「Mooer GE300」を語る上でまず知っておくべき事。それは『IR/インパルス・レスポンス』というテクノロジー。
IRとは、機材、音響環境、再生システムそれぞれが持つ音の特性をキャプチャーしたオーディオファイルの事。当初はリバーブのプロセッサー内で音響空間を再現するために使われていたが、近年では多くのエフェクターやギタープロセッサーにも搭載され、これまでの技術では不可能だったリアルなサウンドを再現できるようになった。
GE300の特徴
2048フルサイズのIRをロード可能
IRのファイルは非常に短く、通常1024か2048ポイントである。これはオーディオファイルをキャプチャーする際のサンプリング周波数と関係があり、数字が大きくなればなるほど長い時間キャプチャーしたことを意味する。
Mooer GE300ではフルサイズの2048ポイントのIRをロードすることが可能。他にも43種類のIRベースのスピーカーキャビネットモデルにより、リアルな真空管アンプの特性を実現している。
あのビンテージ機材もキャプチャ可能!?
そして特筆すべきはこのトーンキャプチャという機能。なんとリアルアンプやエフェクターのサウンドをサンプル・キャプチャーして新たなデジタルエフェクトとして扱うことができる。
新たなSYNTH ENGINEにより、特別なピックアップ等を使うこと無く、ギターシンセのサウンドを作ることも可能だ。
充実のインターフェイスと多彩な機能
10個のカスタムできるフットスイッチやプログラミングできるステレオエフェクトループ、30分のルーパー、USBオーディオインターフェイスなど多彩な機能を搭載。
多くの人気ストンプボックス、プラグイン、スタジオラックユニットをベースとした164種類のハイクオリティエフェクトを初期収録。直感的な操作感で多彩なサウンドを簡単に鳴らす事ができる。
即戦力のマルチエフェクターとして、そして音づくりをとことん楽しみたいユーザーにとって最強の機能を搭載した「Mooer GE300」。これまでコンパクト派だったあなたの新たなニューギア候補になるかもしれない。