Way Huge ウェイヒュージ / WM45 Smalls Doom Hammer Fuzz 【ファズ】

Way Huge ウェイヒュージ / WM45 Smalls Doom Hammer Fuzz 【ファズ】

2026年、轟音の幕開け。伝説の『Oranger Mod』が、ついにそのヴェールを脱ぐ。

90年代の轟音を操る「伝説のモディファイ」が日本上陸

その名の通り「破滅のハンマー」のような破壊力を持つこのペダルは、単なる新作ではありません。ブランドの創始者ジョージ・トリップス氏が、90年代後半にあるバンドのために個人的に製作した「伝説のモディファイ品」を、現代のコンパクトな筐体で蘇らせた一台です。

Op-Amp Fuzzの「壁」を再定義する

1978年製ICマフを継承した、荒々しくも濃密なサチュレーション

Doom Hammer Fuzzの心臓部にあるのは、1978年製のOp-Amp Big Muff(通称:ICマフ)の回路構成です。一般的なトランジスタ構成のファズに見られるスムーズで有機的な歪みとは異なり、Op-Amp期特有の「バリッ」とした荒々しいエッジ感と、圧倒的な音圧の「壁(Wall of Sound)」を持っています。

Smashing Pumpkinsの『Siamese Dream』で聴けるような、あの一塊になって押し寄せる轟音。それをSmallsシリーズの小さな筐体から放つことができます。

実戦で埋もれない!ミッドスクープを制御するトーン回路

ヴィンテージのOp-Ampマフには「バンドアンサンブルに入ると音が埋もれて聴こえなくなる(ミッドスクープが強すぎる)」という弱点がありました。

しかし、Doom Hammer Fuzzはここが違います。ジョージ・トリップスによるチューニングにより、強烈な歪みの中にもしっかりとした「芯」と「中域」が残るように設計されています。これにより、ベースやドラムの大音量の中でもギターの存在感を失わず、かつファズ特有の暴れる質感を維持することに成功しています。

開発秘話:1998年「Oranger」モディファイとは?

このペダルの背景には、興味深いストーリーがあります。1998年、ジョージ・トリップスはサンフランシスコのインディーバンド「Oranger」のギタリストから、「もっと抜けの良いファズが欲しい」という相談を受けました。

そこで彼は、1978年製のOp-Amp Fuzzをベースに独自の改造を施し、バンドの実戦に耐えうる一台を作り上げました。長らく「知る人ぞ知る」存在だったそのカスタム・ペダルが、約30年の時を経て公式ラインナップとして登場したのが、このWM45なのです。

操作性レビュー:3ノブが生み出す多彩なトーン

コントロールは「VOLUME」「TONE」「FUZZ」のシンプルな3ノブ構成ですが、その効き幅はWay Hugeらしく広大です。

  • FUZZ:右に回しきればドゥーム/ストーナー系の超轟音。左に絞れば、Op-Amp回路特有のジャリっとしたクランチや、フィルターのかかったような独特なローファイ・トーンまで作れます。
  • TONE:非常にアグレッシブに効きます。左に回せばダークで重厚な低域重視のサウンド、右に回せば鼓膜をつんざくような鋭い高域が得られます。特に12時付近の「中域のおいしいポイント」のチューニングが絶妙です。

ボードの隙間に収まる、最強の「鈍器」

Way Huge WM45 Smalls Doom Hammer Fuzzは、ヴィンテージ・マフのロマンと、現代の現場で求められる実用性を見事に融合させたペダルです。

特に「Op-Amp期の音が好きだが、ライブでの音作りに苦労している」というギタリストには、間違いなく刺さる一台となるでしょう。ペダルボードの隙間に収まるコンパクトな「Smalls」サイズでありながら、出力されるサウンドは巨大そのもの。

あなたの足元に、壁を砕くハンマーを。