QUICK GUIDE
JFETを中心に一から設計した、29 Pedalsのブースター。わずかな毛羽立ちを持つ真空管のような質感で、約19dBの固定ゲインを出力レベルLで調整し、N・F・Xの3つのモードで低域の量感を選べます。
- ブランド
- 29 Pedals
- 種類
- ブースター
- 対応楽器
- ギター用
JFETは、オーディオエンジニアのJesse Honig氏が手がける29 Pedalsのブースターです。真空管に近い特性で知られるJFET(接合型電界効果トランジスタ)を中心に、一から設計された回路で、ほんのわずかな「毛羽立ち」を含んだ、真空管のような質感のブーストを作ります。つまみは出力レベルのLだけ。そこにN・F・Xの3つのモードを組み合わせて、自分のギターに合わせたブーストを選べます。
ありふれたブースターを、もう一段上へ
「ブースターについて、いったい何が言えるだろう」。Jesse氏はJFETをそんな言葉で紹介しています。シンプルなブースト回路を、白紙の状態から洗練されたトーンの道具に引き上げることが、このペダルのテーマです。
FETは、真空管にできるだけ近づけるように作られた初期の半導体で、多くの名機にも使われてきました。ただし、29 Pedalsはいつものように、それらをコピーしたりエミュレートしたりはしていません。JFETの段は、あらかじめ決めた歪み率(THD)になるようにバイアスされていて、真空管らしさを感じる程度のほんの少しの毛羽立ちを持ちながら、一般的な基準ではとてもクリーンなサウンドに仕上げられています。
- JFETを中心に一から設計した、真空管のような質感のブースター
- ゲインは固定(約19dB)で、Lで出力レベルを決めるシンプルな操作
- 低域のまとまりを変えるN・F・Xの3つのモード
- どのレベルでも倍音感と音色が変わらない設計
- バッファーの後ろ、ボードの先頭、ボードの最後のどこにでも置ける
N・F・Xの3つのモード
| モード | キャラクター |
|---|---|
| N(ノーマル) | 一般的なブースターに近い周波数特性。トレブルブーストとまではいかないものの、高域寄りのブースト |
| F | Nよりも少し重さ(量感)を足したブースト |
| X | 10Hz以下まで回路をフラットにしたモード。EQで足したような不自然さなしに、驚くほどの重量感が出る |
3つのモードは、ギターとの組み合わせでブーストの音を細かく合わせられるよう、低域の出方をやさしく変えるものです。なかでもXモードは、周波数特性を広げることで位相のずれも引き締まり、ソリッドな手応えが加わります。Jesse氏自身がいちばん気に入っているモードでもあります。
L=出力レベルだけ、というこだわり
JFETのゲインは約19dBで固定されています。Lは、ブースト回路のあとで出力ドライバーの手前に置かれたフェーダーで、初段で得たブーストからどれだけのレベルを出力段に送るかを決めます。そのため、Lをどこに設定しても、歪み率や毛羽立ち、音色は変わりません。
さらに、Lの後ろに2段構成のICの出力ドライバーを置くことで、レベルを動かしても出力インピーダンスが一定に保たれます。長いケーブルや重い負荷もしっかりドライブできる設計です。
ボードのどこに置いても
JFETは、同じ29 PedalsのEUNAのようなバッファーや入力ドライバーの後ろに置いても、ボードの先頭でかけっぱなしの入力ドライバーとして使ってもかまいません。ヘッドルームが広く重い負荷もドライブできるので、ボードの最後に置いても気持ちよく鳴ります。FLWRやOAMP、そのほかの歪みペダルと重ねる使い方とも、とても相性がよいペダルです。
購入前に知っておきたいこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | 29 Pedals JFET |
| 種類 | ブースター |
| コントロール | L(出力レベル)、B(モード切り替え:N・F・X) |
| ゲイン | 約19dB(固定) |
| 電源 | 29 Pedals共通の「WHATEVER」電源入力 |
| 消費電流 | 約150mA |
| スイッチ | リレー式(電源が切れると自動的にバイパス) |
| サイズ | 90×85×52mm(最大) |
| 生産 | アメリカ |
消費電流は約150mAと、一般的なブースターよりも多めです。パワーサプライの出力に余裕があるか、事前に確認しておくと安心です。2026年10月時点では、29 Pedalsの公式ストアで売り切れとなり、バックオーダー(約1か月で出荷)での受け付けになっています。
同じ29 Pedalsには、ファズ・ドライバーのTOKIもあります。
よくある質問
- クリーンブースターとは違うのですか?
-
JFETは、真空管らしさを感じる程度のわずかな毛羽立ちを持たせたブースターです。一般的な基準ではとてもクリーンですが、完全に色付けのないブースターとは少し性格が異なります。
- Lを上げると歪みますか?
-
Lは出力レベルを決めるフェーダーで、ゲイン(約19dB)は固定です。Lをどこに設定しても、歪み率や音色は変わりません。
- どのモードから試せばいいですか?
-
一般的なブースターに近いNから始めて、量感が欲しければF、さらに重さと立体感が欲しければXを試すのがわかりやすいです。Xは開発者のJesse氏がいちばん気に入っているモードです。
真空管のようなひと匙を、ボードの入口に
JFETは、つまみひとつとモードスイッチだけという見た目からは想像できないほど、ブーストの質にこだわったペダルです。音量を上げるだけでなく、ほんの少しの毛羽立ちと、モードによる量感の違いで、ギターの音そのものを一段引き上げてくれます。
かけっぱなしの入力ドライバーにも、歪みの前のブースターにも。ボードのどこに置いても応えてくれる1台です。
BRAND
29 Pedals
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