El Capistanは、3つの異なるテープマシンのタイプを切り替えることができ、それぞれにユニークなモードを備えています。テープの質、マシンの劣化具合、トーンなど細かな音の作り込みまで思い描く通りのサウンドメイクを究めることが可能です。
新品のエコーマシンが持つフルレンジの安定したサウンドから、メンテナンスが必要なほどくたびれて不安定なユニットのニュアンスまで再現します。この1台で新品のテープ特有のフルボディのサウンドも、使い古されたテープのノイジ―でくもったサウンドも手に入ります。
こだわり抜かれたdTape™テクノロジーとパワフルなARM DSPにより、これまでのテープマシンでは再現し得なかったようなテープマシンエフェクトから、テープスタイルのルーパーエフェクトまで幅広く提供します。本物のテープマシンのようなメンテナンスの心配なく、最新の技術で最高のビンテージ体験をお楽しみいただけます。
「El Capistan」の主な機能
3種類のテープヘッド・モード
El Capistanに搭載された3種類のテープヘッド・モードは、ヘッド位置が固定されたテープエコー・マシンの特徴と、テープスピードが固定された機種それぞれのエッセンスを網羅しています。
fixed TAPE HEAD モード(固定ヘッド・モード)
fixed TAPE HEAD モード(固定ヘッド・モード)
このモードでは、「TIME コントロール」はテープのスピードを調節します。
小さな筐体に秘めた充実のコントロール
Tape Crinkle:摩擦やシワ、汚れ、継ぎ目などテープに発生している異常を再現します。最小値で手入れされた新品状態のテープを再現し、最大値で劣化してグチャグチャの状態のテープを再現します。このパラメーターは、テープ・スピードに影響されてサウンドが変化します。
サウンド・オン・サウンド(ループ)機能
「TAPE HEAD:Single/MODE:C」に設定すると、エコー・マシンのように録音が始まります。録音するテープ長を決めるために、まずTAPスイッチを押して録音テープのスタート位置を設定します。次に、再びTAPスイッチを押して音のストップ位置(テープの継ぎ目)を設定します。
スタートからストップまでの音が繰り返されている間、全てのコントロールは有効ですので、リアルタイムで音質を変更する事ができます。TAPスイッチを3度目に踏むと、全ての録音が消去されます。なお、録音時間は、低速で20秒、高速で10秒です。
テープ・スタイルの『Looper/ルーパー』
ムービングヘッド・マシン(エコープレックス)のように、El Capistanには録音した音が繰り返される「サウンド・オン・サウンド機能」を備えています。本機にはエコー・マシンの録音機能に加え、テープ・スタイルの『Looper/ルーパー』として使用できるように、テープの継ぎ目の設定や一発消去の機能を搭載しました。
アナログ・ドライ・ミックス
入力信号(ギター信号等)はAD変換されず、アナログのままディレイ信号とミックスされます。
アナログ信号パスは、内部で昇圧されたアナログ専用電源を用いた高級HiFiレベルのミキサー回路を採用。原音が損なわれることはありません。
信号レベル調整機能
El Capistanでは、エフェクトON時の信号レベルを+/- 3dBの範囲で調整することが出来ます。
TRUE & Buffered Bypassセレクト
ディレイ音をバイパス切替え時に残すBuffered Bypassと、ディレイ音を完全にカットオフするTRUE & Buffered Bypassを選択する事が可能です。
モノラルIN ステレオOUT
アウトプットには、モノラルのアンバランス端子が、左チャンネル、右チャンネル用にそれぞれ用意されています。ギター用のステレオ・エフェクターとしてはもちろん、+4dBの信号にも対応しておりますので、ミキサー卓のインサートに接続してラック型エフェクターと同様に使用することができます。
リアルタイム・リモート・ノブ・コントロール
5つのノブ・コントロールから1つにアサインして、エクスプレッション・ペダルを使ってリアルタイム・コントロールすることができます。
プリセットメモリー
別売フットスイッチを使用して、FAVORITEプリセット(お気に入り:1設定のみメモリー可能)とコントロールノブの設定との切替えが可能。