KORG コルグ / Pitchblack XS【バッファー搭載ペダルチューナー】

エフェクター・ボードのなかで、チューナーはいちばん出番が多いのに、置き場所にいちばん困るペダルでもあります。KORG「Pitchblack XS」は、ディスプレイとフット・スイッチを一体化させることで、70×80mmという設置面積に大きな表示部を収めたペダル・チューナーです。

天面のどこを踏んでもオン・オフできる

Pitchblack XSの表示部は、そのままフット・スイッチを兼ねています。天面のどこを踏んでも反応するので、ボードの隅に斜めに置いても、前後を逆に組んでも操作性は変わりません。ペダルを踏む位置を目で探す必要がないぶん、暗いステージでも迷わず足が出せます。

筐体は粉体塗装仕上げで、踏み面を広く使う構造ながら剛性はしっかり確保されています。メーターLEDの数を増やしたことで針の動きが読み取りやすく、ブライト・モードで輝度を切り替えれば、日差しの強い野外ステージでも表示が飛びません。

ストロボ・モードでは±0.1セントまで追い込める

ディスプレイ・モードはレギュラー、ストロボ、ハーフ・ストロボ、ミラーの4種類を用意。ストロボ・モードを選んだときの測定精度は±0.1セントに達し、レコーディング前の追い込みや、うなりが気になるコードの微調整にも応えてくれます。ライブのMC中にサッと合わせたいときは視認性の高いレギュラー、というように、場面で使い分けられるのが便利なところです。

ピッチが合うと画面両サイドの三角形LEDが点滅する「ジャスト・チューン表示」も搭載。合ったかどうかを一瞬で判断できるので、メーターの中央を凝視し続けずに済みます。基準ピッチはA4=436〜445Hzの範囲を1Hz刻みで設定でき、設定は電源を切っても保持されます。

トゥルー・バイパスとULTRA BUFFERを切り替えられる

バイパス方式は、入力された音をそのまま出力するトゥルー・バイパスと、Pitchblack Xシリーズ共通の「ULTRA BUFFER」を切り替えて使えます。パッシブ・ピックアップのギターは長いシールドを使うほど高域が痩せていきますが、ULTRA BUFFERをオンにしておけば、チューナーがオフの状態でも信号の劣化を抑えられます。

ボードが大きく、パッチケーブルの総延長が長くなりがちな環境ではULTRA BUFFERを。すでにバッファーを内蔵したペダルを先頭に置いているなら、トゥルー・バイパスを選んで信号経路をシンプルに保つ。どちらの流儀にも合わせられるのは、ボードを組み替える機会が多い人ほど効いてきます。

主なスペック

音律12平均律(クロマチック)
測定範囲E0(20.60Hz)〜C8(4,186Hz)
測定精度±0.1セント(ディスプレイ・モード:ストロボ)
基準ピッチ範囲A4=436〜445Hz(1Hzステップ)
ディスプレイ・モードレギュラー、ストロボ、ハーフ・ストロボ、ミラー
入力インピーダンス1MΩ(チューナー・オン時)
接続端子INPUT端子(φ6.3モノラル標準ジャック)、BYPASS端子(φ6.3モノラル標準ジャック)、DC 9V IN端子
電源別売ACアダプターKA181(9V、センターマイナス)
消費電流最大40mA
外形寸法70(W)×80(D)×47(H)mm(突起物含む)
質量198g

電源は別売のACアダプターKA181(9V、センターマイナス)で、電池駆動には対応していません。消費電流は最大40mAなので、パワーサプライに9Vの空きが1系統あれば組み込めます。ボードを前提に使うチューナーとして、置き場所の自由度と表示の見やすさを両立させた一台です。

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この記事を書いた人

13歳よりエレキギターを始め、学生時代はバンド活動に明け暮れる。音響機器やPAの基礎を専門学校で学びつつ、18歳頃にアルバイトとして始めた大手楽器店にて楽器の買い取り業務を担当。約10年間にわたり音楽機材の買取査定、販売・リペアなどに携わり、数多くのエフェクターに触れる。楽器店退職後、2009年よりエフェクター専門サイト『EFFECTOR COLLECTION BOX』の運営をスタート。

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