 1/2の切り替え)、In/Bypass |
| 入出力 | 入力:プラグを抜くとミュート/出力:半挿しでリターン接続向けのインピーダンスに切り替え |
| 電源 | アダプター専用 |
| 基板・パーツ | Vero Board、BELDENワイヤー、WBT銀ハンダ |
| 販売形態 | 受注生産(カラーオーダー無料) |
よくある質問
- Master 1とMaster 2で歪み方は変わりますか?
-
切り替わるのは出力音量です。歪みの量はGain(Preamp)とMoreで決まり、どちらのMasterでも共通です。
- アンプのリターンに直接つなげますか?
-
出力ジャックを半挿しにすると、リターンに接続できるインピーダンスに変わります。アンプやケーブルとの相性があるので、実際の機材で確かめながら使ってください。
- ゲインを上げると「ピー」と鳴ります。故障ですか?
-
極端な設定で起きる発振で、故障ではありません。本体を傷めることもないので、つまみを少し戻して調整してください。
- 電池で使えますか?
-
アダプター専用です。
- 色は選べますか?
-
受注生産品で、カラーオーダーを追加料金なしで受け付けています。
改造マーシャルの中域を、2つの音量で使い分ける
LJXLS-B2は、Lee Jacksonのアンプが持っていたジューシーな歪みとFrequencyによる中域づくりを、そのまま足元に持ち込めるプリアンプです。音量を切り替える2つのMasterがあるので、1台でバッキングからソロまでまかなえます。受注生産のため手元に届くまで時間がかかる点だけは、あらかじめ見込んでおきましょう。
BRAND
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