金切り声のようなリード、音が混ざりあった轟音。オクターブファズは、その栄光と扱いの難しさも相まって、数あるファズペダルの中でも孤高の存在感を放ちます。
アッパーオクターブファズが強く注目されたのは、60年代の終わり。まだ開発途上だった当時のオクターブファズは伝説のギタリストの存在などもあり人気となりましたが、オクターブファズ自体がより進化したのは70年代です。 そんな70年代を代表する、ベルベットをまとったオクターブファズ。あの強烈ではっきりとしたサウンドを保つペダルを元に、In Oct,3 Foxes talking of dreamy FUZZは生まれました。
60年代や70年代のオクターブファズをそのまま再現すると、あまりにも強すぎる個性が時代を思わせるサウンドとなります。ペダル自体の操作の難易度も高くなってしまいます。
Animals Pedalは、70年代のオクターブファズが保つトーンの基本的なサウンドは変えず、少しだけ洗練させ、操作性を高めました。
オクターブファズならではの金切り声も出せて、同時にスタンダードファズとしても扱いやすく、かといってサウンドは本格。 かつてのサイケデリックな音色に酔いしれるだけでなく、現代の音楽にも自由に取り入れて新しい音を生み出すこともできる柔軟性をもたせました。
中央にあるミニスイッチでオクターブアップのON/OFFを切り替えることも可能。オクターブOFFにすると70年代のシリコンファズ特有のトーンを作ることもできます。 オクターブをONにすると、ペダルから狂気が溢れます。特にフロントピックアップを選択し、トーンを絞ったままリードトーンを12F付近でプレイすると、強烈なオクターブアップ加わった叫びが出力されます。 音色自体に安定感があり、クラシックファズならではの風合いも併せ持つ、ステージでも安心して踏むことができるオクターブファズです。