ギターとアンプのあいだに置くだけで、高域がぐっと前に出てくる。トレブル・ブースターは、そんなシンプルさで長く愛されてきたエフェクターです。ただ、古典的なゲルマニウム・トランジスタの回路は、気温や電源によって音色が変わりやすい繊細な一面も持っています。
Mythos Pedals Cestusは、伝統的なトレブル・ブースター回路をベースに、ミルスペックのNOSシリコン・トランジスタ2N2222Aで組み上げたモデルです。温度変化に左右されにくい安定感と、シリコンらしいザラっとした粗さをあわせ持ち、3ウェイのボイス・トグルで低域の量まで切り替えられます。
クリーン・ブーストからトレブル・ブースターへ
Cestusはもともと、シンプルなクリーン・ブーストとして登場したペダルでした。生産終了からしばらく経ったのち、Mythos PedalsがSusMaryOsep!をRJ Ronquillo向けに改修した際、彼が真っ先に求めたのがトレブル・ブースターです。その回路が完成したことで、Cestusはトレブル・ブースターとして新たに生まれ変わりました。
新しいCestusでは、ゲルマニウムではなくシリコンの2N2222Aを採用しています。品質のばらつきを抑え、安定して生産を続けるための選択です。
Cestusの主な特徴
気温にも電源にも左右されにくいシリコン・トランジスタ
心臓部には、この回路での鳴りを基準に選ばれたミルスペックのNOSシリコン・トランジスタ2N2222Aを搭載しています。ゲルマニウム仕様のトレブル・ブースターとは違い、特別な電源を必要としません。ステージの照明や屋外の日差しで温度が上がっても、音色が揺らぎにくいのも強みです。
サウンドは、きらびやかな高域にシリコンらしいザラついた粗さがほどよく乗るキャラクター。歪みの少ない、ややクリーン寄りのアンプと組み合わせても、しっかり存在感を発揮します。
入力コンデンサを切り替える3ウェイ・ボイス・トグル
トレブル・ブースターの音色は、回路にどれだけ低域を取り込むかを決める入力コンデンサで大きく変わります。Cestusはこのコンデンサをトグルスイッチで選べる設計です。
中央は、高域がすっと伸びるクラシックなトレブル・ブースト。上に倒すとミッドが前に出たサウンドになり、下に倒すと低域までしっかり押し出す太いブーストに変わります。手持ちのギターやアンプとの相性に合わせて音を追い込めるうえ、1台でカバーできる音色の幅もぐっと広がります。
ほんのりした色付けから強烈なプッシュまでこなすSETノブ
コントロールは出力レベルを決めるSETノブひとつだけ。可変幅が広く、低めの設定なら原音にさりげなくキャラクターを添える程度に、上げきればアンプを力強くドライブさせるほどのブーストが得られます。内部にはバイアス調整用のトリマーも備えています。
アンプやオーバードライブを押し出すブースターとして
Cestusが本領を発揮するのは、アンプの入力やオーバードライブ・ペダルをプッシュする場面です。後段に組み合わせるアンプや歪みペダル次第で、ヴィンテージ・ロックを思わせるリード・トーンから、ザクッとしたリズム・トーンまで幅広いサウンドを作れます。
Cestusのスペック
| タイプ | シリコン・トレブル・ブースター |
| トランジスタ | NOS ミルスペック・シリコン 2N2222A |
| コントロール | SET(出力レベル)、3ウェイ・ボイス・トグル(上:Mid/中央:Treble/下:Fat) |
| 内部トリマー | バイアス調整 |
| 入力インピーダンス | 約30kΩ |
| 出力インピーダンス | 約15kΩ |
| バイパス方式 | トゥルーバイパス |
| 入出力 | モノラル入力/モノラル出力 |
| 電源 | DC9V センターマイナス(2.1mm)、80mA以上のアダプターに対応 |
| 消費電流 | 約10mA |
| サイズ | 約122.4(L)×66.5(W)×36.3(H)mm |
| 製造 | アメリカ・テネシー州 |
よくある質問
- ゲルマニウム仕様のトレブル・ブースターとはどこが違いますか?
-
Cestusはシリコン・トランジスタの2N2222Aを採用しているため、温度変化による音色の揺らぎが起こりにくく、特別な電源も必要ありません。一般的なDC9Vセンターマイナスのアダプターで使えます。サウンド面では、シリコンらしいザラついた粗さを持っています。
- ボード内のどこに接続すればよいですか?
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Mythos Pedalsは、バッファを搭載した機器よりも前にCestusを置くことを勧めています。基本はギターからの信号をいちばん最初に受ける位置に置き、その後ろにアンプやオーバードライブ・ペダルをつなぐ使い方が軸になります。
- クリーン寄りのアンプでも使えますか?
-
はい。Cestusは歪みの少ない、ややクリーン寄りのアンプとの組み合わせでもしっかり機能します。3ウェイ・ボイス・トグルを使えば、アンプの鳴り方に合わせて低域の量も調整できます。
- 必要な電源の仕様を教えてください。
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DC9V、センターマイナス、2.1mmプラグのアダプターを使用します。消費電流は約10mAですが、アダプターは80mA以上の出力を持つものを選んでください。
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Mythos Pedals
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