【保存版】オーバードライブ初心者におすすめの定番5選|最初の1台はこれで失敗しない

【保存版】オーバードライブ初心者におすすめの定番5選|最初の1台はこれで失敗しない

ギターを始めてしばらくすると、必ず気になるのが「歪みペダル」。中でもオーバードライブは、クリーンの次に最初の1台として選ばれやすい定番エフェクターです。ただ、BOSSやIbanezをはじめ、似たようなペダルがたくさん並んでいて「結局どれを買えばいいの?」と迷ってしまいますよね。

この記事では、「オーバードライブ 初心者 おすすめ」というキーワードでたどり着いたあなたに向けて、まず押さえておきたい基礎知識と、最初の1台として本当におすすめできる定番モデルを厳選して紹介します。

「専門用語は最小限でいいから、失敗しない1台を選びたい」「あとから買い替えではなく、長く使えるペダルが欲しい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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そもそもオーバードライブって何?他の歪みとの違い

歪みペダルには大きく分けて、オーバードライブ/ディストーション/ファズの3種類があります。その中でオーバードライブは、

・アンプを「ちょっと強め」に鳴らしたときのようなナチュラルな歪み
・コードを弾いても音の輪郭が残りやすい
・ブルース〜ロック、ポップスまで幅広く対応できる

といった特徴があり、「クリーンと激歪みの間」をつないでくれる存在です。

一方で、ディストーションはよりゲインが高く、メタルやハードロック向けの「ガッツリ歪んだ音」が得意。ファズはさらに個性的で、ビリビリした荒々しいサウンドになります。

つまり、最初の1台で扱いやすく、どんなジャンルにも馴染みやすいのがオーバードライブ。だからこそ初心者には、まずここから入るのがおすすめです。

初心者が「最初の1台」を選ぶときの3つのポイント

オーバードライブ選びで迷ったときは、次の3つをチェックしてみてください。

① 扱いやすい「歪み量」かどうか

初心者のうちは、ゲイン(歪み量)が高すぎるペダルはおすすめしません。音の輪郭が分かりにくくなり、

・自分がどこを弾いているのか分からない
・コードを弾くとグチャッとした音になる

と感じやすくなるからです。

最初の1台は、クランチ〜中程度の歪みが得意な、素直なオーバードライブを選ぶと、練習もバンドもやりやすくなります。

② シンプルな操作系であること

ノブがたくさん付いていると、音作りの幅は広がりますが、その分だけ迷子になりがち。初心者には、

・LEVEL(音量)
・TONE(音の明るさ)
・DRIVE(歪み量)

といった基本3ノブ構成のペダルが扱いやすくておすすめです。

③ 定番モデルかどうか

最初の1台は、できるだけ「定番どころ」から選ぶことをおすすめします。理由はシンプルで、

・レビューやセッティング例がたくさん見つかる
・中古でも流通量が多く、手に入れやすい/手放しやすい
・将来、他のペダルとの比較基準になってくれる

からです。BOSSやIbanezをはじめとした定番ブランドのペダルは、「外しにくい」安心感があります。

初心者におすすめの定番オーバードライブ5選

ここからは、上の3つのポイントを満たしたうえで、「最初の1台」として本当におすすめできる定番オーバードライブを5つに絞って紹介します。

1. BOSS SD-1 Super OverDrive|迷ったらまずコレの大定番

BOSS ボス / SD-1 Super OverDrive【オーバードライブ】

「どれにするか決めきれない」なら、SD-1を選んでおけば間違いないと言えるほどの大定番オーバードライブです。ほどよく中域が持ち上がる、王道ロックな歪みが特徴。

・コードを弾いても音の輪郭が残りやすい
・軽いクランチから、しっかり目の歪みまでカバー
・BOSSらしい頑丈さで長く使える

という点から、初めてのオーバードライブにぴったりです。

▼初心者向け・まず迷ったらの基本セッティング
・LEVEL:12時
・TONE:11時
・DRIVE:10〜11時

このあたりから始めて、「もう少し歪ませたい」と思ったらDRIVEを少しずつ上げる「明るすぎる/暗すぎる」と感じたらTONEを微調整、という使い方を覚えると扱いやすくなります。

2. BOSS BD-2 Blues Driver|クリーン〜クランチが気持ちいい表現力重視の1台

BOSS ボス / BD‑2 Blues Driver ブルースドライバー 【オーバードライブ】

クリーン寄りのサウンドが好きで、「少しだけ歪んだ気持ちいい音」を作りたい人にはBD-2がおすすめです。ギターのボリューム操作やピッキングニュアンスに素直に反応してくれるので、弾いていてとても楽しいペダルです。

・軽いクランチサウンドが得意
・ギター側のボリュームを絞るとクリーン寄りに戻る
・将来的に「クリーンブースター」としても使える

といった特徴から、1台で「練習〜スタジオ〜ライブ」まで長く付き合えるペダルです。

▼初心者向け・万能クランチセッティング
・LEVEL:12時〜1時(アンプとのバランスで調整)
・TONE:12時
・GAIN:9〜11時

GAINを控えめに、「クランチ〜ちょい歪み」くらいで設定すると、コードも単音もバランスよく鳴ってくれます。

3. BOSS OD-3 OverDrive|アンプライクなナチュラル系。邦ロックとの相性も◎

BOSS ボス / OD-3【オーバードライブ】

OD-3は、アンプそのものがよく鳴っているような「自然な歪み」が魅力のオーバードライブです。BD-2より少し太く、バンドアンサンブルに気持ちよく馴染んでくれます。

