BOSS OD-200は、歪み系マルチの中でも圧倒的な完成度を誇るオーバードライブ&ディストーションペダルです。プリセット保存やMIDI対応など、多機能ゆえに「どこから触ればいいの?」と迷う方も多いはず。この記事では、OD-200の基本操作から音作りのコツ、モード別の特徴、ブーストの使い方まで、初心者でもすぐに使いこなせるよう丁寧に解説します。
目次
BOSS OD-200とは?基本スペックと特徴
OD-200は、BOSSの“200シリーズ”の中でも特に人気の高いドライブ系モデル。コンパクトペダルの操作感とマルチエフェクター並みの機能を兼ね備えています。
主な特徴
- 12種類の歪みモードを搭載
- プリセット保存が可能
- ブースト機能やEQを内蔵
- 外部スイッチ・MIDI対応
各ノブ・ボタンの意味
- LEVEL:全体の音量を調整します。
- GAIN:歪みの量を調整します。
- TONE / EQ:高音・低音のバランスを整えます。
- BOOST:音量や歪みを一時的に上げる機能。前段/後段の切り替えが可能です。
- MEMORY(プリセット):音作りを保存・呼び出しできます。
プリセット保存の手順
- 音を作る。
- SAVEボタンを押して保存。
- MEMORYボタンやフットスイッチで切り替え。
ブーストの使い方
- 前段ブースト:歪みを強めたい時に使います。
- 後段ブースト:音量を上げたい時に使います。
ノイズが気になる場合は、GAINを下げてTONEを少し控えめに調整しましょう。
モード別のサウンド特徴とおすすめ設定
クランチ・オーバードライブ系(OD-1 / Blues / Scream)
- 軽い歪みでコードの分離感を重視したいときにおすすめ。
- 設定目安:GAIN 10時/LEVEL 1時/TONE 12時。
ロック系ディストーション(Crunch / Brown / Classic Dist)
- ロックのリズムギターやリードに最適。
- 設定目安:GAIN 1時/TONE 1時/LEVEL 1時。
ハイゲイン系(Metal / X-Metal)
- パワーコードやモダンメタルにぴったり。
- 設定目安:GAIN 2時/BASS 11時/MID 12時/TREBLE 1時。
ファズ系(Fuzz / Octa)
- 独特のざらついた質感やサイケな雰囲気を出したいときに。
- 設定目安:GAIN 2時/TONE 12時。
すぐ使えるおすすめプリセット例
1. クリーン・ブースト
- モード:OD系
- GAIN:9時/LEVEL:2時
- BOOST:後段(音量アップ用)
2. ロック・リズム
- モード:Classic Dist
- GAIN:12時/TONE:12時半
- EQ:MID+1、BASS−1
3. リード・ソロ
- モード:Brown
- GAIN:1時半/TONE:1時
- BOOST:前段(歪み増)
音作りのコツ
- アンプEQはまずフラット(12時)に設定。
- 低音は控えめに。リハーサルでは良くても、本番では出すぎる傾向があります。
- シングルPUならミドルを少し上げ、ハムバッカーならBASSを少し下げるのが目安。
- MIDI・外部スイッチを使えば、1ステップでクリーン→リード切り替えも可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 電池で動きますか?
A. OD-200はアダプター専用です。9Vのセンターマイナス電源を使用してください。
Q. プリセットはいくつまで保存できますか?
A. 複数のメモリーに保存可能です。詳しくは公式サイトの仕様表を確認してください。
Q. 他の200シリーズ(DD-200など)とつなぐ順番は?
A. 基本的には「歪み系 → 空間系(ディレイなど)」の順が定番です。
Q. チューナー機能はありますか?
A. OD-200自体にはチューナー機能はありません。別のチューナーを併用しましょう。
まとめ:OD-200は“1台で3役”こなせる万能ペダル
- クリーン/リズム/リードをそれぞれプリセット登録すれば、ライブでも迷わず操作できます。
- ブーストの前段/後段を使い分けると、歪みと音量を自在にコントロール可能。
- LEVELとTONEを中心に微調整するだけで、現場対応力も抜群です。

