「MXRのエフェクターが気になるけど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない……」
MXRは、ギター/ベースどちらでも使いやすい“実用的な定番機”が強いブランドです。EQやコンプのような“音を整える系”から、歪みやモジュレーションまで、ボードに入れて長く使えるモデルが揃っています。
この記事では、MXRの特徴と選び方を整理したうえで、用途別におすすめの定番モデル10台をわかりやすくご紹介。最初の1台選びにも役立ちます!
目次
MXRとは?エフェクターブランドの特徴
MXRが支持される理由(音の傾向・使いやすさ)
MXRの魅力は、ひとことで言うと「使いやすい、ちょうどいい効き方」です。派手すぎず地味すぎず、音作りの芯を支えるモデルが多い印象があります。
- 操作が直感的:ツマミの意味が分かりやすく、追い込みもしやすい
- 目的が明確なモデルが多い:EQ・コンプ・ブースターなど“役割がはっきり”している
- ボードに組み込みやすい:定番サイズに加えてミニペダルも豊富
MXRはどんな人に向いている?(初心者〜中級者)
「音作りを派手に変えたい」というより、今の音を“整えて良くする”方向で機材を揃えたい人におすすめです。
- はじめてBOSS以外の定番エフェクターを検討している
- ライブで安定するEQ・コンプ・ブースターがほしい
- 歪みを“育てる”ための土台(EQ/ブースト)を作りたい
ギター/ベースどっちでも使える?
MXRはギター向けはもちろん、ベース用モデルが強いことでも知られています。特にコンプやEQ、プリアンプ系はベーシストの定番として名前が挙がりやすいです。
MXRエフェクターの選び方(失敗しない3ステップ)
目的で選ぶ(整える/太くする/押し出す/揺らす)
まずは「何を解決したいか」を1つ決めるのが最短です。MXRは目的別に選びやすいので、ここがハマると失敗が減ります。
- 整える:EQ / コンプレッサー(音量差・帯域・抜けの調整)
- 押し出す:クリーンブースター(ソロやリフの前に出す)
- 歪ませる:オーバードライブ / ディストーション(キャラ付けの中心)
- 揺らす・広げる:フェイザー / コーラス / フランジャー(味付け・空気感)
よく使う場面で選ぶ(自宅/スタジオ/ライブ)
自宅では気にならなくても、スタジオやライブでは「抜け」「音量」「ノイズ」「操作性」が差になります。例えばEQは、会場での補正に強い“即効性”が魅力です。
ボード事情で選ぶ(ミニサイズ/電源9V/18V)
ボードをコンパクトにしたいならミニペダルが便利です。一方で、EQやコンプなど“土台系”は通常サイズのほうがツマミが操作しやすいこともあります。電源は基本9Vですが、モデルによっては18V対応・推奨のものもあるため、購入前に確認しておくと安心です。
MXRエフェクターおすすめ10選(用途別・定番中心)
ここからは、MXRの中でも特に選ばれやすい“定番どころ”を、用途別に10台紹介します。気になるモデルがあれば、最後の「迷ったらこれ」で再整理しているのでチェックしてみてください。
まず1台で音が整う「EQ」
MXR / 10 Band EQ(M108S)
どんな音?
帯域ごとに細かく補正でき、バンドの中での“抜け”や“太さ”を狙って作りやすいEQです。音量補正にも強く、「会場で音が変わる問題」にも対応しやすいのが魅力。
おすすめの人
・音作りの方向性を決めたい
・ライブやスタジオで音が安定しない
・歪みの前後にEQを置いて追い込みたい
使いどころ
歪み前:キャラ作り(低域の整理、ミッドの押し出し)
歪み後:最終補正(抜け、耳に痛い帯域のカット)
MXR / 6 Band EQ(M109S)
どんな音?
10バンドほど細かくなくても、実戦で必要なポイントをサッと触れる“ちょうどいいEQ”。初めてのEQにも向きます。
おすすめの人
・EQを試してみたいけど操作が難しそう
・簡単に抜けや太さを調整したい
弾きやすさが変わる「コンプレッサー」
MXR / Dyna Comp(M102)
どんな音?