・コードをかき鳴らしても、1音1音が聞き取りやすい
・クランチ〜中程度の歪みが得意
・邦ロックやJ-POPのバッキングにもフィットしやすい

といった特徴から、「とにかく使いやすくて、どのジャンルにも合わせやすい1台が欲しい」という人におすすめです。

▼初心者向け・バンド向きセッティング
・LEVEL:12時〜1時
・TONE:11〜12時
・DRIVE:10〜11時

OD-3はDRIVEを上げすぎると少し飽和しやすいので、最初は控えめな歪みからスタートして、スタジオの音量感に合わせて微調整するのがコツです。

4. Ibanez Tube Screamer Mini|ミドルが前に出る、王道TSサウンドの入口

Ibanez アイバニーズ / TUBE SCREAMER MINI チューブスクリーマー【オーバードライブ】

「TS系」と呼ばれる王道オーバードライブの代表がTube Screamer(チューブスクリーマー)です。そのミニサイズ版がTube Screamer Mini。小さくて価格も手頃ながら、TSらしい「ミドルが前に出るサウンド」をしっかり味わえます。

・ソロを弾いたときに、ギターが前に出てきてくれる
・バンドの中でも音が埋もれにくい
・後々、アンプを歪ませて「ブースター」として使いやすい

という特徴から、邦ロック/オルタナ系が好きなギタリストに特に人気です。

▼初心者向け・王道TSセッティング
・LEVEL:1時〜2時(少し音量を持ち上げるイメージ)
・TONE:11時〜12時
・DRIVE:9〜10時

Tube Screamerは、「歪みペダル」兼「ブースター」として使われることが多いので、最初はDRIVE控えめ+LEVELやや高めで試してみると、TSらしさをつかみやすいです。

5. Electro-Harmonix Soul Food|原音重視の透明系。クリーン好きにおすすめ

ELECTRO-HARMONIX エレクトロハーモニックス / SOUL FOOD【ディストーション/ファズ/オーバードライブ】

「あまり音を変えすぎず、自分のギターの音を活かしたい」という人には、Soul Foodのような透明系オーバードライブがおすすめです。原音をあまり壊さずに、少しだけ張りと太さを足してくれるようなイメージです。

・クリーン〜クランチの間をなめらかにつないでくれる
・コードを弾いても分離が良い
・クリーンブースト的な使い方もできる

といった特徴から、ストラトやテレキャスなどのシングルコイルとも相性◎。アンプの素の音が好きな人にこそ試してほしい1台です。

▼初心者向け・クリーン寄りセッティング
・VOL:12〜1時
・TREBLE:12時(ここを中心に微調整)
・GAIN:9〜10時

GAINは控えめにして、「少しだけ押し出し感を足す」くらいの感覚で使うと、クリーン〜クランチの美味しいところを楽しめます。

初心者がやりがちな失敗と、その避け方

ここからは、初心者がオーバードライブ選び&音作りでやりがちな失敗パターンと、その避け方を簡単にまとめます。

失敗①:いきなり「激歪み」を選んでしまう

メタル系ディストーションのような、ゲインマックスなペダルから入ると、最初は気持ち良くても、

・どこを弾いているのか分からない
・コードが汚く聞こえる
・バンドで抜けない

と悩みやすくなります。まずはオーバードライブで「少し歪んだ気持ちいい音」を覚えるのが上達への近道です。

失敗②:ノブを極端に回しすぎる

初心者のうちは、ついTONEを極端に右に回したり、DRIVEを12時よりだいぶ上まで上げてしまいがちです。結果、

・高音がキンキンして耳が痛い
・低音がモコモコして抜けない

という状態になりやすくなります。

まずは各ノブを「12時(真ん中)」にして、そこから少しずつ動かしていくのがおすすめです。この記事で紹介したセッティング例も、最初の目安として使ってみてください。

失敗③:自宅の音だけで判断してしまう

自宅の小さなアンプやヘッドホンで作った音は、スタジオやライブハウスで鳴らすと印象が変わることが多いです。

・家ではちょうどよかった歪み量が、スタジオでは「うるさく」感じる
・低音が出にくい環境から、大きなアンプに変わると音が膨らみすぎる

といったことが起こるので、スタジオにもオーバードライブを必ず持っていき、「バンド全体の音の中で」微調整するのが大事です。

まとめ|最初の1台は「定番+自分の好み」に近いものを

今回は「オーバードライブ 初心者 おすすめ」というテーマで、基礎知識と定番モデル5選を紹介しました。

もう一度、おすすめモデルをおさらいしておきます。

  • BOSS SD-1|迷ったらまずコレの大定番オーバードライブ
  • BOSS BD-2|クリーン〜クランチが気持ちいい表現力重視の1台
  • BOSS OD-3|アンプライクなナチュラル系。邦ロックとの相性◎
  • Ibanez Tube Screamer Mini|ミドルが前に出る、王道TSサウンドの入口
  • Electro-Harmonix Soul Food|原音重視の透明系。クリーン好きにおすすめ

この中から、

・ジャンルを問わず、失敗しにくい1台が欲しい → SD-1 / OD-3
・クリーン寄り〜クランチでニュアンスを楽しみたい → BD-2 / Soul Food
・ソロの抜けを重視して、TS系を試してみたい → TS Mini

といった形で、自分の好みに一番近そうなペダルを選んであげると、きっと長く付き合える「相棒」になってくれるはずです。

オーバードライブは、「歪みを増やすための箱」ではなく、「ギターとアンプの良さを引き出すツール」です。最初の1台をきっかけに、ぜひ自分なりの「気持ちいい音」を探してみてください。