BOSS OD-200 徹底レビュー|12モード×15ブーストで“理想の歪み”を一台で。
「歪みが多すぎて選べない…」「ライブと宅録で音が変わる」──そんな悩みをOD-200がまとめて解決します。多彩なドライブとブーストを自由に組み合わせ、保存・呼び出しもワンタッチ。この記事では要点→使い方→比較→失敗しないコツの順で、最短で“自分の音”にたどり着く方法を解説します。
要点
- 12ドライブ・モード(Overdrive/Blues/Scream/Cntr OD/X-Drive/Dist/X-Dist/Stack Drive/Fat Dist/Brown/X-Metal/Fuzz)
- 15ブースト(Clean/Treble/Mid/OD-1/BD-2/TS808/Klon/X-Drive/DS-1/X-Dist/ST-2/Fat/Metal Zone/Metal Core/Big Muff系 など)
- シリーズ/パラレル切替でゲインの掛け方を最適化、先進ゲートでハイゲインもタイト
- 3バンドEQ+PARAMで細部を追い込める
- メモリー保存+MIDI/外部スイッチ/EXP対応でライブ運用に強い
- 高音質設計(32bit処理/96kHz)とハイブリッド回路で手元のニュアンスを保持
主な仕様
回路 | アナログ+デジタルのハイブリッド |
---|---|
ドライブ・モード | 12種類(上記) |
ブースト | 15種類/PRE(ゲイン)とPOST(音量)を独立調整 |
接続構造 | シリーズ/パラレル切替 |
ゲート | スレッショルド/ディケイ調整可 |
入出力 | イン/アウト(標準)、CTL1/2 or EXP、MIDI(TRS IN/OUT)、USB(更新) |
保存 | メモリー多数(MAN含む)で即呼び出し |
電源 | 9V DC(推奨アダプター) or 単3電池×3、消費電流 約220mA |
音の印象(レビュー)
単体ODの“いいところ”を広くカバーしつつ、X-Drive/X-Dist/X-Metalの現代的な解像感が強み。ピッキングでの倍音の出方が素直で、クリーンに戻したい時もギター側のボリュームで扱いやすい。Brownは伸びのあるリード、Stack Driveは大音量アンプ風の押し出しが作りやすい。パラレル時のクランチ+クリーン・ブーストはコードの分離が良く、バンド内で埋もれにくい印象です。
ジャンル別の“すぐ使える”初期設定
- 透明感のあるクランチ(ポップ/カントリー)
モード:Cntr OD/ブースト:Clean(パラレル)/Drive 20–30%/EQフラット/Gate Off。コードの分離と太さを両立。 - 王道ロック(90s~現代)
モード:Brown/ブースト:Mid(シリーズ)/Drive 45–55%/Mid +2dB/Gateは軽く。ソロでPOSTを+2〜3dB。 - モダン・ハイゲイン(メタル/コア)
モード:X-Metal/ブースト:Treble(シリーズ、PREを控えめ)/Low -1~-2dB/Gateは閾値をやや高め。タイトでザクザク。
最短で使いこなす手順(初心者向け)
- ボードでの位置は歪みの前段に置き、まずはシリーズ構造で。
- 基礎音色を選ぶ(例:Blues → Scream → Distの順で試す)。
- EQはフラットから、Drive→Level→Mid→Low/Highの順に微調整。
- 必要に応じてブーストをON。PREで歪み量、POSTで音量差を整える。
- ノイズが気になればゲートを少しだけ。切り過ぎると減衰が不自然になるので注意。
- 良い音ができたらメモリー保存。ライブ用に音量と低域を+1クリック上げた“ステージ用”も別保存。
よくあるつまずきと対処
- 音量が上がりすぎる/下がる:ブーストのPOSTを0dB基準で合わせ、ON/OFFで同音量に。
- こもる/痛い:まずMidで輪郭を作り、Low/Highは±2dB以内で微調整。ピックの当て方も見直す。
- 抜けない:Midブースト or Trebleブーストに変更。パラレル構造で原音の芯を混ぜるのも有効。
- ハウリング/ノイズ:ゲート閾値を少し上げ、ギター側の配線/電源/シールドも確認。
他モデルとの違い(選び方の目安)
モデル | 特徴 | 音作りの自由度 | 保存 | MIDI |
---|---|---|---|---|
OD-200 | 12モード+15ブースト、シリーズ/パラレル、ゲート | 非常に高い | あり | あり |
OD-1X | MDP系の単体OD。解像度と反応性 | 中 | なし | なし |
SD-1/BD-2 | 王道アナログOD。色付けが魅力 | 低~中 | なし | なし |
「1台で多彩」「ライブで確実に再現」「宅録でノイズ管理したい」ならOD-200が最有力。好きな単体ペダルの“あの質感だけ”が欲しい場合はSD-1/BD-2/OD-1Xも候補です。
どんな人に向いている?
- 初めての本格歪み:まずはScream/Cntr OD/Blues周辺で定番トーンから。
- 曲ごとに音色を切り替える:メモリー+外部スイッチ/MIDIで確実に再現。
- 宅録ユーザー:ゲートとEQでミックスに馴染ませやすい。
- ボード最小化派:ブースト内蔵でペダル1台減らせる。
まとめ
OD-200は“この一台でやり切れる”歪みの決定版。モード選び→EQ微調整→ブースト設定→保存の順で進めれば、短時間で実戦レベルまで到達できます。迷っているなら、まずはScream/Cntr ODを基準に1音色作ってみましょう。そこからジャンル別に枝分かれさせれば、ライブでも宅録でも安定して“自分の音”を出せます。
FAQ
- Q. 初期設定で音量差が出ます。どう合わせればいい?
- A. ブーストのPOSTを0dB基準にし、ON/OFFで同音量に。最後に全体のLEVELで調整しましょう。
- Q. 単体ODペダルから乗り換える価値はありますか?
- A. 音色の幅・保存・MIDI運用・ゲート搭載が必要ならメリット大。単一の“色”が好きならそのペダルを残すのもあり。
- Q. ノイズが気になるときのコツは?
- A. ゲート閾値を少しずつ上げ、弾き終わりが不自然にならない位置で止める。シールドや電源の見直しも有効です。
- Q. パラレル構造はいつ使う?
- A. クランチの芯を残したいときやコードの分離を上げたいときに有効。シリーズで飽和するならパラレルを試してください。
- Q. 外部コントロールで何ができますか?
- A. フットスイッチでメモリー切替やブーストON/OFF、EXPでブースト量や出力制御など。MIDIでの呼び出しも可能です。
- Q. 宅録でのおすすめ設定は?
- A. 低域を少し抑えて(Low -1〜-2dB)、Midを+1〜+2dB、ゲートは薄く。ミックスで埋もれにくくなります。
このエフェクターを買うならこちらのショップがおすすめです!

サウンドハウスは1994年よりPA音響機器、楽器、DJ・DTM機材などを、どこよりも「激安特価」で提供する全国通販サイト。2,000円以上購入で送料無料。安心の3年保証も。
ブランド詳細
BOSS
BOSS(ボス)は、ギター/ベース用エフェクター界の定番ブランド。プロも愛用する高品質と使いやすさで、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
お探しのオーバードライブは見つかりましたか?