コンプの定番中の定番。粒立ちがそろって、カッティングやクリーンのフレーズが気持ちよくなります。シンプルな2ノブで扱いやすいのもポイント。
おすすめの人
・ファンク/ポップスのカッティングを気持ちよくしたい
・クリーンの音量差をまとめたい
・コンプ入門でまず失敗したくない
使いどころ
ギター:歪みの前に置いて“弾きやすさ”を作る
クリーン:音量差を整えて、アンサンブルで安定させる
MXR / Studio Compressor(M76)
どんな音?
細かく調整できるタイプのコンプ。かかり方を追い込みやすく、「自然に整える」方向にも、「しっかりかけて押し出す」方向にも寄せられます。
おすすめの人
・2ノブコンプだと物足りない
・曲や現場で設定を詰めたい
・自然なコンプ感が好き
あと一歩前に出す「クリーンブースター」
MXR / Micro Amp(M133)
どんな音?
ソロやリフを“前に出す”ための超定番ブースター。音色を大きく変えずに持ち上げやすく、ボードに1台あると便利です。
おすすめの人
・ソロの音量を一段上げたい
・アンプや歪みを気持ちよくプッシュしたい
・操作が簡単なブースターがほしい
MXR / Micro Amp+(M233)
どんな音?
Micro Ampに“音色を整える要素”が足されたイメージ。単純な音量アップだけでなく、もう少し狙って押し出したい人に向きます。
おすすめの人
・ブースターで“ちょい調整”もしたい
・曲ごとに押し出し方を変えたい
王道の「歪み(OD/Dist)」
MXR / Custom Badass ’78 Distortion
どんな音?
ロックに合う“気持ちいい歪み”が作りやすいディストーション。リフの芯や存在感を出したいときに頼れるタイプです。
おすすめの人
・王道ロックの歪みがほしい
・バンドで埋もれない歪みを作りたい
MXR / Super Badass Distortion
どんな音?
歪みのキャラクターを作り込みやすい“使えるディストーション”。EQと合わせると音作りの自由度が上がります。
おすすめの人
・幅広い歪みを1台で作りたい
・バンドに合わせて中域の出方を調整したい
空気感を足す「モジュレーション(コーラス/フェイザー等)」
MXR / Phase 90
どんな音?
フェイザーの代名詞とも言える定番。うっすらかけるだけで“揺れの色気”が足され、リフにもアルペジオにも合います。
おすすめの人
・モジュレーションを1台入れてみたい
・操作が簡単で外しにくいものがほしい
MXR / Analog Chorus
どんな音?
コーラスの“厚み”や“広がり”を足しやすい定番。クリーンにかけても、歪みに混ぜても雰囲気が出ます。
おすすめの人
・クリーンを少しだけリッチにしたい
・バラードやアルペジオの空気感を作りたい
ベースで人気の「ベース向け定番」
MXR / Bass Compressor(M87)
どんな音?
ベースの音量差を整えて、アンサンブルで安定させやすいコンプレッサー。設定がしやすく、狙ったかかり方に寄せやすいのが魅力です。
おすすめの人
・ベースの音量差を整えたい
・ラインでもライブでも安定させたい
・「かかりすぎ」を避けつつ押し出したい
相性のいい組み合わせ
コンプ → EQ(最終補正)にすると、バンドでの座りが作りやすいです。
目的別のおすすめ早見表(迷ったらここ)
「結局どれ?」となったら、目的から逆引きするのが一番早いです。
- 初心者が最初に買うなら:6 Band EQ(M109S)/Dyna Comp(M102)
- ライブで安定させたいなら:10 Band EQ(M108S)/Micro Amp(M133)
- ソロを前に出したいなら:Micro Amp(M133)/Micro Amp+(M233)
- 歪みを育てたいなら:EQ(歪み前後)+ブースター(歪み前)
- ベースで埋もれたくないなら:Bass Compressor(M87)+EQ
MXRのよくある質問(Q&A)
中古と新品、どっちがいい?
状態が良いなら中古も選択肢ですが、初めてなら保証のある新品が安心です。特にスイッチやジャック周りは使用感が出やすいので、気になる場合は新品がおすすめです。
電源は9Vで足りる?18Vのメリットは?
基本は9VでOKです。18V対応モデルの場合は、ヘッドルーム(余裕)が増えて、強く弾いても潰れにくくなるなどのメリットが出ることがあります。必ず各モデルの仕様に合わせて使いましょう。










