Line 6 HX Stomp と Kemper は、どちらもプロアマ問わず人気の高いアンプ/エフェクトシミュレーターです。しかし価格帯や機能、サウンド傾向、用途が大きく異なるため、「自分に向いているのはどっち?」と迷うギタリストも多いはず。本記事では、両機種の特徴や違いを分かりやすく整理し、ライブ・宅録・練習など用途別に最適な選び方を解説します。
目次
Line 6 HX Stomp vs Kemper|まずは違いを簡単に把握
まずは、両者の特徴をざっくり整理します。
■ 主な違い(要点)
- HX Stomp: 小型・軽量でペダルボードに組み込みやすい。本格的なエフェクト群が強み。
- Kemper: 本物のアンプをプロファイル(構造的に再現)できるのが最大の特徴。アンプサウンドのリアリティは根強い人気。
- 用途の違い: 携帯性・手軽さはHX、アンプ質感重視ならKemper。
▼比較表(簡易)
| 項目 | Line 6 HX Stomp | Kemper |
|---|---|---|
| サイズ・重量 | 非常にコンパクト | 大型(ヘッド/Stageでやや違いあり) |
| 特徴 | 多彩なエフェクト + アンプモデリング | アンププロファイリング |
| ライブ | ◎(持ち運びが楽) | ○(本格サウンド) |
| 宅録 | ◎ | ◎ |
| セッティングの手軽さ | 高い | 中程度 |
| 価格帯 | 中価格帯(要CTAリンク) | 中〜高価格帯(要CTAリンク) |
Line 6 HX Stompの特徴とメリット・デメリット
HX Stompの特徴
HXシリーズゆずりの高品質エフェクト・アンプモデリングを、ペダルサイズに凝縮した万能ギアです。ペダルボードに組み込みやすく、単体マルチとしても十分使える点から多くのギタリストに支持されています。
音作りの傾向
- アンプモデルはモダン寄りの方向性を中心に幅広く用意
- 空間系・モジュレーションのクオリティが高い
- 複雑なルーティングも柔軟に設定できる
メリット
- 圧倒的にコンパクトで持ち運びが楽
- エフェクトが非常に充実
- ペダルボードの中核として組み込める
- マルチとして即戦力
- USBオーディオにも対応し宅録相性が良い
デメリット
- 同時使用できるブロック数に制限あり
- 物理ノブが少なく操作はややメニュー頼り
- アンプフィールはKemperと比較するとソフトな印象
Kemperの特徴とメリット・デメリット
Kemperの特徴(プロファイリング技術)
Kemper最大の特徴は「プロファイリング」。実在のアンプの特性を丸ごと取り込み、その質感を忠実に再現できます。プロギタリストの使用率が高い理由もここにあります。
音作りの傾向
- 本物のアンプに近い“リアルな空気感”
- クランチ〜ハイゲインのアンプフィールに強み
- プロファイルデータは世界中で共有されており、音作りの幅が広い
メリット
- 本物のアンプに近いサウンドを狙える
- プロファイルを追加すれば音色の幅が無限大
- 3D的な音像・フィールを好むプレイヤーに強い
デメリット
- 本体は大きめで持ち運びの負担がある
- 設定項目が多く“慣れ”が必要
- プロファイル収集にハマると時間が溶ける
用途別:Line 6 HX Stomp と Kemperの選び方
ライブメインなら?
■ HX Stomp
- コンパクトで運搬が圧倒的に楽
- ペダルボードへの組み込み自由度が高い
■ Kemper
- ステージクオリティのアンプサウンド
- Stageモデルならフロアタイプで運用もしやすい
ライブでの取り回し重視ならHX、
サウンドの本物感重視ならKemperが選びやすいです。
宅録中心なら?
■ HX Stomp
- USB接続で簡単に録音可能
- コンパクトなので机周りがすっきり
■ Kemper
- プロファイルの品質が高く、録音で存在感ある音が作りやすい
- キャビシミュの質感が自然
宅録ではどちらも高相性ですが、
“本物アンプ感”を求めるならKemperが優勢です。
持ち運びのしやすさで比較
- HX Stomp: 圧倒的に軽く、カバンに入れても問題なし
- Kemper: 専用バッグを使えば持ち運べるが負担は大きめ
遠征ライブやスタジオ練習が多い場合はHXが有利。
初心者・再入門者に向いているのは?
- とにかく扱いやすく、最初の1台として安定なのは HX Stomp
- 音の追求を楽しみたい人は Kemper がフィット
Line 6 HX Stomp と Kemperのサウンド比較ポイント
ハイゲイン
- HX Stomp: 締まりの良いモダン系ハイゲイン
- Kemper: 実際のアンプをプロファイルした質感が特に活きる
クリーントーン
- HX: クリアで扱いやすい
- Kemper: 奥行きを感じる自然なニュアンス
アンプフィール
- Kemperは“本物のアンプに近い”方向性のサウンド傾向
- HXはフラットで扱いやすく、ミックスにも馴染みやすい
どんなユーザーがどっちを選んでいる?(傾向)
- HX Stompを選ぶ人
- ペダルボード運用
- 軽量・時短・手軽さ重視
- エフェクト重視のプレイヤー
- Kemperを選ぶ人
- 本格アンプサウンドを追求
- プロファイルの世界を楽しみたい
- ライブ・宅録で一貫した“アンプ感”が欲しい
迷った時のチェックリスト
- 持ち運びを楽にしたい → HX
- アンプ質感にこだわりたい → Kemper
- ペダルボードに入れたい → HX
- プロファイル運用を楽しみたい → Kemper
- なるべく簡単に扱いたい → HX
結論|HX Stomp と Kemper、最適な1台はどっち?
- 携帯性・手軽さを重視するなら HX Stomp
- アンプサウンドのリアリティを追求するなら Kemper
どちらもクオリティが高く、用途やプレイスタイルによって最適解が変わります。

