QUICK GUIDE
Doppola(ドッポラ)とMaestro Rover RO-1をモチーフにした、オープンキャビネット型のロータリースピーカー・エミュレーター。回転速度や加速の重み、仮想マイクの距離まで作り込め、ステレオ出力やエクスプレッションペダルにも対応します。
- ブランド
- Dawner Prince Electronics
- 種類
- ロータリースピーカーシミュレーター
- 対応楽器
- ギター用
ダウナー・プリンス・エレクトロニクス(Dawner Prince Electronics)のPULSE(パルス)は、オープンキャビネット型のロータリースピーカーをコンパクトペダルで再現したエミュレーターです。モチーフになったのは、ピンク・フロイドが使ったロータリースピーカー「Doppola(ドッポラ)」と、Gibsonの「Maestro Rover RO-1」。スピーカーが加速するにつれて渦を巻くように広がる立体感や、回転のたびに空気が動くような感触まで、足元で味わえます。
- DoppolaとMaestro Rover RO-1を手本にした、オープンキャビネット型ロータリーのサウンド
- SLOW/FASTそれぞれの回転速度、加速と減速の時間、仮想マイクの距離まで細かく調整できる
- 2本の仮想マイクによるステレオ出力。OUT Rだけならキャビネット正面の1本マイクに
- エクスプレッションペダルやリモートスイッチで、回転速度を足元から操作できる
ダウナー・プリンス・エレクトロニクスの公式製品ページに掲載されている、Pete ThornによるPULSEのデモ動画です。ゆっくり回るうねりから、速い回転への切り替わりまで、音の動きがよくわかります。
DoppolaとRoverに学んだ、オープンキャビネット型ロータリー
ロータリースピーカーといえば、オルガンと組み合わせる箱型のキャビネットを思い浮かべる方が多いかもしれません。PULSEがお手本にしたのは、スピーカーがむき出しで回るオープンキャビネット型。ギターと組み合わせたときの、きらめくような高域の揺れと、部屋全体がゆっくり回り出すような広がりが持ち味です。
開発にあたっては実機を細部まで測定し、複雑な音像だけでなく、回転の物理的・機械的な動きまでエミュレートしています。トレモロやコーラスとはひと味違う、空気ごと揺れるような立体感をねらうなら、ぜひ試してほしい1台です。
回転の速さと加速の重みを、7つのコントロールで
本体には7つのコントロールがあり、キャビネットのふるまいをかなり細かく作り込めます。SLOWとFASTの回転速度を別々に決められるので、切り替えたときの落差も自分好みにできます。
| コントロール | はたらき |
|---|---|
| SLOW SPEED | SLOWモードの回転速度。毎秒0.4回転〜4回転 |
| FAST SPEED | FASTモードの回転速度。毎秒4回転〜8回転 |
| DISTANCE | 仮想マイクとキャビネットの距離。最小で最も遠く、最大で最も近い |
| INERTIA | SLOWからFASTへの加速、FASTからSLOWへの減速にかかる時間 |
| MIX | ドライとウェットのバランス。最小でドライ100%、12時で50:50、最大でウェット100% |
| VOL R/VOL L | OUT R・OUT Lそれぞれの出力レベル。12時でユニティゲイン |
INERTIAは、ロータリーらしさを左右する大切なつまみです。長めにすると、スイッチを踏んでからじわじわと回転が上がっていく、実機さながらの重みが出ます。ドライ音はFETプリアンプを通ってからMIXで混ざるので、原音を残しながら揺れを足す使い方もしやすくなっています。
フットスイッチは2つ。ON/OFFはトゥルーバイパスで、オンのときはLEDが黄色に光ります。FAST/SLOWスイッチは、SLOWで黄色、FASTで青のLEDが点灯します。
2本の仮想マイクで、ステレオの奥行きを
OUT R MONOとOUT Lの両方を使うと、キャビネットの両側に置いた2本の仮想マイクで録ったようなステレオサウンドになります。OUT Rだけを使う場合は、キャビネット正面の仮想マイク1本の音です。モノで使うときは、VOL RとVOL Lを同じレベルにそろえておくと、ロータリーらしい揺れが自然に出ます。
入力はTRSステレオに対応していて、モノとステレオを内部ジャンパーで切り替えます。出荷時はモノ設定です。ロータリー効果がかかるのはTIP(右)側の入力だけですが、バイパス時はTIPとRINGの両方が、それぞれの出力へステレオのまま送られます。ステレオのボードに組み込みやすい仕様です。
エクスプレッションペダルで、回転を足元から
外部入力(EXT)には、エクスプレッションペダルかリモートスイッチをつなげます。エクスプレッションペダルなら、かかとを下げた位置をSLOW SPEED、つま先を踏み込んだ位置をFAST SPEEDに合わせて、その間の回転速度を連続して操れます。オルガン奏者がロータリーの速さをじっくり変えていくような演奏も、ギターで楽しめます。
リモートスイッチはSPDT(ON/ON)タイプに対応しています。エクスプレッションペダルやリモートスイッチをつないでいる間は、本体のSLOW/FASTスイッチは働かなくなります。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Dawner Prince Electronics PULSE |
| 種類 | ロータリースピーカー・エミュレーター |
| 対応楽器 | ギター |
| コントロール | SLOW SPEED、FAST SPEED、DISTANCE、INERTIA、MIX、VOL R、VOL L |
| スイッチ | ON/OFF(トゥルーバイパス)、FAST/SLOW |
| 入出力 | TRSステレオ入力(内部ジャンパーで切り替え、出荷時はモノ)、OUT R MONO、OUT L、EXT(エクスプレッションペダル/リモートスイッチ) |
| 電源 | 9V DC(センターマイナス、5.5mm/2.1mm) |
| 消費電流 | 約70mA |
| サイズ | 4.4インチ×2.3インチ(Hammond 1590BBサイズ) |
よくある質問
- モノラルのボードでも使えますか?
-
使えます。OUT R MONOだけをつなぐと、キャビネット正面に置いた仮想マイク1本の音になります。そのときはVOL RとVOL Lを同じレベルにしておきましょう。
- 回転速度を切り替えたとき、すぐに速くなりますか?
-
INERTIAで加速と減速にかかる時間を決められます。短くすればすばやく、長くすれば実機のようにじわじわと回転が変わります。
- エクスプレッションペダルは何を使えばよいですか?
-
Roland EV-5のほか、ほとんどのエクスプレッションペダルで動作します。かかと側をSLOW SPEED、つま先側をFAST SPEEDに合わせてから使いましょう。
- ステレオ入力で使うには?
-
本体内部のジャンパーで、入力をステレオに切り替えます。出荷時はモノ設定です。ロータリー効果がかかるのはTIP(右)側の入力で、バイパス時は左右ともそのまま出力されます。
まとめ
PULSEは、DoppolaやMaestro Rover RO-1のようなオープンキャビネット型ロータリーの、空気ごと回るような揺れを再現したペダルです。回転速度、加速の重み、マイクの距離まで作り込めるので、さりげない揺らぎから、空間を大きく動かすうねりまで幅広く楽しめます。同じブランドのDIKTATOR MKIIや、Binson Echorecを再現したドラムエコーBOONAR、ディストーションのRED ROX、タップテンポ・トレモロのSTARLAもあわせてチェックしてみてください。ほかのロータリー系ペダルでは、Neo Instruments mini VENT IIと比べてみるのもおすすめです。
BRAND
Dawner Prince Electronics
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