QUICK GUIDE
3系統のステレオSEND/RETURNと独立したドライ信号をミックスできる、MUSICOM LABのパラレル・エフェクトループ・システム。国内では生産完了品で、後継のParallelizer IIIとの違いもあわせて整理しています。
- ブランド
- MUSICOM LAB
- 種類
- ラインミキサー
- 対応楽器
- ギター用・ベース用
Parallelizer IIは、韓国のスイッチングシステムメーカーMUSICOM LABが手がけた、ステレオ対応のパラレル・エフェクトループ・システムです。3系統のステレオSEND/RETURNと独立したドライ信号をミックスでき、ステレオのMIDIリグに欠かせない1台として登場しました。現在は国内代理店のHotone Japanで生産完了品となっていて、後継のParallelizer IIIが2026年10月に国内発売されています。
ドライ信号を独立させた、パラレル・ミキサー
Parallelizer IIの要は、ドライ信号が独立してミキサー部に直接入る構成です。エフェクターを直列につないだときや、デジタルペダルを通したドライ信号を混ぜる、といった妥協をせずに済みます。シグナルフロー部はバッファー、ミキサーともに高品質な部品を使ったアナログ回路で組まれています。
初代Parallelizerからの改良点として、MIDI IN/THRU仕様になり、ドライと各ウェット信号のオン/オフをMIDIで切り替えられるだけでなく、ほかのMIDI機器へのつなぎ込みも簡単になりました。
- ステレオSEND×3、ステレオRETURN×3と、独立したドライ信号
- エフェクトとドライのレベルを、それぞれのノブで設定
- Manual、MIDI PC、MIDI CC、MIDI PC+CCの4つのモード
- 128個のメモリー(MIDI PC使用時)
- 9V DC入力を内部で±12Vに昇圧する高ダイナミックレンジ設計
- MIDI経由でファームウェアをアップデートできる
ノブ・スイッチと4つのモード
| 操作部 | 働き |
|---|---|
| FX1〜FX3スイッチ | 対応するSENDへの信号をオン/オフする(点灯時に送り出す) |
| DRYスイッチ | ドライ信号を100%で混ぜるか、DRYノブで設定した音量で混ぜるかを切り替える。長押しで設定を保存 |
| FX1〜FX3ノブ | 各RETURNから戻るウェット信号の音量。右いっぱいでユニティゲイン、左いっぱいでミュート |
| DRYノブ | ドライ信号の音量。右いっぱいでユニティゲイン、左いっぱいでミュート |
マニュアルモードではMIDIを使わずフットスイッチだけで操作でき、電源を切る直前のスイッチの組み合わせが自動で復元されます。MIDI PCモードでは128個のプログラムごとにスイッチの組み合わせを保存し、MIDI CCモードでは各スイッチを個別にオン/オフできます。両方を組み合わせたPC+CCモードもあります。
パラレルで使うので、つなぐエフェクトはウェット100%(キルドライ)に設定するのが基本です。モノラルのエフェクトをRETURNにつなぐときは、左側(L)だけを使います。
Parallelizer IIIとの違い
後継のParallelizer IIIも、3系統のステレオSEND/RETURN、4つのノブ、4つの動作モードと128個のメモリーという基本の構成は同じです。国内代理店が公開している仕様では、次のような違いがあります。
| 項目 | Parallelizer II | Parallelizer III |
|---|---|---|
| 内部電圧 | ±12V(9V入力から昇圧) | ±9V(9V入力から変換) |
| 最大信号レベル | +18dB | +15dBu |
| 消費電流 | 最大150mA | 220mA |
| メモリーに保存する内容 | スイッチのオン/オフの組み合わせ | スイッチのオン/オフの組み合わせと4つのノブの音量 |
| サイズ・重量 | 168×110×70mm、670g | 168×110×70mm、670g |
| 国内での状況 | 生産完了 | 2026年10月発売の現行モデル |
大きな違いは、IIIではプログラムチェンジのメモリーに4つのノブの音量まで保存できるようになったことです。曲ごとにエフェクトの混ぜ具合まで呼び出したいなら、IIIのほうが扱いやすくなっています。
購入前に知っておきたいこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | MUSICOM LAB Parallelizer II |
| 種類 | ステレオ・ライン・ミキサー(パラレル・エフェクトループ) |
| 入出力 | ステレオIN、ステレオSEND×3、ステレオRETURN×3、ステレオOUT、MIDI IN/THRU |
| 入力/リターン インピーダンス | 1MΩ |
| 出力/センド インピーダンス | 100Ω |
| 最大信号レベル | +18dB |
| 電源 | DC9Vセンターマイナス(アダプター別売) |
| 消費電流 | 最大150mA |
| サイズ | 168×110×70mm |
| 重量 | 670g |
電源アダプターは付属しておらず、メーカー純正品もありません。国内代理店はstrymon Ojaiなどのパワーサプライを案内しています。生産完了品のため、新品は流通在庫のみになり、販売店によっては取り寄せになります。
同じMUSICOM LABのスイッチングシステムEFX-10Dや、MIDIコントローラーのMTX-5と組み合わせると、MIDIで曲ごとにループとミックスを切り替えるシステムを組めます。
よくある質問
- Parallelizer IIはもう買えませんか?
-
国内代理店では生産完了品になっています。新品は流通在庫のみで、販売店によっては取り寄せ扱いです。これから新しく導入するなら、後継のParallelizer IIIも検討してみてください。
- IIとIIIのいちばんの違いは?
-
IIIでは、プログラムチェンジのメモリーにスイッチの組み合わせだけでなく4つのノブの音量も保存できます。内部電圧や最大信号レベル、消費電流も異なります。
- エフェクターはどう設定すればいいですか?
-
つなぐエフェクトはウェット100%(キルドライ)にします。ドライ音が残っていると、Parallelizer IIのドライ信号と重なって音量が上がります。
ステレオリグの原音を守った、パラレル・ミキサーの第2世代
Parallelizer IIは、ドライ信号を独立させたアナログのミキサー部と、MIDI IN/THRUによる柔軟な制御で、ステレオのMIDIリグを支えてきたモデルです。中古やお店の在庫で見つけたときは、高いダイナミックレンジとシンプルな操作性が魅力になります。
これから新しく選ぶなら、ノブの音量までメモリーできる後継のParallelizer IIIが現行モデルです。
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