Flattley Guitar Pedals フラットリーギターペダルズ / The Joker 【オーバードライブ】

Flattley Guitar Pedals [フラットリーギターペダルズ] / The Joker 【オーバードライブ】

その歪みは、ジョーカーの如く変幻自在。12AX7の「艶」と「熱」を再現する、英国製バルブトーン・ドライブ。

狂気的なまでの「真空管」への執着。Flattley Guitar Pedals「The Joker」

英国(UK)のグロスターシャーに工房を構えるブティック・ペダルブランド、Flattley Guitar Pedals(フラットリー・ギター・ペダルズ)。航空電子工学のバックグラウンドを持つPaul Flattley氏によって設立されたこのブランドは、完璧な品質管理と、ペダルボード上で異彩を放つ美しいデザインで世界中のギタリストを魅了しています。

「The Joker(ザ・ジョーカー)」は、同ブランドのプレミアムラインである「Platinum Range」に属するオーバードライブ/ディストーションです。
そのコンセプトは非常にユニークで、「クリーンブースターに、制御されたディストーションを加えたらどうなるか?」という問いから開発がスタートしました。

結果として完成したのは、単なる歪みペダルではなく、12AX7真空管を搭載したシングルエンド・チューブアンプ(小型コンボアンプ)の挙動を、FET回路で完全再現した「バルブトーン・ドライブ」でした。

Flattley Guitar Pedals The Joker
created by Rinker

FET回路が描き出す「12AX7」のバルブトーン

アナログ回路で挑む、デジタルにはない「生々しさ」

近年はデジタル技術によるアンプシミュレーターが主流ですが、The JokerはあえてアナログのFET(電界効果トランジスタ)回路を採用しています。
FETは真空管と非常に近い動作特性を持つことで知られており、The Jokerではこの素子を用いて12AX7プリアンプ管のサウンドとレスポンスをシミュレートしています。

ピッキングの強弱にダイレクトに反応する「タッチセンシティビティ」や、ギターのボリュームを絞った際の自然なクリーンアップは、まさに本物のチューブアンプそのもの。デジタル特有のレイテンシー(遅延)やフィルター感とは無縁の、太く有機的なトーンが指先に吸い付くように出力されます。

小型チューブアンプをフルアップした時の飽和感

大型スタックアンプの轟音ではなく、チャンプやプリンストンといった「小型の真空管コンボアンプ」をボリューム全開にした時の、あの飽和感(サチュレーション)を目指している点が最大の特徴です。
音が潰れすぎることなく、コードの分離感を保ちながら、艶のある倍音を含んだドライブサウンド。それは、多くのギタリストが「最も気持ちいい」と感じるスイートスポットを常に提供してくれます。

「Dirt」と「Filth」が織りなす2つの表情

The Jokerには、ゲインステージのキャラクターを一変させるトグルスイッチが搭載されており、「Dirt(ダート)」「Filth(フィルス)」という2つのモードを選択可能です。

Dirtモード:極上のクランチと手元の追従性

「Dirt」モードは、ジャズやブルース、クラシックロックに最適な設定です。
ゲインを下げれば、真空管特有の温かみを付加する「ウォーム・ブースト」として機能し、トランジスタアンプの無機質なクリーンに深みを与えます。ゲインを上げれば、Tweed系アンプを彷彿とさせる、枯れた味わいのあるクランチ・サウンドが得られます。

Filthモード:咆哮するロック・ディストーション

「Filth」モードに切り替えると、ゲイン幅が一気に拡張され、ロックギタリストが求めるハードなディストーション領域へ突入します。
しかし、単に歪むだけでなく、FET特有の太さを維持しているため、ハイゲインでも音が細くなりません。バッキングのリフから、サスティーン豊かなリードソロまで、アグレッシブなプレイを支えます。

魔法のようなToneコントロール

特筆すべきはToneノブの挙動です。単なる高域カットのトーンではなく、ノブの位置によって帯域の強調ポイントが変化します。

  • 反時計回り(左):ベースブースト(低域強調)
  • センター(12時):ミッドリフト(中域の押し出し)
  • 時計回り(右):トレブルブースト(高域の抜け)

これにより、使用するギターやアンプに合わせて、驚くほど幅広いサウンドメイクが可能になっています。

英国ハンドメイドの美学と機能性

足元を支配する「Halo Light Ring」の存在感

Flattleyペダルの代名詞とも言えるのが、フットスイッチの周囲に配置された「Halo Light Ring(ヘイロー・ライト・リング)」です。
The Jokerでは、スイッチをONにするとリングが緑色に美しく発光します。これは暗いステージでの視認性を確保するだけでなく、ペダルボード上で圧倒的な存在感を放ちます。「ジョーカー」の名の通り、妖しく光るその姿は、プレイヤーの所有欲を深く満たしてくれるでしょう。

ライブでの操作性を高めるフットトッパーとノブ

スイッチ部には標準でアルミニウム製のフットトッパー(スイッチカバー)が装着されており、踏み心地とスイッチングの確実性を向上させています。
また、独自のアルミ削り出しノブや、メタリック塗装のエンクロージャーなど、細部に至るまで英国職人のハンドメイドによるこだわりが詰め込まれています。

どのようなギタリストにおすすめか

  • トランジスタアンプ(JC-120等)をメインに使っているが、チューブアンプの温かい質感が欲しい方。
  • 手元のボリューム操作だけで、クリーンから歪みまでを自在にコントロールしたい玄人志向の方。
  • ペダルボードの見た目にもこだわり、他とは違う個性的なペダルを探している方。
  • デジタル臭い歪みが苦手で、アナログ回路の太い音を求めている方。

トランジスタアンプに「魂」を吹き込むジョーカー

Flattley Guitar Pedals「The Joker」は、エフェクターというよりも「足元に置ける極上のプリアンプ」と呼ぶべき一台です。
普段使いのアンプが真空管でなくとも、このペダルを通すだけで、音に「艶」と「熱」が宿ります。Dirtモードで基本のトーンを作り、Filthモードでソロを弾くといった使い分けも魅力的です。

あなたのペダルボードにこの「切り札(ジョーカー)」を忍ばせておけば、どんな環境でも妥協のない極上のバルブトーンを響かせることができるでしょう。

Flattley Guitar Pedals The Joker
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