ボードの隙間に「ツインギター」を。世界最小クラスのハモリ職人
ギタリストなら誰しも一度は憧れる、アイアン・メイデンやボストン、クイーンのような「美しく重厚なツインリード」。
しかし、それを再現するにはもう一人のギタリストが必要か、あるいは巨大なラックシステムや複雑なマルチエフェクターが必要だと思っていませんか?
Electro-Harmonix (エレクトロ・ハーモニックス) の「Pico Intelligent Harmony Machine」は、そんな常識を覆す画期的なペダルです。
エフェクターボードのほんのわずかな隙間に収まる「Pico(ピコ)」サイズでありながら、楽曲のキーを判別し、完璧なハーモニーを自動生成するインテリジェント・ハーモナイザー。
「ソロの音が細い」「もっとドラマチックな展開を作りたい」。そんなギタリストの悩みを解決する、小さな巨人を紹介します。
1. 「ピッチシフター」とは何が違う? インテリジェント・ハーモニーの秘密
「ハーモナイザーって設定が難しそう…」と敬遠していませんか?
一般的なピッチシフター(例:Pitch Forkなど)は、原音に対して「常に半音◯個分」ずらした音を出します。しかし、これだと曲のスケール(音階)から外れた音が出てしまい、不協和音になることがあります。
対して、このIntelligent Harmony Machineは「頭脳(インテリジェンス)」を持っています。
- 使い方は簡単: 曲のキー(C, G, Amなど)をノブで選ぶだけ。
- 自動補正: 「ド」を弾いた時は長3度上の「ミ」、「レ」を弾いた時は短3度上の「ファ」といったように、設定したキーのスケールに合わせて、自動的に正しい音程のハモリを作ります。
音楽理論に詳しくなくても、キーさえ合わせれば「絶対に音が外れない」プロフェッショナルなハモリが可能になります。
2. 小さいだけじゃない!Pico Intelligent Harmony Machineの凄さ
① エレハモ史上、最小クラスの「Pico」サイズ
従来のハーモナイザーは筐体が大きく、導入するにはボードのレイアウトを大幅に変える必要がありました。しかし本機は、Nanoシリーズよりもさらに小さい超小型サイズ。ボードの隅に押し込むだけで、システムが完成します。
② 1台で3人分? 強力な「Dual Mode」
通常の使用では原音+1声のハーモニーですが、ボタン操作で「Dual Mode」を作動させると、2つの異なるハーモニーを同時に出力可能です。
例えば、「3度上」と「5度上」を同時に加えれば、ギター1本で3和音の重厚なアンサンブルが完成。たった一人でオーケストラのような厚みを生み出します。
③ 爆速のトラッキング性能
エレハモの創始者マイク・マシューズ氏が「これ以上タイトなハーモニーは存在しない!」と豪語するように、演奏に対する反応速度(トラッキング)が非常に優秀です。速いパッセージやタッピングなどのテクニカルなプレイでも、音が遅れることなくピタリと追従します。
3. こんなサウンドが作れます(利用シーン)
- 王道のハードロック/ヘヴィメタル
キーを設定して「3度(3rd)」のハモリを加えれば、まさにアイアン・メイデンのような「泣きのツインリード」が一人で再現可能。 - カントリー・サザンロック
明るいメジャー・スケールのハモリで、オールマン・ブラザーズ・バンドのような陽気で太いリードトーンを。 - 12弦ギターのようなきらめき
オクターブ上(Oct)をうっすらとミックスすることで、12弦ギターやオルガンのような、広がりのあるバッキングサウンドを作れます。
4. 兄貴分(通常版)との違いは?
Electro-Harmonixには、フルサイズの「Intelligent Harmony Machine」も存在します。
Pico版は、機能が削減された廉価版というよりも、「実戦で最も使う機能だけを凝縮した」モデルと言えます。
- 通常版: 細かいプリセット保存や、より複雑な設定が可能。
- Pico版: 「キーを決める」「度数を決める」の2ステップですぐに音が出る。ライブ中のトラブルも少なく、直感的に扱えるのが最大のメリットです。
5. 製品スペック
- コントロール: KEY, HARM VOL, DRY VOL, KEY # Button, POLY Mode Button
- サイズ: 51mm (W) x 93mm (D) x 51mm (H)
- 重量: 約250g
- 電源: 9V DC センターマイナスアダプター(JP9.6DC-200付属)
- その他: バッファード・バイパス仕様
あなたのボードの「あと1個」に
エフェクターボードを組んでいると、「歪みや空間系は揃ったけど、あと1個何か面白いペダルを入れたい」と思う瞬間があります。
Pico Intelligent Harmony Machineは、まさにその「最後の1ピース」に最適です。
場所を取らず、操作はシンプル。それでいて、楽曲の世界観を劇的に広げてくれるこのペダルは、ギタリストの表現力を次のレベルへと引き上げてくれるでしょう。
一人でハモリたい全てのギタリストへ。エレハモの技術が詰まったこのペダルをぜひ体験してください。


