ギターの表現力を底上げする一台。真空管プリアンプで温かみと存在感をプラス。
「クリーンが硬くて味気ない」「歪みがデジタルっぽい」…そんな悩みを持つギタリストにとって、真空管プリアンプエフェクターは救世主ともいえる存在です。本記事では、真空管ならではの倍音の豊かさや奥行きを活かした音作りのコツ、そしておすすめの現行モデルを紹介します。ギターの表現力を格段に高めたい方は必見です。
※ベース用の真空管プリアンプをお探しの方は、ベース用真空管プリアンプ特集ページをご覧ください。
真空管プリアンプエフェクターの魅力
- 温かみのある倍音:真空管特有の自然な歪みで、耳に心地よい音質。
- ダイナミックな反応:ピッキングニュアンスをしっかり反映。
- 存在感のある中域:バンドサウンドの中でも埋もれない。
- 幅広いジャンル対応:ブルース、ロック、ジャズ、ポップスなど多彩。
おすすめ真空管プリアンプエフェクター
- beyond tube preamp 2s(beyond/株式会社シングス)
日本製で12AY7真空管を1本搭載。原音の透明感を残しつつ温かみをプラス。コンパクトでボード組み込みやすく、税込約36,960円。 - Two Notes Le Lead
12AX7真空管を1本搭載。クランチからハイゲインまで幅広く対応する2チャンネル仕様。ラインアウト対応で宅録にも最適。国内正規品は税込約55,000円前後。 - Victory V4 The Sheriff
4本のECC83(12AX7)真空管を搭載し、英国風ミドルの粘りと歪み感を実現。アンプライクな反応でライブでも存在感抜群。税込約99,000円前後。
Beyond ビヨンド / Beyond Tube PreAmp 2S【ギター用プリアンプ】
回路の再設計を行うことで、解像度が高くきらびやかなサウンドとなりました。
真空管を搭載したギター用プリアンプ・ペダルです。Beyond Tube Buffer +で開発した「原音を変えない増幅」を基に、フラット位置では原音に忠実なサウンドを実現。
Victory Amps ビクトリーアンプ / V4 The Sheriff Preamp【プリアンプ】
The Sheriffアンプのサウンドを再現したペダル型プリアンプ。
幅広い音作りが可能なThe Sheriffアンプのサウンドを再現したペダル型プリアンプ。クラシックなブリティッシュアンプ・サウンドから、モディファイされた"プレキシ"のオーバードライブ・サウンドにまで対応します。
TWO NOTES トゥーノーツ / Le Lead(ハイゲイン・サウンド)【ギター用プリアンプ】
60年代末のブリティッシュ・ロックを思わせるサウンドです。
2チャンネル備えるTWO NOTESの真空管プリアンプ・ペダルLe Lead。60年代末のブリティッシュ・ロックを思わせるサウンドです。
効果的な使い方
- アンプのリターン端子に接続して、アンプのプリアンプ部をバイパスし音のキャラクターを直接反映。
- 歪み系ペダルの後段に配置し、温かみと芯をプラス。
- レコーディング時はライン出力で真空管の質感をそのまま録音。
選び方のポイント
- 出力端子の種類:ラインアウト、DI出力の有無。
- 真空管の種類と数:12AX7やECC83など音質傾向に影響。
- 持ち運びやすさ:ボード組み込みのしやすさや重量。
失敗しないための注意点
「真空管なら絶対に良い音になる」と過信し、ゲインやEQを固定したまま使うと本来の性能を活かせません。ライブや楽曲ごとにセッティングを変えることで、真空管の魅力を最大限引き出せます。
まとめ
真空管プリアンプエフェクターは、ギターの音色に温かみと立体感を与え、演奏表現を豊かにします。デジタル機材では得られない有機的な反応は、一度体感すると手放せなくなるでしょう。
FAQ
- Q. ギター用とベース用は何が違いますか?
- A. EQの周波数帯やゲイン特性が異なります。ギター用は中高域、ベース用は低域が強調される設計です。
- Q. 真空管の交換時期は?
- A. 一般的な使用で2〜3年ほど持ちますが、音がこもる、ゲインが落ちるなどの変化を感じたら交換を検討しましょう。
- Q. デジタルマルチと組み合わせても大丈夫?
- A. はい、前段に置くことでアナログ感と温かみを加えられます。
- Q. 自宅練習にも向いていますか?
- A. コンパクトタイプやライン出力対応モデルであれば、自宅練習や宅録にも最適です。