伝説のRangemasterサウンドをBC108シリコンで再現。
英国ロックの「聖なる歪み」が復活。
VOXから満を持してリリースされたVTB-1 Treble Booster。これは単なる過去の焼き直しではありません。ブライアン・メイやロリー・ギャラガーが愛した伝説の名機「Dallas Rangemaster」の魂を、現代の技術で「実戦仕様」へと昇華させた、ギタリスト待望のペダルです。
なぜ今、トレブルブースターなのか?
多くのギタリストにとって、トレブルブースターは「扱いが難しい」機材でした。しかし、真空管アンプ(特にVOX AC30やMarshall)をプッシュした時に生まれる、あの「ガラスが割れるような倍音」と「粘るサスティン」は、他の歪みエフェクターでは決して再現できません。VTB-1は、その魔法のトーンを誰もが扱える形で提供してくれます。
ゲルマニウムの魂を宿した「BC108」
ヴィンテージ・レンジマスターの最大の弱点は、ゲルマニウム・トランジスタの個体差と温度変化による不安定さでした。VOX開発陣はこの課題に対し、極めて現代的かつ音楽的な回答を出しました。
- Silver Can BC108 シリコン・トランジスタ採用:あえてゲルマニウムを使わず、厳選されたメタル缶タイプのシリコン・トランジスタを採用。しかし、そのボイシングは徹底的に調整されており、シリコン特有の硬さを感じさせない、ウォームで有機的なヴィンテージ・トーンを実現しています。
- 薄膜抵抗によるローノイズ化:ヴィンテージの欠点である「サーッ」というホワイトノイズを、現代の高品質パーツで抑制。レコーディングでも躊躇なく使えるS/N比を確保しています。
FATスイッチが生み出す「第2の音」
オリジナル機にはないVTB-1独自のアドバンテージが、筐体上部のFATスイッチです。
STANDARDモードとFATモード
STANDARDでは、往年のレンジマスター同様、低域を大胆にカットし、中高域のバイト感を強調します。これはバンドアンサンブルでギターを「前に出す」ための伝統的なセッティングです。
一方、FATモードに切り替えると、低域の量感が増し、よりフルレンジに近いブーストが可能になります。これにより、線が細くなりがちなシングルコイルのブリッジポジションでも、太くパンチのあるリードトーンを作ることが可能です。
AC30ユーザーにとっての「マストバイ」
もしあなたがVOX AC30やAC15を使用しているなら、VTB-1は選択肢ではなく「必需品」です。アンプをクランチ気味にセッティングし、VTB-1をオンにした瞬間、アンプが「覚醒」する感覚を味わえるでしょう。
ギターのボリュームを絞ればクリスタル・クリーン、フルテンにすれば咆哮するリード。この手元のダイナミクスだけでライブを完結させる快感は、一度味わうと病みつきになります。伝説のトーンを、不安なくボードに組み込める時代がついに来ました。


