デジタルディレイやマルチエフェクターをボードに組み込むほど、電源の余裕がそのまま音の安定に直結します。MXR Iso-Brick Pro Power Supply(M242)は、9系統すべてを独立させた出力と最大42Wの供給能力で、アナログとデジタルが混在する大きめのボードを一台でまかなうために作られたパワーサプライです。
すべての出力が独立した、静かな電源
Iso-Brick Proの出力は、9系統すべてが完全にアイソレートされています。それぞれのペダルがグラウンドを共有しないため、デジタル機器のスイッチングノイズが隣の出力へ回り込む経路も、グラウンドループでハムが乗る経路も、電源側で断ち切れます。アナログのオーバードライブと、デジタルのディレイやリバーブを同じボードに並べても、互いの影響を気にせず配置できるのはこの構造による利点です。
9系統の出力が、電流量の異なるペダルを受け止める
Iso-Brick Proが備えるペダル用の出力は9系統。これとは別に、拡張用の18V DCリンク出力が独立して用意されています。
ボードの中核を組む、6系統の固定出力
固定出力は9V DC 500mAが2系統、9V DC 300mAが4系統の計6系統です。300mAの4系統はMXRのデジタルペダルや、StrymonとMerisの一部モデルまでをカバーします。500mAの2系統は、Line 6 DL4 MkII、Chase Bliss Preamp MKII、Darkglass ADAMのように消費電流の大きいペダルに向けられた枠です。この6系統でボードの中核を組み、残りを用途に応じて振り分けていく設計になっています。
9V/12V/18Vを切り替えられる可変出力を2系統
電圧を切り替えられる500mA出力を2系統備えています。18V駆動でヘッドルームを稼ぐブースターやコンプレッサー、12V仕様の機材まで、変換アダプターを足さずに一台のなかで扱えます。ボードの構成を入れ替えたときにも、この2系統が受け皿になります。
マルチエフェクター専用の9V 1.5A出力
9V DCで1.5Aを供給できる高電流出力を、1系統だけ独立して搭載しています。Line 6のHX EffectsやHX Stompのように、500mA前後が上限のパワーサプライでは別電源を用意することになるユニットも、この出力から直接まかなえます。マルチエフェクターとコンパクトを併用するボードにとっては、電源を一台に集約できるかどうかを決める部分です。
18Vリンク出力で、ボードの拡張にも備える
出力が足りなくなったときのために、18V DC 2.0Aのリンク専用出力が用意されています。ここからMXR Iso-Brick(M238)やMini Iso-Brick(M239)へ電源を送れば、コンセントを増やさずに出力数だけを増やせます。ボードが大きくなっても、電源の取り回しを一系統にまとめたまま拡張できる構成です。
ペダルボードの裏に収まるスリムな筐体
本体は235×88×37mm、重量0.84kg。多くのPedaltrainのボード裏に収まる寸法で、取り付けに使うブラケットとネジも同梱されています。ボード表面のスペースを削らずに設置できるぶん、そこはペダルに回せます。
電源はACアダプターではなく、本体にIEC電源ケーブルを直接挿す方式です。入力は100〜240V/50〜60Hzに対応しているため、日本のコンセントにそのまま挿せるのはもちろん、海外へ持ち出す際も変圧器は必要ありません。
MXR Iso-Brick Pro Power Supply 主なスペック
| 型番 | M242 |
|---|---|
| 入力 | 100–240V〜 50/60Hz 1.5A |
| 最大出力 | 42W |
| 固定出力 | 9V DC 500mA ×2/9V DC 300mA ×4 |
| 可変出力 | 9V・12V・18V DC 切替 500mA ×2 |
| マルチFX出力 | 9V DC 1.5A ×1 |
| リンク出力 | 18V DC 2.0A ×1 |
| 極性 | センターマイナス(外側プラス) |
| 外形寸法 | 235(W)×88(D)×37(H)mm |
| 重量 | 0.84kg |
| 付属品 | IEC電源ケーブル、DCケーブル、マウント用ブラケット・ネジ |
よくある質問
- 日本の100V電源でそのまま使えますか?
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使えます。入力は100〜240V/50〜60Hzに対応しており、国内の家庭用コンセントに変換なしで接続できます。電源はACアダプターではなく、本体のIEC入力に電源ケーブルを挿す方式です。
- DCケーブルの極性は?
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一般的なセンターマイナス(外側プラス)です。センタープラス仕様のペダルを繋ぐ場合は、極性反転ケーブルを別途用意してください。接続前に、ペダル側の電圧・電流・極性が出力の仕様に合っているかを必ず確認します。
- Pedaltrainへの取り付けに加工は必要ですか?
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付属のブラケットを本体に固定したうえで、ボード裏の支柱に3.0mm(1/8インチ)のドリルで下穴を開け、付属ネジで留めます。穴あけ作業に不安がある場合は、リペアショップなど専門の技術者に依頼するのが安全です。
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