そのリフ、一人で弾いているとは思えない。AIが生成する「幻の相棒」と共に、圧倒的な音の壁を築け。
KMA MACHINES Geminus | 孤高のギタリストに「音の壁」を与えるダブルトラッカー
ギタリストなら誰もが一度は憧れる、スタジアム・ロックのような「巨大な音の壁」。レコーディングでは同じリフを2回弾いて重ねる「ダブルトラッキング」という手法でこれを実現しますが、ライブで一人で再現するのは至難の業でした。
ドイツ・ベルリン発のKMA MACHINESが放つ『Geminus(ジェミナス)』は、まさにその悩みを解決するために生まれた「ステレオ・トゥルー・ダブル・トラッカー」です。
同社の多機能機『ENDGAME』で絶賛されたダブルトラッカー機能を独立させ、さらにコンパクトに凝縮。コーラスペダルのような「揺れ」による疑似的な広がりではなく、AIベースのランダム化技術により、実際に2人のギタリストが弾いているかのような有機的な厚みを生み出します。
なぜ「コーラス」ではなく「ダブルトラッカー」なのか?
位相の干渉を防ぎ、純粋な「音圧」だけを稼ぐ
音を太くするためにコーラスを使用するギタリストは多いですが、独特の「シュワシュワ感(うねり)」がリフの切れ味を鈍らせてしまうことがあります。
Geminusは、信号の位相をずらすのではなく、時間軸とピッチを微細かつランダムに変化させることでダブリング効果を生み出します。これにより、ハイゲインなリフを刻んでも音が濁らず、アタック感を保ったまま「音像だけが巨大化」します。
AI駆動アルゴリズムが作り出す「人間らしい揺らぎ」
完璧すぎるデジタル・ダブリングは、かえって不自然に聴こえるものです。Geminusは32bit浮動小数点処理による高解像度なサウンドをベースにしつつ、そこにあえて「人間味のある不完全さ」を加えます。
同じフレーズを弾いても、テイクごとに微妙にタイミングやピッチがずれる。その「有機的なズレ」こそが、聴く人の耳に強烈な音圧として届くのです。
サウンドを支配する3つの核心コントロール
操作系はシンプルながら、作り込めるサウンドの幅は広大です。
WIDTH:モノラルから圧倒的な3Dステレオ音像へ
中央の大きなノブで、ダブリング信号のステレオ感をコントロールします。12時位置まではドライ音とダブリング音のバランス調整、それ以降はステレオの広がり(ワイド感)を拡張します。フルアップにした時の包み込まれるような音場は圧巻です。
TIME:マシンガンのような刻みから、ルーズなグランジ感まで
ダブリング音の遅延時間を調整します。
- 低めの設定(タイト): メタルやジェント(Djent)のような、高速かつ正確なリフに最適。カミソリのような鋭さと重さを両立します。
- 高めの設定(ルーズ): グランジやスラッジのような、少しモタリのある粘っこいグルーヴを演出。音が太く、暴れるような質感が得られます。
PITCHスイッチ:あえて加える「不完全さ」のリアリティ
ピッチの揺らぎ(デチューン)の深さを3段階で選択できます。
- 中央(OFF): ピッチ変化なし。純粋なタイムラグのみによる、クリアなダブリング。
- 上/下(Modulation): 微細なズレから、より顕著な揺らぎまで。AIがランダムにピッチを変化させ、まるで「もう一人のギタリスト」が隣で弾いているようなリアリティを加味します。
※その他、ダブリング音の音量を調整するLEVELノブや、入出力を切り替えるMODEスイッチ(Mono/Stereoルーティング用)も搭載しており、環境に合わせた最適なセッティングが可能です。
実戦的な接続例とルーティング
Geminusはトップマウントジャックを採用し、ペダルボードへの組み込みもスムーズです。
モノラル入力・ステレオ出力でアンプ2台を鳴らす
最も効果を発揮するセッティングです。1本のギターから左右のアンプへ異なるタイミングの信号を送ることで、ライブハウス全体を制圧するような音圧が得られます。
レコーディングでの「時短」最強ツールとして
DAW上でのプラグイン処理とは異なり、アナログライクな直感操作でダブリングサウンドを作れるため、デモ制作や重ね録りの手間を大幅に削減できます。ペダルボードの最終段(空間系の前、またはドライヴの後段)に配置するのがセオリーです。
ライブハウスをスタジアムに変える魔法の箱
KMA MACHINES Geminusは、単なるエフェクターというよりは「音響拡張装置」と呼ぶべきペダルです。
一人で演奏していても、バンドアンサンブルのような厚みが欲しい。歪みの密度を上げたいが、音の輪郭はぼやけさせたくない。そんな悩みを持つギタリストにとって、このペダルは最強の相棒となるでしょう。
スイッチを踏んだ瞬間、あなたの背後に巨大なアンプの壁が出現する感覚を、ぜひ体感してください。
