LEQTIQUE / Roger EVR 【オーバードライブ/ディストーション】

LEQTIQUE / Roger EVR 【オーバードライブ/ディストーション】

Power ICの可能性を極限まで追求し、チューブライクな質感と幅広いダイナミクスを実現したLeqtique Roger EVR。その深いサウンドの秘密を探る。

Leqtique Roger EVRは、チューブアンプが持つ飽和感と豊かなダイナミクスをペダルで追求した、革新的な歪みエフェクターです。Power Amplifier ICを純粋に活用するという独自のコンセプトに基づき、そのポテンシャルを最大限に引き出すことで、プレイヤーの表現力を新たな次元へと導きます。

Leqtiqueの歪みペダル開発における深い哲学と継続的な進化が凝縮されたRoger EVRは、数々の挑戦を経て完成された一台であり、そのサウンドは多くのギタリストの期待を上回るでしょう。

主な特徴と注目ポイント

Power ICによる純粋なチューブライクサウンド

Roger EVRの根幹をなすのは、Power Amplifier ICのみで歪みを生み出すというユニークなアプローチです。この設計思想により、一般的なエフェクターでは得難いチューブライクなコンプレッションと、艶やかでピュアなサウンド出力が可能となります。オリジナルLeqtique Rogerの系譜を受け継ぎ、図太いミドルからローエンドまでを網羅するファットでパワフルなオーバードライブ/ディストーションとして仕上がっています。

進化したサウンドシェイピング:Low-Cutコントロール

L’Rogerで導入され、多くの支持を集めたLow-CutコントロールがRoger EVRにも搭載されています。このLow-Cutは、単に低域をカットするだけでなく、歪みセクション内で一定のローエンドとゲインに影響を及ぼし、音色の特性(Timbre)にも深く作用します。オリジナルRogerが持つ強力なミドル域の図太さを継承しつつ、よりタイトなローミッドからローエンドの質感を実現。サウンドメイクの幅を飛躍的に広げる必要不可欠なコントロールです。

内部Dynamicsコントロール:可変電圧による新たな表現力

Power ICのさらなるポテンシャルを引き出すべく、Roger EVRには内部に5つ目のコントロール「Dynamics」が追加されました。これは、7-14Vの範囲で駆動電圧を可変できる昇降圧回路によって実現されており、ペダルのコンプレッションとダイナミクスに直接的な影響を与えます。

  • 時計回りに回すほど、コンプレッションが低下し、よりダイナミックでオープンなサウンドに変化します。
  • 反時計回りに回すことで、内部で飽和感が増し、コンプレッションの強いスムースなサウンドが得られます。

例えば、Dynamicsを低く(反時計回し方向)設定し、Low-Cutも控えめにすることで、スムースで官能的なサステインを持つリードサウンドを実現。逆にDynamicsを高く(時計回し方向)設定し、Low-Cutを積極的に使うことで、軽快なカッティングワークに最適な明瞭なサウンドが得られます。なお、9V電池使用時の消費電流を抑えるため、内部のミニスライドスイッチで昇降圧回路をバイパスすることも可能です。

スペック・仕様

  • 回路構成: Power Amplifier ICを主軸とした歪み回路。
  • コントロール: Gain、Volume、Tone、Low-Cut、内部Dynamics。
  • 駆動電圧: 9V DC(内部昇降圧回路により7-14V相当の可変電圧)。
  • 特記事項: ハンドメイドによる生産。

こんなギタリストにおすすめ!

Leqtique Roger EVRは、そのユニークな設計と柔軟なサウンドメイク能力から、幅広いギタリストに最適な一台です。

  • チューブアンプの飽和感をペダルで追求したいギタリスト: Power ICによる純粋な歪みが、本物のチューブライクな質感を求めるプレイヤーの期待に応えます。
  • ダイナミクス豊かな表現力と幅広いサウンドメイクを求めるプレイヤー: 内部Dynamicsコントロールにより、繊細なニュアンスからパワフルなリードまで、自由自在にサウンドを操りたい方に最適です。
  • ファットなミドルとタイトなローエンドを両立させたい方: Low-Cutコントロールを駆使することで、現代的なタイトさと伝統的な図太さを兼ね備えたサウンドを実現できます。
  • リードプレイからカッティングまで、一台で多様な歪みサウンドを操りたい方: DynamicsとLow-Cutの組み合わせにより、様々なプレイスタイルに対応する歪みキャラクターを作り出せます。
  • Leqtiqueの哲学が詰まった歪みペダルの原点を体験したい方: Roger EVRは、Power IC活用のコンセプトを極限まで発展させたLeqtiqueの歴史における重要なモデルです。

11/11(EVR)やRFDといったLeqtiqueの親戚モデルと比較検討することで、Power ICが持つ「チューブライクなエフェクター」としての可能性をさらに深く理解し、自身の理想とする歪みサウンドへの探求を深めることができるでしょう。